2007年10月

1日●亡くなる順番
人里離れた山の中にある洞窟のような場所。なかに入ると、穏やかに微笑む姑の姿が見えた。姑は既に亡くなったはずだが、実はここで楽しく暮らしていたらしい。それを見て皆がほっとしている。場面が変わり、どこか家庭的な場所。私のすぐそばには父と、小学3〜4年生ぐらいの姿の娘、3歳ぐらいの姿の息子がいる。ほかにも誰か血族がいたようだ。私たちはスクラムを組むように肩を寄せ合っている。誰かがしみじみとした口調で、「タカ(母のニックネーム)ももっと長生きすれば良かったのにねえ」と言った。それに対して誰かが「タカが先に亡くなってカンちゃん(父のニックネーム)が生き残ったけれど、順番が逆のほうが良かったね。タカならお料理も子守りも上手だけど、カンちゃんじゃお料理は出来ないし」と言った。それを聞いて父は笑っていたが、どうやら「老い」が進行しているようで、周囲の人が話していることの内容はよくわかっていないようだ。3歳の息子が幼い顔であどけなく笑っている。私は諸行無常を感じている。

【解説】 起床してから暫く、心の底に一種独特の無常感が残っていた。現実世界では母は健在で、父と姑は共に他界した。夢の中で小学生と3歳児だった娘と息子も、実際には22歳と16歳である。全体に、時の流れをしみじみ感じさせる夢だった。


2日●黄金寺院
石畳の道。前方には黄金の寺院群が見える。古い歴史。落ち着いた輝き。その道を静かに歩いている私。そばに誰か近親者がいたような気もする。

【解説】 今夜は何故か夢の内容を思い出せない。覚えているのは黄金色の寺院群が見えていたことだけ。ストーリー性のある夢だったかどうかも記憶にない。


3日●3つのものを前に作戦を練る
目の前に3つのものがある。それは形と重さを持った「物体」だったかも知れないし、もっと観念的なもの(たとえば「哲学」とか)だったかも知れない。3つのものを前にして、私は(さて、どの駒から動かそうか)と作戦を練っている。

【解説】 何やら意味不明な夢。イメージ的には、参謀本部で戦略を練っているような夢だった。


4日●……
【解説】 今日は夢を見たことは見たのだが、その内容はどうしても思い出せない。


5日●新刊本の表紙
新しい拙著が出版されたらしい。その表紙が見える。表紙はオレンジ色と黄色が主体の、太陽のように明るいイメージの写真で、そこに写っているモデルは私自身だ。私の腕の中には何か小さなものが抱かれている。出来上がったばかりのその本を見ながら、私は(なるほど、これが私の未来か。悪くないな)と思っている。

【解説】 夢の中で見た新刊本、それは今まで私が出したことのない種類の本だったような気がする。とても力強い、太陽のように明るいイメージが印象的だった。


6日●太陽が昇るほうを指さす
荒野のような場所。群衆。私は太陽が昇って来る方角を指さしている。人々は皆、私が指さす方向へ視線を向けている。共通の理解。オーソドックスな思想。安定。

【解説】 今夜の夢はどこか暗示的で、短いながらも何か言外に訴えたいものがあるように感じられた。


7日●ブースケに顔を舐められる
私はブースケと楽しく遊んでいる。顔を舐められ、くすぐったさのあまり起きてしまった。

【解説】 起きてみると私は寝台列車の中にいて、瞼の上を蚊に刺されて見事に腫れ上がっていた。くすぐったかったのかそのせいか。


8日●20ルピーで森を一周する
20ルピー(あるいは200ルピー、もしくは20分だったかも知れない)で森を一周することになった。森を一周している途中で目が覚めた。

【解説】 前後関係はまったくわからないが、「20」という数字と「森を一周する」イメージだけに残る夢だった。


9日●井戸から水面に出て救助を待つ
巨大で複雑な造りの井戸の中を、息を止めて潜水している。深く深く潜水したのちに水面に上がってみると、水面から30センチほど上方の広い範囲に金網が張ってあって、外に出ることが出来なかった。しかしここまで来たのだから、もう生命の危険はないだろう。金網につかまり救助を待っている私。

【解説】 先日アーメダバード近郊で、「世界でいちばん美しい井戸」を見て来た。その印象が今夜の夢につながっているようだ(現実の井戸の表面にも落下事故防止のための金網が張ってあった)。


10日●ブースケと遊ぶ
ブースケと遊んでいる。そのうち、とても嬉しいことが起こった。

【解説】 またしてもブースケと遊ぶ夢である。何をして遊んでいたのかは思い出せないが、幸福なイメージが続く夢だった。


11日●赤ちゃんの命名の儀式
赤ちゃんの命名の儀式に出席している。どうやら私が名付け親になるらしい。紙にマラヤラム語で「アールチタ」と書いている私。そのあとも色々と儀式が続いたのだが、詳しいことは覚えていない。

【解説】 夢の中でマラヤラム文字を綴る夢は珍しい。ちなみにマラヤラムはケララ州の公用語である。
【後日談】 夢を見た2日後の10月13日、インド人国立文学アカデミーチェンナイ支局長の御一家と共に1泊2日の小旅行に出かけた。支局長の御一家にお目にかかるのはこれが初めてだが、支局長のお孫さん(1歳半の女の子)の名前がなんと「アールチタ」だった。しかも、彼らはもともとケララ州の出身である。この偶然を何と言えばいいのか……。なお、私の友人や知人の中に「アールチタ」という名前の人は1人もいない。


12日●……
【解説】 今日は何か複雑な内容の夢を見たように思うのだが、具体的な内容は全く思い出せない。


13日●円形のドライブ
長い長い円形のドライブ。ぐるりと一周して帰って来る。パンケーキのような食べ物が見える。40分という時間。

【解説】 ドライブのほかは、さまざまなイメージの断片だけが残る夢だった。ちなみにパンケーキは好物ではないし、40分という時間にも思い当たる節はない。


14日●知らない2つの顔
周囲に静かな人の気配。私は鏡の前に立って化粧をしている。少しパウダーの色が白すぎると感じる。私には2つの顔がある。1つ目の顔を化粧し終え、2つ目の顔の化粧に取りかかった。2つ目の顔を塗り終えて鏡を覗くと、そこには髪がやや長く美人だが薄幸なイメージの、見たこともない女が映っていた。

【解説】 無声映画のように静かな、奇妙な夢だった。最後に見た女の顔には見覚えがなく、少しも親近感を持てなかった。


15日●魅力のない女性から欲しくない食べ物を食べさせられかかる
気がつくと私は他の人たちと一緒にA地点からB地点へと歩いて移動していた。A地点は大きな講堂のようなところで、B地点は洞窟だったような気がする。洞窟は狭く、魅力のない場所だ。洞窟の中に入ると、中学時代の友人Xさんによく似た女性がいた。全体に魅力のない女性だ。彼女は唇を尖らせ、赤ちゃんに物を食べさせるときのお母さんのように「あーん」と言いながら、私に何かを食べさせようとする。それはポテトをふかして味付けしたような奇妙な食べ物だ。「あーん」と言われても食べる気がしない。今は空腹ではないし、この食べ物にも興味はないし、この女性にも魅力がないからだ。

【解説】 今夜の夢は、実際には最初にいた場所(A地点)で起こったことのほうがストーリーのメインだった気がする(そしてそれは、何かとても楽しい夢だったように記憶している)。しかしハッキリと覚えているのは後半部分だけだ。Xさんは中学時代の女友達だが、私はこの女性から軽い裏切りを受けたことがあるので、特に嫌いではないが良い感情も持っていない。ポテトという食べ物は調理方法によっては嫌いではないが、インドに来てからはポテト料理が多すぎ、しかも私が好かない方法で調理されていることが多いため次第に嫌いになりつつある。総合して考えると今夜の夢は、「特に嫌い」とまでは行かないものの「どちらかと言うと好きではない/魅力のない」人や物で溢れていた感じ。しかし目が覚めた時の印象は良く、それはおそらく夢の前半が楽しかったからであろうと思われる。


16日●従兄の顔にインド人の面影を見る
従兄のHちゃんが笑っている。私たちは何か楽しいことを話している。Hちゃんの顔を見ているうち、(そう言えばこの人、誰かに似ている)と思う。誰だったかは思い出せないが、以前どこかでこんな顔のインド人を見たことがあるようだ。従兄と何を話したのかは全く思い出せない。

【解説】 今回のインド旅行中、従兄のHちゃんに似た面影のインド人に少なくとも2度ほど遭遇している。そのイメージが夢に現われたらしい。しかしよくよく考えると、Hちゃんの顔は特に外人っぽいというわけでもない。にもかかわらず、2人のインド人の中にHちゃんの面影を見つけたという事実も不思議なことである。


17日●インド人の男から難癖をつけられる
感じの悪いインド人の男から難癖をつけられている。名前の最初に‘Bin’と付くものを拾って来ない限り道を通してくれないとか、そういう話のようだ。私はかなり腹を立てながら、名前の最初に‘Bin’がつく物を探している。

【解説】 昨夜から泊まっているコルカタの宿のレセプションに、感じの悪い従業員がいる。おそらく彼のイメージが夢に投影されたのだろう。‘Bin’が何を意味しているのかは定かでない。


18日●8人の僧侶
山の上。風の音。おそらくヒマラヤだろう。8人の仏教僧の姿が見える。8人は同じ色の袈裟をまとい、静かに車座に座している。私と目が合うと、8人は静かに微笑んでくれた(ような気がする)。私は「マヌの神話」に描かれた8人の僧侶のことを思い出している。

【解説】 風以外にはほとんど音のない、静謐の世界を描いたような夢だった。ちなみに夢の中で私が思い出した「マヌの神話」とは、インド版のノアの洪水神話のこと。インド版では、マヌをはじめとする8人の仙人(リシ)たちが船に乗って大洪水を免れ、新天地に到着することになっている。


19日●美人も一皮むけば“骸骨”
私は女子高生で、今は英語のテスト中らしい。「次の英語を日本語に訳しなさい」という設問の下に、"Beauty is but a skin deep."とあった。心の中で(高3のテストにしては、いやに簡単な問題を出してきたな。簡単と見せかけてどこかに罠のあるひっかけ問題だろうか)などと思いながら問題文を2〜3回読み返してみたが、特に怪しいところはない。私は急にふざけたくなって、解答用紙に「美人も一皮むけばただの“骸骨”。そこのお兄さん、女の外見に騙されちゃダメよん♪」と書き込んだ。このあと同じ高校の女友達と遊んだような気がするのだが、詳細は思い出せない。

【解説】 何やら藪から棒な夢だった。それで思い出したのだが、高校時代の私は(今考えると)かなりふざけていたような気がする。物理のテストのとき、授業を真面目に聞いておらず答えが全くわからなかったので、解答用紙一杯にドイツ語の詩を(しかもピンク色のペンで)書いて提出し、大問題になったこともある(あたりまえ)。にもかかわらず何故か先生方からは可愛がられる存在だったため、無事に卒業出来たわけだが(苦笑)。今夜の夢の中の私は、当時の私にそっくりだった。というか、基本的に自分は当時から変わっていないなと思う。要するに私はジョークが好きなのだ。


20日●ライオンの手綱
私の背後にライオンのような生き物がいる。夫が手綱を引いているようだが、もしも彼が手を離せばライオンは私を噛むだろう。ライオンの口がときどき私の腰に触れる。私は手綱をしっかり握っているよう夫に頼みながらも、同時に心の中で(しかしこのライオンは、うまく手なずければブースケのように従順になる可能性がある)とも思っている。

【解説】 何かを示唆するようなイメージの夢だった。夢に現われるライオンがどんな意味を持つのかは知らないが、現在滞在中のコルカタではドゥルガー・プージャという大きなお祭りが開催中で、祭りの主人公である軍神ドゥルガー(ヒンドゥー最強の女神)と彼女の家来であるライオンの人形が街中に置かれている。ライオンの夢を見たのはそのためのような気がする。ちなみにブースケは今でこそ“ひ弱”なペット犬だが、故郷のチベット語で「シーズー」は「獅子の犬」の意味である(笑)。


21日●顔を洗う
ひとりの女性が顔を洗っている。それは私かも知れないし他人かも知れない。彼女の顔は泡だらけだ。清潔なイメージ。

【解説】 今夜の夢にはもっと長いストーリーがあった気がするのだが、思い出せるのはこの部分だけである。


22日●マルーン色のナイトガウンを着た女
南インドのケララ州らしき南国。川べりでひとりの女が髪を洗っている。頭を下げているため彼女の顔は見えないが、25歳前後の人妻ではないかと思う。彼女はマルーン色の木綿のナイトガウンを着ている。私は彼女の平凡で単調な人生を勝手に想像し、彼女が感じているであろう倦怠感を勝手にシミュレーションしている。

【解説】 何やら一瞬の映像のような夢だった。なお今回のインド旅行中、私はケララ州を訪ねていない。


23日●オレンジ色の輪と政治
オレンジ色の輪のようなイメージ。たくさんの花が輪になっているのかも知れない。「政治」というキーワードが最初から最後まで付きまとっていた気がする。

【解説】 今夜の夢にはストーリーがあったのかどうか、どれすらもわからない。「オレンジ色の輪」と「政治」のイメージが強く残る夢だった。



24日●ローラーコースターから空へ飛び出す
ローラーコースターに乗っている。このコースターのレールは、極端なまでに縦に長い楕円形を描いている。いちばん上の部分までコースターの車体が登り切ったその瞬間、車体はレールから外れ、空に向かって思い切り飛び出していた。

【解説】 「飛ぶのは簡単だが着地は難しい」と痛切に思うことがある。飛び出すこと自体は案外簡単だが、着地を失敗すると大怪我をする(最悪の場合は死んでしまう)。これは人生の教訓だ。今夜の夢はその教訓を私に思い出させてくれた。そう言えば今、私は(人生の中で)かなり大胆に空に向かって飛び出しているのかも知れない。着地をうまくやらなくては、と思う。


25日●インドで体型維持
見知らぬ2人の女性から自然食に関する質問を受けている。2人のうち1人は特に肌が黒い。2人ともインド人のようだが日本語を話せる。私が「この国で太らないように体型を維持するのは大変なことなのでしょうね」と言うと、2人は驚いたような顔で「マミさんでさえそう思われますか?」と応じた。

【解説】 何やら意味不明な夢。ちなみにインド人は(若い時はともかく)30を過ぎる頃からむくむく太り始め、中年期までにかなりの肥満体になってしまう場合が少なくない。原因はおそらく油っぽい食べ物および糖分の摂取過多ではないかと思うのだが、多くのインド人は食べることが大好きな上に、豊満な肉体を美しいとする古い風潮もあるため改善される気配はないようだ。インドを旅していて毎日思うのは(何故ここまで太るまで放置しておいたんだろう?)。そんな疑問が今夜の夢になったのだろう。


26日●幸福な時間
心地の良い部屋。静かで落ち着いた時間。花柄のベッドカバー(またはカーテン?)が見える。満ち足りて幸福な気分。

【解説】 今夜の夢にストーリーがあったかどうかは覚えていない。目が醒めてみると、幸福のイメージだけが残っていた。


27日●「女」が4つ並んだ漢字について説明する
「女」という字が縦横それぞれ2列ずつ、合計4つ並んだ新しい漢字が見える。つまり「姦」という字にもう1個余計に「女」を加えた新漢字だ。私はこの漢字をプロジェクターに投影し、文字の成り立ちと意味について説明している。

【解説】 今夜の夢の中で私は真面目な顔でこの漢字について説明していたようだ。現実世界の私は現在インドに滞在中で、各地で日本語に関するレクチャーを行なっている。「女」が部首の漢字(娘、妹、姑、嫁、妾、姦など)の象形文字としての成り立ちについても何度か説明した。そのことが今夜の夢となって現われたようだ。


28日●……
【解説】 今日は短い夢をたくさん見たような気がするのだが、その内容は何故か少しも思い出せない。


29日●温水プールで昼食会の幹事になる
気がつくと巨大な温水プールにいた。周囲に知った顔はないが、何故かここで出逢った10数人(あるいはそれ以上?)の女性たちと一緒に、これから外へ出て昼食を食べようという話になる。特に土地勘があるわけではないのに、私はその幹事役を買って出た。プールのある建物は広く、たくさんの部屋が並んだ複雑な造りになっている。敷地内で靴を履いてはいけない規則なので、私は先刻から靴を持って歩き回っている。軽食を出しているスナックバーのようなところに行き、そこのおじさんと何か話したような気がするのだが詳細は思い出せない。髪が濡れているので、私は頭にターバンを巻いている。それはタオルではなく白いシーツなのだった。

【解説】 全く意味不明な夢。現実世界で今日はシーク教の寺院へ行き、頭にターバンを巻いた男性をたくさん見た。また、シーク教の寺院の中心部にはプールのように見える大きな池がある。おそらくそれらのイメージが夢に投影されたのだろうが、昼食会の幹事うんぬんの話は意味不明。


30日●美大前にて
美大の前で大勢の美大生と何か話している。すぐ近くに書店が見える。ここは社長が一代で築いたチェーン店で、今では日本中に100以上の店舗があるらしい。その社長の顔を思い浮かべながら、(こういう商才のある人は凄いな)と思っている私。

【解説】 何やら唐突な夢だった。美大にも書店にも直接思い当たる節はないが、夢の最後で私は「商才のある人は凄い」としみじみ思っていた。「商才」は、明らかに私にはない才能だ。美大生と何を話したのか具体的なことは覚えていないが、美大生に対しては特に何の感情も湧いてこなかったような気がする。


31日●女子高生に戻ってお茶を建てる
気がつくと私は女子高生に戻って茶室に正座し、お茶を建てようとしていた。すぐ近くで同級生の由美ちゃんたちが騒いでいる。何を言っているのかはわからないが、彼女たちは半分笑いながら、何か足りないものを探して大騒ぎをしているのだ。足りないものは、おそらく和菓子ではないかと思う。私も和菓子を探そうとする。それは白くて丸い雪うさぎのような形の小さなお菓子だ。空色の制服のスカートの裾を揺らし、きゃあきゃあ騒いでいるところで目が醒めた。

【解説】 この夢は、インド国立文学アカデミー招待による2カ月のインドの旅を終えてニューデリーから東京に戻る途中のエアインディア機内で見た。夢に現われた“由美ちゃん”は高校時代のクラスメート。特に親しかった相手ではないが、いつもニコニコ笑っていて、取り乱したりパニックを起こさない、大人っぽく包容力のある素敵な女性だった。全体にほんわかと柔らかで、綿菓子のように甘い夢だった。




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