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書評

信濃毎日新聞　1992年2月16日
　週間ベスト10 (長野県内) �@ 「それいけ！！ココロジー」 (青春出版社) �A 「ウルトラマン研究序説」 (中経出版) �B 「わが友　本田宗一郎」 (井深大著、ごま書房) �C 「世紀末への発進」 （落合信彦著、集英社） �D 「やっぱり私は嫌われる」 (ビートたけし著、新潮社) �E 「信州ラーメン100選店」 （ＮＴＴ信越） �F 「南善寺日記」 (山田真美著、インターレップス) �G 「扉を開けて」 （信濃毎日新聞社編、明石書店） �H 「人間革命　第十一巻」 （池田大作著、聖教新聞社） �I 「イロリ端の食文化」 （今村龍夫著、郷土出版社）

信濃毎日新聞　1992年2月23日(日曜日)
　飯山市南善寺在住の筆者が、一九八六年から八九年まで「飯山南善寺日記」と題して本紙夕刊に掲載したコラムを中心にまとめたのが本書。 　長野市出身の筆者は、大学卒業後オーストラリアに渡り、鯨学生態学を研究。結婚して、雪深い同地に移り住んだが、外国からの客人だけでも年間五十人を下らないという国際人でもある。折々のエッセーに、そうした客人たちとのほのぼのとした交流や、生活ぶりが澄んだ文章でつづられている。特に、フクロウ、モリアオガエル、ホタル、ツバメといった南善寺に住む動物たちとのかかわり方には、筆者独特の自然観が現れており、おもしろく読ませる。

東京新聞　1992年3月29日（日曜日）
　豪州の大学で鯨を学んで、北長野の雪深い廃村に移り住み、自然と動物、友人についてつづったエッセー集。 　ホタルやフクロウなど身のまわりの動物に温かい視線を投げつつ、アメリカのホタルはオレンジ色で、もののあわれを感じることができない、とさりげなく文化論にも触れる。　（インターレップス、九〇〇円）

月刊ながの情報　1992年2月25日号
　飯山市の南善寺という知名をご存知だろうか。本書は、長野市で生まれ数々の肩書きを持つ筆者が放つ、"南善寺発・地球コラム"だ。 　「北の桃源郷」という南善寺の冬のこと、Ｍ・マンスフィールド前駐日米国大使のこと、大好きな旅のこと等、人や自然、南善寺を愛する筆者の心が伝わってくる。