2012年6月


1日●紙製の食器
各国から集まったらしい小学5〜6年生ぐらいの子ども達が食器自慢をしている。子ども達はそれぞれカラフルな民族衣装を着ている。誰かが立派な紙製の食器を取り出した。それを見て私は「いいね!」と一旦は称賛したのだが、やがて「それは良くない物だ」と考えを変えた。
【解説】 この夢はオーストラリアで見た。何となく環境問題と絡んでいるようなイメージの夢だった。今回は、かつてカウラで捕虜になっていた91歳の村上輝夫さんを連れて渡豪しているので、口を開けば戦争中の話ばかりしている。「海の中は戦争で沈んだ船と飛行機の墓場だ」というような話をしたばかりだったので、そこから派生して環境問題を想起させる夢を見たのかも知れない。なお、子ども達が身にまとっていた民族衣装がどこの国のものだったかは思い出せない。


2日●暖かな抱擁
ぬくもり。安心感。暖かく懐かしい抱擁。帰郷したという感覚。
【解説】 この夢もオーストラリアで見た。昨夜はかなり寒かったのだが、ベッドにあらかじめ埋め込まれている方式の暖房が作動していたらしく、夜中はぽかぽか温かかった。そのイメージが絶え間なく伝わって「ハグ」されているような感覚があったものの、今夜の夢にストーリーと呼べるようなものはなかったと思う。


3日●誰かを「爺(じじい)」呼ばわりする
私は通訳をしている。誰かのことを話す際に、「爺(じじい)」と訳したところ、娘から「友達のお父さんを爺呼ばわりするなんて許せない。謝れ! 謝れ!」と激しく怒られた。私は(なんで「爺」なんて言ったんだろう)と後悔しながらひたすら謝罪している。
【解説】 わけの分からない夢。人を「爺」呼ばわりするからには、何かよほど酷いことを言われるかされたのだろうと思うが、その記憶はない。おかしな夢である。この夢もオーストラリアで見た


4日●「進行係」の英語訳
私は国際会議の通訳をしているらしい。1000人を超すであろう聴衆。水を打ったような静けさ。前後関係はわからないが、発表者が「進行係」という単語を使った。私はそれを英語に訳そうとするのだが、ドンピシャリの訳語が見つからない。そもそも進行係という係が何をする係なのかもわからない。一応"coodinator(コーディネーター)"と訳しておいたが、心の中で(あとで発表者に「進行係ってどんな仕事なのですか」と質問してみなければ!)と思っている。
【解説】 今回オーストラリアにお連れした元捕虜の村上さんは、戦後は某私企業で「進行係」をしていらっしゃったそうである。しかし「進行係」という言葉の具体的な意味を尋ねてもイマイチわからなかった。そのため私の気持ちの中に「進行係ってどういう仕事なんだろう?」という疑問が微かに残っているのだ。その「?」な気持ちが夢に現われたらしい。この夢もオーストラリアで見た。


5日●居酒屋で武将に遭遇する
原っぱに風が吹いている。その原っぱの真ん中には、掘立小屋がぽつんと建っている。今は何百年か昔の大陸なのだと思う。どこかで見たことのある懐かしい風景。いつかここに来たことがあるのかと記憶を辿ってみたが、どうしても思い出せない。掘立小屋に入ると、そこは居酒屋だった。破れかけた提灯。腰に長い刀を提げた長髪の男達。今は『三国志』時代なのかも知れない。私は眼光の鋭い男と向かい合って座った。この男は武将だと思う。髪が腰まで垂れている。私はこの男と飲み明かしたような気がするが、何を話したかは全く覚えていない。
【解説】 夢の中の私は男だったのか、女だったのか。若いのか年老いているのか。自分の姿は見えていないので、そのあたりの詳細はわからないものの、武将のリアクションから推察するに私自身もかなり位の高い武人だったような気がする。この夢もオーストラリアで見た。


6日●……

【解説】 今夜も何らかの夢を見たような気はするのだが、目が醒めてみると何一つ覚えていない。


7日●激しく叱責される
誰かから激しく叱責されている。誰から、何に関して叱責されているのかはわからない。場所は、どこか広い原っぱのような所だった気がするが、それ以外のことは思い出せない。
【解説】 「激しく叱責された夢」というと、目が醒めてからさぞや落ち込んだと思われるかも知れないが、なぜか叱責されて楽しかったようなポジティブな印象が残っており、むしろ「やる気」を起こさせてくれる夢だった。この夢はオーストラリアで見た。


8日●……

【解説】 昨夜はまさに「泥のように眠った」。そのためか夢を見たような記憶は一切ない。オーストラリアにて。


9日●天女のようにたなびく布
頭の上で、ふわりふわりと優雅に布がたなびいている。どこか古代インドを思わせるような、エキゾチックな模様が描かれた巨大な薄布だ。布がたなびくその様子は、あたかも天女を思わせる。私はその光景を見上げている。
【解説】 この夢には何か具体的なストーリーがあったのかも知れないが、まるで思い出せない。この夢もオーストラリアで見た。


10日●……

【解説】 今夜も一昨日と同様、ほとんど泥のように眠った。こんな夜に大地震が来ても起きられないかも知れないな。オーストラリアにて。


11日●何らかの感情の爆発
前後関係は思い出せないのだが、何かとてつもない感情が爆発している。誰の感情なのか(私なのか、他の誰かなのか)、どんな感情なのか(喜・怒・哀・楽のいずれなのか)、何のことやら全くわからないが、ともあれ凄まじく「巨大」な感情だ。叫んでいたのか、無言だったのか、飛び上がっていたのか、転げ回っていたのか、そのあたりも何一つ思い出せないが、その全てだったかも知れない。爆発。そしてスッキリ。
【解説】 ひとことで言うと「芸術は爆発だ!」(by岡本太郎氏)のようなイメージの夢だった。そして朝、目が醒めてみると、とんでもなくスッキリした気分だった。今月7日にも同じような系統の夢を見たばかりである。どうやら最近の私は夢の中で大騒ぎしてストレス解消しているようだ(と言っても、リアル世界でストレスを溜めている気もしないのだが)。この夢もオーストラリアで見た。


12日●金属で出来た3つの球
場所はどこかわからないが、ふと気がつくと少し先に大きな球が見えた。球の下に支柱があったか、何もなく空に浮かんでいたのか詳細は不明(地上3〜4メートルのところに見えたと思う)。それぞれの球は直径が1メートルほどあって、3つとも別の金属で出来ているらしく微妙に色が異なる。そして、球には何か漢字が書いてあるのだが、何が書かれているのか私が立っている場所からでは読むことが出来ない。3つの文字を組み合わせると、何か意味のあるメッセージになるらしいのだが。
【解説】 今夜の夢には何かメッセージが秘められていたのかも知れないが、なにしろ書かれた文字が全く見えなかったのだからメッセージが何であったか知る由もない。「それぞれが微妙に異なる金属だった」という点に意味があるような気もするのだが、考え過ぎかも知れない。この夢もオーストラリアで見た。


13日●アメリカで大地震に遭遇する
小さな会議室のような場所。そこにいるのはアメリカの大統領と、側近らしき10名ほどの女性達だ。私もメンバーの中に混じっているが、側近としての立場ではなく、別の何か(外部の人間ではあるが重要なポスト)に従事しているようだ。大統領はオバマ氏ではなく、あまり背の高くない黒髪の男性で、純粋な白人ではない。セム系ではないかと思うが、ハッキリとはわからない。皆が仕事をしているこの場所は高層ビルの上層階と思われる。不意に世界がぐらりと揺れた。地震だ!と思った次の瞬間、フロアがものすごい勢いで崩落(落下)してゆく感覚があった。こんな大規模な地震は後にも先にも初めてである。震度12とか13とか、数値はわからないが、きっと地球始まって以来の揺れではないだろうか。室内にいる全員の体が、まるで宇宙飛行士のように宙に浮いている。じきに物凄い衝撃と共に地面に叩きつけられて我々全員死ぬのだろう。落下しながら私は覚悟を決めた。ところがいつまで経っても地面まで落下しきらない。一体どれだけ時間がかかるのだ。おかしいな、と思った私は、落下しながら何か別の仕事を始めたような気がする。それから暫くして目が醒めた。
【解説】 何やら雲行きの怪しい夢だった。あんなに大きな地震に遭遇する夢は、かつて見たことがない。地震というより、むしろ「地球崩壊」を思わせるような揺れだったし。そのうえアメリカ大統領と一緒とは、いやはやどうにも意味深長だ。にもかかわらず朝の目覚めはとても爽やかだったのだから、「夢は逆夢」で、これは吉夢なのかも知れない。


14日●心臓が弱いってマジ駄目
電車の中で高校生ぐらいの若い男の子たちが数人、「心臓が弱いって、マジ駄目!」と半分笑いながら話している。
【解説】 短いが印象に残る夢だった。しかし高校生で早くも「心臓が悪い」とは面妖である。心臓に何か生まれつき問題があるというような話ではなく、まるで「年寄りの会話」といった雰囲気の会話だった。

【後日談】 この夢を見てからほぼ半年後の12月1日、電車の中で「心臓が弱いってマジ駄目!」な出来事(というか事件)があった。プライバシーにかかわる理由があり、詳細をここに書くことはできないが、夢の内容が半年後に本当になったのは確かである。いやはや、ロングスパンな正夢もあったものだ。というか、6月14日の夢が正夢になったことに気づいたのは、実はほんの偶然だったのだ(自分のウェブサイトをサーフ中にたまたま2012年6月の夢日記に入り込み、14日の夢が正夢になっていたことに気づいた次第)。夢日記を定期的にチェックすれば、何か月も経ってから正夢になった夢は意外にたくさん見つかるのかも知れない。といっても、いちいちそんなチェックを入れるような暇はないので、今回のようにたまたま偶然見つけない限り正夢になった夢も放置されっ放しの運命をたどるということだが……。


15日●変わった形の家
誰かの家を訪ねている。個人の家というよりは、何かしら公共の施設だったかも知れない。その家の形が変わっていて、私はそのことに気を取られている。どこがどう変わっていたかよく思い出せないのだが、他所とのバランスで考えると大き過ぎるほど大きなパステルカラーの三角形(それも、傾いた三角形だったかも知れない)が見えた気がする。屋根だったかも知れないが、詳細はわからない。
【解説】 そういえば、うちの山小屋の近くにある某氏所有の山小屋が、この冬の豪雪で壊れかかり、三角屋根が大きく傾いていた。おそらく今夜の夢にはそのイメージが現われたのだろう。



16日●……

【解説】 今夜も夢を見たことは見たが(そしてそれは、かなり長い夢だったのだが)、目が醒める瞬間、パンダ(8歳のメス狆)が胸に飛び乗って来て「イタタタ」となった途端にすべてを忘れてしまった(汗)。



17日●訳語は「馬」でOK?
薄暗い闇、あるいは灰色の霧のようなものが広がっていて、視界がすこぶる悪い。すぐ目の前には大きな生き物がたたずんでいるのだが、よく見えない。塀の陰から時折りちらっと顔を出すその生き物の名前を、誰かが英語で説明してくれた(但し元の英語が何だったかは思い出せないのだが)。私はその生き物の名前を日本語に訳さなくてはならない。一旦は「馬」と訳しそうになるが、(待てよ、あの生き物は本当に馬だろうか)と疑問が生じる。馬に似ているが馬ではないようにも思う。では、あれは何という生き物だったのか。かなり悩んでいるところで目が醒めた。
【解説】 私が日本を留守にしてオーストラリアへ行っている間に、山小屋の庭になんとカモシカが出現したそうである(家族が写真を撮っておいてくれた)。夜中にやって来たため黒い影のような写真だが、その形と大きさから推察して間違いなくカモシカである。昨日は猟友会の人達が数人やって来て、「最近このあたりにカモシカ、クマ、イノシシがよく現われるようになった」と教えてくれた。数がかなり増えているようである(餌を求めて山から里に下りてきたということだろうか)。そんなこんながあって今夜の夢となったようだ。



18日●トーブマン家の人々
気がつくと目の前の扉が開いており、そこに懐かしい人々の笑顔が並んでいた。かつてお世話になったオーストラリアのご一家だ。お名前は何と言っただろうか。思い出そうとすると濃霧が立ち込めてきて、私の記憶は霧の中へと溶けだしていってしまう。この人達は誰だったっけ。ああ、思い出せない。もどかしい。そんなふうに思っているうちに彼らの顔が見る見るうちにグニャリと曲がって、全く別の家族に変貌していた。そこに新たに立っていたのはインドのブンガラ家の人々だ。私は必死で「目の前の人々の顔をもとに戻して!」と自分の心に呼びかけている。そうこうするうちに努力が実り、皆の顔がもとのオーストラリア人に戻った。そうだ、この人達のお名前は「トーブマン」さんだ! そうわかった瞬間に場面が変わってしまい、私は何か別の夢を見続けた(但しそれがどんな夢だったかはまるで覚えていない)。
【解説】 トーブマン家の人々は、私がシドニーに留学していた1982年にお世話になったホストファミリーである。その後もシドニーに帰るたびに「里帰り」し、まるで家族の一員のように受け入れていただいている。もちろん、このたびのカウラ訪問ツアーの際にも(元捕虜の村上さんらが日本に帰国なさったあとで)トーブマン家の人々と旧交を温めてきた。夢の中ではトーブマン家の人々がインドのブンガラ家の人々(ジニアちゃんのご一家)とゴチャ混ぜになっていた。そういえばこの二家族は、国や民族こそ違え、私にとっては「ファミリー」的な存在という意味でよく似ているのかも知れない。



19日●……

【解説】 今夜は夢を見たような気がしない。あるいは忘れてしまったのかも知れないが、いずれにしても何も覚えていない。



20日●洞窟から手招く人々
雨が降っている。大勢の人々が岩山の洞窟の中に隠れて雨をしのいでいる。私はそこから10メートルほど離れた場所に立っている。彼らは一様に私を見ている。無言だが、その目が「早くこっちへ来い!」「こっちへ来れば助かるぞ!」と告げているような気がした。必死で手招きしてくれている人も何人かいたように思う。私は全力で走って彼らのほうへ近づいた。(これで大丈夫だ)と思う。安堵。優しい感情。そのあと何か非常に面白いことが起こったのだが、それが何だったかはどうしても思い出せない。
【解説】 原始時代に迷い込んだような夢だった。それにしても、夢の最後部分で起こった「非常に面白いこと」が今夜のメインだったように思うのだが、肝心の面白い部分をすっかり忘れてしまった。やれやれ……。



21日●少女の正体はオオカミ
13〜14歳の美少女が目の前に立っていた。彼女は母親に付き添われていたと思うが、母親の顔はよく見えない。少女は色が浅黒く、目が大きく、ショートヘアが良く似合っている。少女と母親は私に何か頼みごとがあるのだと思う。事情をすべて理解した私は、「わかっていますよ。あなた、本当はオオカミなのよね。心配しなくて大丈夫、私は味方です」と言った。それを聞くと、少女と母親は大きな心配事から解放されたのだろう、ほっとしたように顔を緩め、わずかに笑みを浮かべた。私は世間から少女を守る手立てを考えている。
【解説】 まさに藪から棒な夢であった。美少女の顔は見覚えがあるようでもあり、ないようでもあり、単純に「美しい」だけではない不思議な懐かしさを留めていた。印象に残る夢だった。いずれにしても「オオカミ」には心当たりはない。
【後日談】 この夢を見た数時間後、お茶大の人類学系のゼミで「オオカミ」と「少女」の話が同時に登場した。というわけで今夜の夢とビンゴかな。


22日●赤い折り紙
折り紙をしている。何を作っていたのかは思い出せないが、かなり複雑な形の作品だったと思うる。その作品を完成させるためには、大きさも色も素材も異なる複数の紙を折って、それらを合体させなければならない。2枚の赤い紙があって、その部分はおそらく作品の「耳」に当たる部分になるのだと思う。赤い紙で小さな流線形のような形(つまり耳)を2つ作るのである。しかし、うまくやれば赤い紙は半分の大きさで事足りるらしい。つまり紙が半分節約できるのだ。私はそのことを発見したので、これから周囲の皆にも教えようと思う。
【解説】 小さな折り紙が1枚節約できるとかできないとか、よく言えばエコ、悪く言えば実に「細かい」話だった。それよりも気になるのは、折り紙の該当箇所が何かの「耳」だったということ。流線型の赤い小さな耳。宇宙的でかっこよかった。


23日●寝方について母から叱られる
旅先のホテルのような場所。私は大きなベッドにもぐりこんで寝ている。今は早朝なのだと思う。先に起きていた母が、私を見ると猛然と怒りはじめた。どうも、私の寝方が母の逆鱗に触れたらしいのだ。そのとき私は肩を出して寝ていた。あるいは上半身裸だったかも知れない。私は何か言い訳をしながら謝っているが、心のどこかで(私にこんな寝方をさせた〇〇さんにも責任があるのだから、あとでよく言って聞かせなくちゃ)と思い、即座に〇〇さん(誰だったのかはわからない)に責任転嫁している。
【解説】 夢の中で母に叱られ、かなりゲンナリしていたのだが、目が醒めてあれが夢だったとわかるや、今度は打って変わって嬉しい気分を味わうことができた。それにしても子どもじゃあるまいし、母に叱られて一喜一憂するとは奇妙な夢だ。 


24日●直感で海抜がわかる
高層ビルの中にいる。私はきちんとしたスーツを身に纏い(おそらくビジネススーツ)、いわゆる「働く女」っぽい雰囲気。近くには1〜2人の同僚またはクライアントがいる。誰かが「ここは何階でしょうね」という意味のことを口にした。壁には窓が一つもないので、外を見ることができないのだ。私は内心(そんな簡単なことがこの人にはわからないのか……?)と思ったのだが、その気持ちがバレないように努力しながら「ここは3階です」と答えた。すると今度はクライアントっぽい相手が「なぜそう言い切れるんですか。2階かも知れないし4階かも知れないじゃないですか」と問いかけてきた。私が「海抜ですよ、海抜。私にとっては3階で感じる海抜と、4階あるいは2階で体感する海抜は明らかに違うのです」と応じると、皆はかなり驚いた様子である。そのあと7階に上がったときも、私は階数を当てた。海抜の微妙な変化がすべてわかるのだ。皆はどうしてわからないのだろう、と不思議に思う。
【解説】 夢の中で何か特別な能力を持ったような感じだった。海抜の数センチの違いがハッキリと感じられるような。地味ながら、意外と面白いストーリー展開だったと言えるのかも。


25日●転校生の少女
中学校のような雰囲気の場所。私は少女と連れ立って廊下を歩いている。少女は転校生で、今しがたこの学校に到着したばかりなのだ。私はセーラー服を着た、髪の長い、ほっそりした少女で、学級委員か生徒会長のようなことをしているようだ。少女をクラスに案内する役を私は仰せつかっているのだと思う。少女は無口で、決して背が高いほうではないが脚が長い。ショートヘアと日に焼けた肌は、どこか「秘めたる強さ」のような物を感じさせる。彼女の横顔を見ながら、(そういえばこの人をどこかで見たことがある。1000年以上前。あれは洞窟だったろうか?)と急に思ったところで場面が変わってしまったのだが、そのあと見た夢に関しては何も覚えていない。
【解説】 今夜の夢に登場した少女は、21日の夢に登場した「オオカミの少女」と同一人物だったと思う。そういえば、この少女によく似た日本人の女優さんがいる。『プリンセス・トヨトミ』で橋場茶子を演じた沢木ルカさん。彼女のイメージに極めて近い。この夢、シリーズで見られたら楽しいかも知れない(といっても、私は見る夢を「選べる」わけではないので、この少女が再び夢に現われるかどうかは「夢のみぞ知る」だが……)。


26日●……

【解説】 今夜は何か学校に関係のある夢を見たような気がするのだが、深い靄がかかったような状況で、具体的な内容を思い出せない。


27日●虫歯を治す小人さん
右下の奥歯が痛い。ガンガンガンという衝撃がある。眉をしかめて耐えていると、歯のほうから「もっと奥まで掘って」「そこにパテを詰めるんだ」という話し声、というか叫び声が聞こえてきた。(えっ)と思いながら静かにドアを開けて様子を見ると、薄暗い部屋のなかでは三角帽子を被った小人さんたちが汗だくになって、虫歯を治すための「工事」をしていた。私は気づかないふりをしてそっとドアを閉じた。そのあと本物の歯医者さんから何か言われたと思うのだが、その部分は覚えていない。
【解説】 いま、根っこの治療しなければならない虫歯を1本抱えている。お医者さんからは「次に痛くなったら神経を抜きましょうね」と言われている。おそらく、その時期が近づいているのだと思う。(現実世界にも体内に小人さんがいて自力で治療ができればいいのに)と、子どものようなことを思ってしまった。


28日●……

【解説】 昨夜は論文執筆のため完全徹夜。ゆえに夢は見ていない。 


29日●インド大使館からの電話
どこかで電話が鳴っている。それが自分の電話だということに私は気づかない。呼び出し音が3回か4回鳴ったところでようやく、(あ、電話)と思う。と同時に、(インド大使館からの電話では?)ということに気づき、必死で電話を探し始める。白いふわふわしたクッションのような物がたくさん転がっていて、それらの物陰に電話は隠れているらしい。早く電話を取らないとビザが無効になってしまう。私は次第に焦りはじめる。ようやく携帯電話が見えた。この電話を取らないと、もうビザはアウトだ。手を伸ばし、指先が携帯電話に触れたか触れないギリギリのところで目が醒めてしまった。
【解説】 昨日は私の仕事中に携帯に電話があって「インドのビザが発給されましたのでパスポートを取りに来てください」との留守電が入っていた。そのイメージが夢になったようだが、大丈夫、ビザは既に発給されていますので(笑)。


30日●城での宣言
城のような建物。何か確固たる目的があって、私はその建物の奥のほうへ、奥のほうへと進んで行く。連れはいなかったように思う。一度目はよくわからなかったことが、二度目にはハッキリわかった。自信を持てたので、私は何かを高らかに宣言した。
【解説】 何をどのように宣言したのかどうしても思い出せないのだが、それはかなり政治的なことだった気がする。そして今夜の夢には誰か非常に重要な人物が登場したように思うのだが、そのあたりの詳細は思い出せない。残念なことである。




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