旅に出ていない限り毎週土曜日に更新します。
直前号(ブータン首相来日)は
こちらから、それ以前のバックナンバーは
こちらから御覧になれます。

2009年9月7日号(第352号)
今週のテーマ:
リア@ヴェネチア国際映画祭
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日頃に更新予定)。第17回のテーマは「35年目の同級会」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
【 山 田 真 美 講 演 会 の お 知 ら せ 】
とき:9月26日(土)午後3:00〜4:30
ところ:たばこと塩の博物館(東京都渋谷区神南1-16-8 電話03-3476-2041)
テーマ:神々が選んだ国インド――面白すぎる超時空神話をたずねて
※インド関連のイベント「ナマステ・インディア2009」(共催/インド大使館・インド文化交流評議会、 後援/外務省・東京都・日印協会等)の講師として上記の演題で講演をします。博物館への入場料(100円)を払っていただければどなたでも聴講できます(定員80名)。詳しくはこちらをご覧ください♪


 私の娘であるリアが、今日からヴェネチア(別名ベニス)を訪ねております。

 ヴェネチアといえば、「水の都」とも「アドリア海の女王」とも呼ばれる、イタリア北東部の古都。
 ウィリアム・シェイクスピアの『ベニスの商人』の舞台としても、つとに有名です。

 この美しい街は、かつては海に浮かぶ孤島だったのですが、オーストリア治世の時代にイタリア本土と鉄道で結ばれ、さらにリアルト橋などが建設されて、本土との往来が容易になったのですって。

 ……とまあ、ちょっと聞いただけでも、なんだかとってもリアっぽい場所でしょ(と無理やり納得(笑))。

 ちなみに、山田ファミリーが前回ヴェネチアを訪れたのは2003年の初夏でしたが、そのときお世話をしてくれたのは、旧友のステファノさんご一家でした。

 ステファノさんは、ニューヨーク・タイムズなどにイラストを描いている世界的なアーティスト。
 イタリアのやんごとない御一族の出身で、世が世なら王子さまというかたなんですよ。

 そういう偉い人なのに、今回はリアの世話係(笑)を買って出てくださいました。
    
2003年6月、ヴェネチアにて。左の写真で私の横に立つ男性がステファノさんです。
右の写真は、ステファノ夫人のパメラさん+私♪
 ところで今回、リアがヴェネチアを訪ねている理由というのが、実はスゴイんです。

 私はリアをひとりのアーティストとして評価しているので、親バカではありますが敢えて書かせていただきますと、彼女は子どもの頃からアート全般にハンパじゃない才能をあらわしていました。

 幼少期に数々の美術展に入選したあと、17歳で個展デビュー。インターナショナルスクールを卒業したあとはシドニー大学美術学部に学び、その間には“オーストラリアが選出した交換留学生として”スウェーデンのマルメ大学(「絵本」を学術的に学べる世界的にも珍しい大学だそうです)に半年留学。

 現在は早稲田大学大学院でデジタルアートの高度な知識を学びながら、未来の絵本作家を目指しています。
    
(左)13歳のリアが描いた私の似顔絵 (中央)リアが幼少期に描いたイラストで全編を
飾った『3歳までに英語の種をまきなさい』(表紙の絵も) (右)リアによる表紙デザイン
 そのリアが生まれて初めて助監督とプロダクションデザイナーを務めた映画『kingyo』が、このたび、なんと第66回ヴェネチア国際映画祭の短編コンペティション部門に選出されたのです!!!

 ヴェネチア国際映画祭は世界三大映画祭の一つで、賞にノミネートされること自体が物凄く大変な出来事なのだそう。

 ちなみに今年の場合、日本の作品でノミネートされているのは長編コンペティション部門の『TETSUO THE BULLET MAN』(塚本晋也監督)と『kingyo』の2作品のみとのことです。

「kingyo」のパンフレット(こちらもリアのデザイン)。カー
ソルを当てるとパンフレットの裏面もご覧いただけます
 ヴェネチアでのスケジュールは、7日午後5時から公式上映、9日午前11時15分からプレス向け上映、そして11日(時間未定)には表彰式ということのようです(いずれも現地時間)。

 つまり11日には世界の桧舞台でレッドカーペットの上を歩くことになるわけですが、リアには、その一歩一歩をゆっくり、じっくりと味わって、与えられたこのチャンスに、何か大きなことを学んできて欲しいと思います。

 なお、今回のノミネートに関する詳細は、以下の各リンクからもご高覧いただくことができす。

 * リアのブログ「藪から棒な独り言」9月6日号
 * kingyo「オフィシャルサイト
 * シネマトゥデイ「ヴェネチア映画祭ついに開幕!」9月3日号

 今後、「kingyo」が日本で上映されるような機会があれば、その都度お知らせしてゆきたいと思いますので、その際には、皆さまもぜひ応援してやってください。どうぞよろしくお願いいたします。

 というわけで、今週は珍しく自分の話がほとんど出ない「週刊マミ自身」でした。
 来週はいつもの「週マ」に戻ります(笑)。

 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪



鏡をのぞいたら予想していたモノとは
違う顔があったらしく、不服そうなブー

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2009年9月7日
山田 真美
※週刊マミ自身の一部または全部を許可なく転載・引用なさることはお断りいたします♪
©Mami Yamada 2000-2009 All Rights Reserved.