2009年9月


1日●「号泣してましたよね」
私は知らない誰かと道を歩いていた。相手の顔はよく見えないが、声の感じや私に対して敬語を使っていることから、かなり若い人(20〜25歳ぐらい?)のようだ。性別もハッキリしないが、中性的な草食系男子だったかも知れない。その人が会話の途中でいきなり、「そういえばあのとき、号泣してましたよね」と言った。明らかに私のことを言っているらしいのだが、自分には号泣した記憶などない。しかし、この人が言っていることは本当らしい。何か証拠を見せられたような気もする。(私が号泣することなんて、あるんだ!?)と思い、私はかなり驚いている。
【解説】 今夜の夢には、この前後にもストーリーがあったのだが、内容を思い出せない。ゆえに、私がいつ何のために“号泣”したのか、詳細がわからない。『夢の事典』(日本文芸社)によれば「泣く夢」の意味は、「ストレス発散/気分転換/自己解放/健康回復」だそうだが、肝心の本人が泣いたことを全く覚えていないのでは、あまり意味はないかも知れない。現実世界では人前で涙を流すことが皆無に近いだけに、ちょっと不思議な夢だった。



2日●集合写真に遅れる
最初にとてつもなく膨大な量の夢を見たのだが、その部分はすべて忘却。気がついたときは夢の最終部分で、私はどこかに向かって走っていた。どうやら、数人で集合写真を撮ることになっているらしい。「○月○日○時から○○○で集合写真を撮りますから、必ず集まってください」という趣旨の手紙が何日も前に届いていたことを、うっかり忘れてしまったのだ。約束の時刻は過ぎ、私はすでに数時間ほど遅刻している。おそらくほかの人たちだけで写真を撮り、疾(と)うに解散してしまっただろう。諦めながらもとりあえず約束の場所へ行ってみると、驚いたことに彼らは私を待っていてくれて、顔を見るなり「さあ、すぐに撮影するよ。1、2、3」と言って、いきなりその場で撮影となった。驚いたことに、カメラはピストル型で、シャッターを切ると「バァーン!」という凄まじい発砲音がした。その音で目が醒めた。
【解説】 今夜はとにかく呆れるほど長い夢を見たのだ。それは間違いないのだが、中身をすっかり忘れてしまい、思い出せるのは最後の“集合写真”の部分だけ。一緒に写真を撮ったメンツは、現実世界では見たことのない顔の男女数人(全員日本人)だった。最後にピストルが登場したのは、昨夜就寝する前にこんな動画を見ていたからかも知れない。不思議だったのは、私がピストルの銃口に向かわず真横に立っていたこと。そんな位置に立っていたのでは、写真には写らないのではないか。つまりこの夢のなかで、私は(ピストル型のカメラの引き金を引くのでもなく、さりとて撮られるのでもないという意味で)一種の中立的な傍観者の立場に立っていたのかも知れない。それは、つまり、“作家の視線”ということなのだが。



3日●飛びだす表札
携帯電話で表札を作れる時代になったようだ。それも、本体は平面でありながら、視覚的には立体的に飛び出して見える“3D表札”である。携帯をちゃちゃっと30秒ほど操作しただけで、表札をデザインし、プリントアウトすることができる。試作品として、まずは「山田真美」という表札を5〜6種類作ってみた。結構イケる。友人たちからも表札の製作を依頼されていたので、これからそれを作ろうと思う。私は職人のように黙々と携帯を打ち続けた。
【解説】 昨夜、就寝前に娘のLiAから、新発売の3Dデジカメ(これ)の話を聞いた。また少し前には、リラックマの千社札(こういうの)を作ったばかりだ。今夜の夢は、おそらくそれら2つのエピソードが混ざったものなのだと思う。



4日●磯野家的な大家族の赤ちゃん
気がつくと私は磯野家(サザエさんの実家)的な大家族の中にいた。この家の主役は赤ちゃんだ。私は赤ちゃんの伯母さんまたは祖母らしい。しかし不思議なことに、皆には私の姿が見えていないようだ。どうやら私は透明人間か何かで、人の目には見えない存在としてこの家に紛れ込んでいるようだ。赤ちゃんは、タラちゃんと言うよりイクラちゃん的なイメージの男の子で、とても優秀で運が良さそうだ。私はこの子にさらに良い運を授けようと思う。私はこの家の守護神なのかも知れない
【解説】 よくはわからないが、どうやら私は既に死んでおり、守護神として皆を見守っているようだった。なかなか面白い、しかしシュールな夢だった。



5日●真相調査委員
6人のうち、既に3人は済んだようだ。しかし、4人済んだと主張している人もいる。済んだのは果たして3人なのか4人なのか。真相を調べるべく調査委員が組織され、私も委員に選ばれた。真相を調べようとしたところで目が醒めた。
【解説】 一体何が「済んだ」のか、6人とは誰のことなのか、話の核心部分がサッパリわからない奇妙な夢だった。



6日●行か業か、それが問題だ
筆字で書かれた4〜5文字の熟語が見える。言葉の最後は「ぎょう」という音で終わるのだが、その文字が「行」なのか「業」なのかハッキリしない。どちらの字が正しいか考えながら悩んでいる私。
【解説】 「行」にしても「業」にしても、何やら仏教に関連した言葉だった気がする。このところ取材で書家にお目にかかる機会が増えているので、そのことが今夜の夢に影響しているのだろう。



7日●理事長と話し合う男女
どっしりした高級家具の入った応接室。この部屋の主は理事長(またはそれ以上の役職の人?)だ。30代ぐらいの男女が、真面目な面持ちで理事長と話し合っている。ただし彼らの音声が私の耳まで届かないので、何を話しているのかは謎。
【解説】 今夜の夢には、前段階にも具体的なストーリーがあったような気がする。しかし残念ながら思い出せるのはこの場面だけ。理事長の顔はまったく見えなかったので、性別も年齢もまるきり不明。



8日●ビー玉で背中が痛い
夢のなかで私はベッドに寝ている。背中の下に何かゴツゴツと当たる物があって、そのために熟睡できない。おそらくこれはビー玉だ。布団の下にビー玉があって、それが背中に当たっているのだ。そういえば、これと似たシチュエーションを書いた西洋の童話があったように記憶している。何枚も布団を敷いた下に、豆をたった一粒だけ置かれ、そのために熟睡できなくなったお姫さまの物語だ。あれは何というタイトルの童話だったろう。まったくタイトルを思い出せずに悶々としているあいだも、背中が痛い。そうこうしているうちに目が醒めた。
【解説】 目が醒めてみると、本当に背中が痛い。布団の下を探ってみると、ボタンが1個転がっているではないか。どうやらそのせいでおかしな夢を見たらしい。ところで、例の童話は何というタイトルだったか、目が醒めても一向に思い出せない。気になったので「姫 豆 眠れない 童話」でネット検索したところ、アンデルセン作の『えんどう豆の上に寝たお姫さま』という童話のようだ(※日本語タイトルは『王女とえんどう豆』など色々あるらしい)。



9日●下品な中年女性ふたり
大型ドラッグストアの中2階のようなフロアで、ふたりの女性が大声で話している。話の内容はどうやら「更年期障害」に関することらしいのだが、なにやら下品な言葉がポンポン飛び交っている。私は、(そういう話は、ご自分の家でしなさい)と心のなかで思っている。
【解説】 時間にして1秒にも満たない一瞬の夢だったが、下品でやかましい印象の夢だった。
【後日談】 この夢から9日後の9月18日、丸ノ内線に乗って外出したところ、隣の席にふたり組の女性が乗り込んできた。パッと見は50代半ば。ふたりとも背が高くスラッとしていて、かなりの美人だ。しかし座席に座るなり、「私、更年期障害でさあ」といきなり大声で話しだした。その内容が、夢で見たものとそっくりなのだ。私のすぐ隣に座った女性は、長い髪をバサバサさせながら「これって加齢臭だよね〜。我ながら臭くってたまんない!」と大騒ぎ。その髪の毛が顔にぶつかるので、隣の私は大迷惑。なんとも下品なオバサンの予知夢であった(orz)。



10日●6と4
前後関係はわからないが、本来ならば6つあるべきものが、4つしかなくなってしまったようだ。しかし、消えた2つが今どこにあるのか、誰ひとりとして疑問に感じようとはしない。結局、6つあるべきものが4つになったまま、この世の中は進んでゆく。
【解説】 私の夢には、割とひんぱんに「数」または「数字」が登場する。今月4日にも、「3」「4」「6」が登場する夢を見たばかりだ。ただし、これらの数字が何を意味しているのかは、依然としてわからないままである。



11日●金魚のような女性
赤と黒と白の金魚のような風貌の若い女性が見える。頭の上には、ヒラヒラなびく鶏冠(とさか)のような飾りを着けている。女優さんかダンサーだろうか。私は斜め上からその人を俯瞰している。
【解説】 金魚が登場したといううことは、今夜の夢は娘が助監督を務めた映画『kingyo』のイメージに関係しているのだろう。娘と『kingyo』に関する詳細は「週刊マミ自身」第352号をご参照ください。



12日●地図上の丸印をめざす
先刻から1枚の地図が見えている。日本のどこか(おそらく西日本)の一部を切り取った地図のようだが、その地形には見覚えがない。しかもこの地図には地名や数字などが一切入っていないので、どこと特定することは難しい。右下のほうに小さな赤い丸印が印刷されている。どうやらそこには素敵な何かがあるらしい。「近くに川があること」だけを頼りに、私は赤印の場所を目指した。それは不思議な場所で、まるで巻貝の外から入って中心部を目指すがごとく、時計回りに、大きな円から次第に小さな円を描きながら内側に進んでゆくのである。旅の途中、とても楽しい出来事がいくつかあったのだが、詳細は思い出せない。最後にようやく赤丸印の地点に到達してみると、そこは山の中の料亭だった。私はここで素晴らしく美味しい懐石料理をいただき、命の洗濯をした。
【解説】 今夜の夢は「楽しい」「美味しい」「どこかミステリアス」の三拍子揃った夢だった。「地図」は普通の地図ではなく「人生の地図」だったのではないかと、目が醒めてからふと思った。



13日●老舗のフリーマガジン
知らない街を歩いていると、フリーマガジンが配られていた。薄っぺらな正方形の雑誌で、表紙は赤色。そこに雑誌名がフランス語かイタリア語で小さく印刷されている以外は、余計な文字やイラストはほとんど入っていない。なかなかオシャレなデザインである。そう言えば、これと同じデザインのフリーマガジンを昔も見たことがある。そのことを口に出して言うと、近くにいた人が「この雑誌は老舗なんですよ。創刊から、かれこれ30年か40年は経っていますから。山田さんが昔ご覧になった雑誌も、おそらくコレでしょう」と答えた。その人の顔は見えないが、話し方が出版社か広告代理店の社員っぽい。私は驚いて思わず、「30年も40年も無料の雑誌を配り続けてるって、凄いことですねえ。これ、月刊ですか」と聞いた。すると相手からは「ええ、月刊です」という答えが返ってきた。私は頭のなかで雑誌づくりのコストや運搬費用その他を計算しながら、(この雑誌を無料で配り続けているのは、一体どんな人だろう?)と興味を膨らませている。
【解説】 正方形の雑誌は、現実にはほとんど見たことがない。紙サイズの規格や書店での取り扱いなど諸条件を考えると、正方形の雑誌には利点が少ないからだ。今夜の夢に登場した雑誌は、現実世界には存在しないにもかかわらず、どこか懐かしい感じがした。フリーマガジンを(1回限定で)作ってみたら面白いかも知れない。



14日●金髪の龍王
前後関係はまったくわからないが、私は娘に龍の生態について説明している。「女の龍王は金髪なんだよ」と言うと、娘は驚いたような顔で「へえ、そうなんだ!」と言った。その直後に私は(いや、違う。黒髪の女の龍王もいたはずだ)と思いなおす。しかし前言を取り消そうとしたときには、既に次の展開が始まっており、私は自分の発言の間違いを訂正するチャンスを失ったまま次のステージに突入していた。
【解説】 「次の展開」「次のステージ」が何だったのか思い出せないが、ともあれ私は夢のなかで娘に間違った情報を与えてしまったようだ。『夢の事典』(日本文芸社)によれば、「龍」の意味は「非常に強いエネルギー/自分の野心の現われ/得る物と同時に大きなリスクもある」。「金色」の意味は「智恵/崇高なもの/心身ともにエネルギーに満ち溢れている状態/自分自身の中の男性的な部分」だそうである。


15日●髪を逆立てるワックス
私は数人から成るグループに加わっている。知らない顔ばかりだが、彼らは私の仲間らしい。他にも多数のグループがあって、私たちはこれからグループ対抗の競争をするようだ。運動会のようなものかも知れない。うちのメンバーのひとり(若い男性)が遅刻して、これからやって来るという。他のメンバーが私に、「(遅れてくる彼の髪を逆立てるための)ワックスは持っているか」と聞いた。私は「持って来ていない」と答えた。すると他の皆は驚いたように「それは大変だ。ワックスを持って来るのは貴女の仕事なのだから、今から大至急用意して欲しい」と言うではないか。「なぜ私が?」と聞き返すと、「とにかくそういう伝統なのだから」という返事。私は(困ったな。ワックスなんか持ってないし)と思い、さてどうしたものかと首を傾げている。
【解説】 まったく意味不明な夢。ワックスなんて使ったこともないし、家族も誰も使っていない。一体何故こんな夢を?(笑)。



16日●交差点で舞い踊る人形警官
交差点で警官が舞い踊っている。操り人形のようにぎこちない踊り方だ。そこは十字路で、かなりの交通量がある。警官は車輛のあいだを縫うようにヒラヒラと舞いながら、両手を大きく動かし信号整理をしているつもりなのだ。しかし傍で見ていると、彼の行動は交通妨害以外の何物でもない。やがて1台の乗用車が警官を撥(は)ね飛ばし、さらに別の1台が道路に横たわった警官の真上を轢(ひ)いてしまった。その瞬間、警官の体は空気の抜けた風船のようにペシャンコになって道路にへばりついてしまった。(なーんだ、最初から人形だったのか)と思ったところで目が醒めた。
【解説】 時間にして2〜3秒ほどの、ごく短い夢だった。音がなく、まるでパントマイムか寸劇を見ているようだった。



17日●住みたかった家
数年前から住みたかった家が目の前に見えている。(これ! この家!)と無言で騒いでいる私。
【解説】 この夢には前後関係があったのかも知れないが、思い出せるのはこの部分だけ。ただし不思議なことに、その家がどんな形の、どんな色の、どんな大きさの家だったか、思い出すことが出来ない(1階建てだったような気がするのだが、あるいは気のせいかも知れない)。いずれにしても、現実世界では「こんな家に住みたい」という希望は全くないので、こういう夢を見たこと自体、意味がわからない。



18日●834
前後関係は一切思い出せないのだが、夢の最初に誰かから「834」という数字を言い渡され、夢のなかで私はずっと「834、834、834……」と唱え続けている。そうすることによって、この数を忘れないように頑張っているのだ。「834」には何か深い意味があるようだが、そのことについて私は知らされていない。息子に意見を聞こうと思ったところで目が醒めた。
【解説】 起床してから考えてみたが、どう考えても「834」という数に心当たりはない。しかし未来に何かが起こるかも知れないので、ともあれこうやって夢日記に書き記しておくことが肝心だ。



19日●差別的な席順
大勢の人が何かの会合に出席している。私もそのなかのひとりで、周囲は見知らぬ人ばかり。私たちは黒っぽい服を着て、広い部屋の床に正座している。その席順には、あからさまなほど優劣が付けられている。いちばんの上座には、ブラックスーツを着た男性が10人ほど座っている。彼らはエネルギー関係の大企業の社員らしい。要は、彼らが勤務する会社がお金を持っているという理由で、彼らは上座に座っているわけだ。それはそれで理に叶ったことだと思うが、個個人には何の魅力も教養も感じられない。というより、アホそのものといった顔をしている。にもかかわらず、彼らは虎の威を着るキツネといった風情でのさばっているのだ。私は何気なくそちらを見ながら、心のなかで(これだから勘違い野郎は困る)と思っている。
【解説】 何やら藪から棒な感じのする夢だった。なぜこんな夢を見たのかもわからない。現実世界で最近エネルギー関係の企業で働く人に会った記憶もない。



20日●2度つづけて美容室へ
最初に美容室へ行き、髪をキレイにセットしてもらった。それからほんの30分か1時間も経たないうちに、何かオトナの事情(政治的あるいは金銭的なこと?)があって、私はシャンプーをするためにもう一度美容室へ行くことになった。出かける身仕度をしながら私は、今しがた美容室へ行ったばかりであることをにわかに思い出し、(せっかくセットした髪を洗い流してしまうなんて、実に馬鹿げている)と思う。美容室へ行くことを中止した私は、どこか全く別の場所へ行ったような気がするのだが、その詳細は思い出せない。

【解説】 髪をセットした直後にシャンプーするなんて、あまりに馬鹿げている。しかもその理不尽が「オトナの(政治的または金銭的な?)事情」によるものだというあたりが、またまた不可解だ。最後に自分の意志で美容室へ行かないという決断を下したのは、非常に良かったと思う。



21日●高度10センチを飛ぶ
前後関係はよくわからないが、私はベッドの上空10センチほどのところを超低空で飛んでいる。布団の凸凹などがあると、膨らんでいるところはその分だけ高く、凹んでいる部分はその分だけ低く飛ぶ。まるでコンピューターが制御しているような正確さで一定の飛行高度(つまり10センチ)を保っているのだ。何度も何度も繰り返し同じベッドの上空10センチを飛んでいる。とても気持ちがよい。目覚まし時計が鳴って目が醒めたとき、(もっともっと夢を見ていたい)と思った。
【解説】 空を飛ぶ夢はそれほど見ない。しかも、高度10センチという冗談のような超低空を、実に気持ちよく飛んでいるのが印象的だった。こんな夢なら毎晩でも見たい。



22日●黄金を吐き出す女
道を歩いていると、ひとりの知らない女が足早に私を追い越して行った。彼女は何かが喉の奥に閊(つか)えているらしく、歩きながら前傾姿勢になって何かを吐き出し、そのまま走り去ってしまった。私も歩きながらチラリと見ると、女が吐き出していったのは直径30センチぐらいのディスク型の黄金だった。
【解説】 「吐き出す」という行為と「黄金」のまばゆさがミスマッチと言うか、悪い夢なのか良い夢なのかわからないような内容の夢だった。私自身が気分が悪かったというような事実はない。



23日●屹立する3本の竹
前後関係はわからないが、突然、目の前に竹林が出現した。そのうち3本の竹だけがとてつもなく太く長く、まるで青空に突き刺さるような勢いで屹立している。真ん中の1本が特に長く、両側の2本は少し短い。3本合わせて「山」という字に見える。
【解説】 なんとも唐突な夢だった。この前後にもきっと何かストーリーはあったのだろうが、この場面しか思い出せない。何か「フレッシュ」で「激しい」感じのする夢だった。



24日●上から見たこけし
何か丸い物が4〜5個、ランダムに並んでいる。色は肌色。大きさはまちまちだ。触ったわけではないが、温かい感じがする。急に「こけし」という言葉が頭に浮かんだ。私はこけしを上から見ているのかも知れない。
【解説】 最初は何か丸い物が見えて、それが何なのかわからないのだが、急にそれが「こけしを上から見たところ」だと判明して、なるほどと納得するという、ちょっぴり哲学的(?)な夢だった。ちなみに、我が家にはこけし人形は置いていない(デザイン的にあまり好きではないので)。夢になぜこけしが登場したのか、謎である。



25日●……
【解説】 今夜も夢は見たが、見た夢の内容を忘れてしまった(「夢を見た」という記憶だけはあるのだが)。



26日●道を塞ぐ巨大なブーツ
私は旅をしているしい。気がついたときには、どこか知らない場所に到着していた。目の前には、宿へとつづく一本道。どうやら団体旅行らしく、私は数人の見知らぬ他人とグループ行動を取っている。各自が無言で大きなトランクをひきずりながら前進していると、何かが道を塞いでいた。見れば1足の巨大なブーツである。長い羊毛のフリンジが付いていて、まるで雪男の足のようだ。ブーツの持ち主は眼鏡を掛けたヤサ男(推定28〜30歳)。私はかまわずトランクでぐいぐいと男ごと押しながら前進をつづけた。男は尻もちをついた姿勢でトランクに押されながら、ひたすら「すみません、すみません」と謝っている。
【解説】 現在、買おうか買うまいか決めかねているブーツがある。予算よりも若干高めなので、迷っているのだ。その気持ちが夢に出たのだろうか?



27日●尖った武器で目を狙われる
前後関係はまったく思い出せないのだが、気がつくとすぐ目の前に知り合いの女性がニコニコしながら立っており、日本刀ほど物騒ではないが十分に武器になり得る尖った切っ先で、私の左目を斬り付けて来た。あっと思った瞬間、目が醒めた。
【解説】 昨夜は少し頭痛がして、左目の奥が鈍くずきずきしていたのだ。それでこんな夢を見たものと思われる。私には軽い「先端恐怖症」の気があって、尖ったものを目の前に向けられることが大嫌いだ。そういう意味で、今夜の夢は最悪。斬り付けて来た女性は知人だったような気がするが、目が醒めてみると誰なのか思い出せない。特に悪意があるわけではなく、彼女がふざけていたのが印象的だった。



28日●皆と逆流して階段を登る
気がつくと階段を登っていた。上からは、大勢の人が下って来ている。驚くほどたくさんの人たちだ。登っているのは、どうやら私だけのようだ。彼らは階段を下り、私は上る。(そういう運命なのだな)と思いながら、私は黙々と足を動かし続けている。
【解説】 ずいぶん短い夢だったが、この前後にもストーリーがあったのかも知れない。この夢を見て急に思いだしたことがある。私が25〜26歳ぐらいのとき某テレビ局の偉いオジサンから言われた、「普通の人はみんな川の上流から下流へと下る。ところが山田真美という人は、どんなときでも常に下流から上流へと上る。まるで鯉のような人だ」という言葉である。確かに私は逆境が好きだ。というより、チャレンジすることが好きなのだ。だから皆が下っていた階段も、ひとり登っていたのだろう。



29日●小姑から遠回しに文句を言われる
見知らぬ部屋。私はこの家の嫁らしい。大学生ぐらいの若い女性が2人、キッチンの椅子に座っている。彼女たちは私の夫の妹、すなわち小姑のようだ。2人の小姑のうち頭の良さそうなほうが、「真美さん、こんな昔話を知っていますか」と切り出した。何らかの昔話にかこつけて私に文句をつけるつもりらしい。私は心の中で(さすがに頭の良い女性だ。面と向かって文句を言うと角が立つから、遠回しに言うつもりなのだな)と思っている。
【解説】 小姑(こじゅうと)。なんと意地悪そうな響きの言葉だろう(苦笑)。幸い、夢に出て来たような小姑を現実世界では持っていないが、いたら毎日さぞやタイヘンだろう。いつか息子が結婚したら、彼が選んだ女性とは絶対に仲良くなろうと思う。嫁姑の争いほど見ていて醜いものはないからだ。



30日●寺でコピー機をさがす
私は寺(または神社?)にいて、墨汁をたっぷり含ませた筆で真っ白な紙に何かを書きつけている。さらに、それをコピーしようと思いコピー機をさがしているが、なかなか見つからない。
【解説】 おかしなことに、紙に何と書いたのか内容を全く覚えていない。漢文だったような気がするのだが。





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