2012年11月


1日
●バットの破片が痛みの原因
誰かが痛みを訴えている。その人の体のどこかに「⇔」(両側の先端が尖った矢)のような形の物がたくさんあって、それが痛みの原因なのだそうだ。私は心の中で(それは暴動の時に刺さったバットの破片ではないか?)と思っている。
【解説】 カウラ事件を生き残った方々の話を聞いていると、しばしば痛々しいエピソードにぶつかる。ある人は、暴動時に手にしていたバットを銃撃され、バットが粉々に吹き飛ぶ時にその破片が手に突き刺さったという。その話を少し前に論文に書いた。今夜の夢に登場した「⇔」のような形の物によって体が痛いという話は、おそらくそのエピソードから来ているのではないか。


2日●舌に穴を開ける
誰かが、舌にたくさんの穴を開ける方法を説明してくれている。その説明によれば、上から一段目、二段目、三段目……という具合に、きちんと並べて穴を開けなくてはいけないようだ。それぞれの段に開ける穴の数は2〜3個で、しかも前の列の穴と後の列の穴は縦に並ばない(上の列の穴と穴の間に次の列の穴が開く)ように配列させる決まりだそうだ。話を聞きながら私は(なんだ、この気持ちの悪い話は。舌に穴を開けるとか、正気の沙汰とは思えない)と思っている。私がその意見を申し立てたところ、意見が通り、これからは舌ではなく葉っぱあるいは紙に穴を開けることになった。
【解説】 何のことやらわからないが、気味の悪い夢だった。このところ、太平洋戦争中にニューギニアで人肉を食べた人の話を読んだり聞いたりしていた。それでこんな気味の悪い夢を見たのかも知れない。



3日●「伯母」がミズラムへ行きたがる

見知らぬ初老の女性がやって来て、私のそばから離れようとしない。言葉を交わしたわけではないが、どうやらこの女性は私の伯母らしい。そして彼女はこれからミゾラムへ行こうとしているようだ。(ミゾラムはインドでもかなりの奥地だから、行って帰るだけでかなりの時間がかかるのでは)と私が心の中で思っていると、彼女は「1〜2か月は行きたい」という意味のことを言った(ような気がするのだが、声を聞いた記憶はない)。私は彼女について行くべきなのだろうか。しかし、この女性と一緒にいても「肉親」だという実感がないのは何故だ。
【解説】 このあと私はどうしたのだろう。オチが思い出せない。おそらくこの夢は、このへんで有耶無耶に終わってしまったのだと思われる。目が醒めてみると「伯母」の顔も覚えていない。それにしてもミゾラムとは突拍子もないことを言い出したものだ。何故ミゾラムなのだろう。気になる。


4日●吝嗇(ケチ)なバツイチ

私は誰かと一緒にいる。姿がよく見えないのだが、雰囲気的には、年長の女性だという気がする。彼女はバツイチで、食事の時も自分が食べた分を支払わずに人に奢らせるような吝嗇家だという。しかし長らく働いていたので、お金はだいぶ貯めているらしい。(最も嫌いなタイプの人間だな)と私は思い、その人とは特に言葉も交わさなかった。
【解説】 今月に入ってから、どうも碌な夢を見ない。もう少しまともな夢を見たいから、気分転換に枕を変えてみようかしら(苦笑)。


5日●……

【解説】 今夜は夢を見た記憶なし。


6日●……

【解説】 今夜も夢を見た記憶なし。


7日●公認会計士の事務所

気がつくと、知り合いの公認会計士事務所にいた。ただし、自分が何のために、どうやってここまで来たのかは全く思い出せない。申告の時期でもないのに、なぜこんなところに来たのだろう。(もしかしたら、ここにカウラ事件の事務所があるのではないか)と私は怪しんでいる。
【解説】 どうにも唐突な夢だった。カウラ収容所のBコンパウンドには「事務所」と呼ばれる建物があり、暴動の打ち合わせはその中で行なわれたことが証言からわかっている。しかしなぜ、知人の公認会計士がその話に絡んでくるのだ? 私の知る限り、この会計士さん(50代後半)は戦争には全く興味がなさそうなのだが……。



8日●意外なスパイの黒幕

スパイの黒幕がいよいよわかったという。(誰が黒幕なのだろう、見当もつかないな)と思っていると、突然、目の前にFさん(男性)の姿が見えた。Fさんが黒幕だったとは驚きだ。この人は日頃から温厚で、およそ暴力的なところもなく、スパイ活動とは縁もゆかりもなさそうなタイプだったのだ。そのFさんが黒幕とは。私は舌を巻きながら、(これは敵の作戦勝ちだな。最もそれらしく見えないFさんが黒幕では、我々の秘密はだいぶ漏れてしまったことだろう。敵ながらあっぱれだ)などと思っている。
【解説】 またしても意味のわからない夢である。Fさんは30年来の友人で、奥さまと一緒に社交ダンスを踊るのが趣味という紳士的な人。その人がスパイの黒幕として夢に登場するとは。これは、Fさんは実は怪しい人だという夢からの警告なのか、それとも単に私が深層心理の中でFさんを疑っているのか?第一これは、何に関するスパイ活動なのだろう。


9日●昔「ユートピア」が在った場所を見つける

私は旅先にいるらしい。そこは、見たこともない、アジアでもアフリカでもヨーロッパでもアメリカでもオセアニアでもない未知の場所で、古い文明があったようだ。そこには昔むかし、女神のような女性が治めるユートピアがあったという。そのことを知ったいきさつがとても感動的だったのだが、どのように感動的だったかは残念ながら忘れてしまった。そのユートピアは、男性原理が治めていた隣国の軍隊によって滅ぼされてしまったが、女神を祀った何かが今もその場所には鎮座しているという。私は感激しながらジャングルを分け入って、その場所を目指した。2〜3人の同行者がいたかも知れないが、彼らの顔は最初から最後まで見えなかった。女神を祀った場所にあったものは、よくあるような神像ではなく、記念碑でもない、見たこともないような不思議な形をした何かだった(但し具体的なことは何も覚えていない)。私は感激している。パワーをもらったような気もするし、と同時に懐かしさも感じている。人類にも平和な時代が確かにあったのだ。そのことが私を感激させているのだろう。
【解説】 「ユートピア」という言葉が果たしてこの夢に登場したかどうか、実は定かではない。何か別の言葉だったかも知れない。要は、楽園をが在ったという場所に、今夜、私は行ってきたのだ、夢の中で。その場所は、この地球上であることはおそらく間違いないが、見たこともない、私が知っているどこにも似ていない場所だった。目が醒めた瞬間は、その場所へ行ってきたことの感激で胸が一杯だったのだが、時間が経つにつれて具体的な内容を思い出せなくなってしまった。誠に残念だ。


10日●第一の何かと第二の何か

まず、第一の何かがあって、その少し先(または真裏)には第二の何かがある。第一の何かと第二の何かは連続しているのだと思う。正方形の盤のような物が見える。将棋または囲碁、あるいは地図かも知れない。最後に神社のようなイメージを感じた。
【解説】 今夜の夢には具体的なストーリーがあったと思う。しかし目が醒めた途端、不思議なほど綺麗さっぱり忘れてしまった。残っているのは上に書いたようなイメージの断片だけ。タイトルの付け方は果たしてこれで良いのかどうか、よくわからない。


11日●陽の当たらない場所にある塚

オーストラリアに似ているがオーストラリアではない外国。何かの裏側に位置した、陽の当たらない場所。なぜか胸を掻き乱されるようなノスタルジックな雰囲気。使用済みの自動車のタイヤが積み上げられているような、あるいはピラミッドのようなイメージの「塚」が目の前にあった気もする(しかし、そう思うのは気のせいで、夢で見たものは全く別の何かだったかも知れない)。懐かしく切ない胸のトキメキ。
【解説】 昨夜に引き続き、今夜の夢にも何か具体的なストーリーがあったと思う。そしてそれは非常に素敵な内容だったのだ。しかし目が醒めた今となっては、具体的なことを何一つ思い出せない。忘れてしまうには勿体ない内容だったのだが……。


12日●爺の中に女あり?

街のあちらこちらに「漢字」がばら撒かれている。その中から「女」という字だけを拾い集めている人達がいる。私は何か別の作業をしているのだが、彼らの声が大きいので、聞こうと意識しなくても聞こえてしまう。そのうちに誰かが「ちょっと、ひどいじゃありませんか。爺という文字の中にまで女が入っていますよ。爺の悪行の数々まで女のせいにしようとするのでしょうか」と、悲鳴のような声をあげた。何のことだろうと不審に思いながら行ってみると、皆が虫メガネを使って何か覗いている。私も見せてもらったところ、そこにはお馴染みの「爺」という字があった。しかし、よくよく細かいところまで見ると、下の「耶」の部分の一部が「女」になっているではないか。爺は男なのになぜ女の文字が入っているのだろう。これは古代の人々が残した何らかのメッセージではないか、と思っているところで目が醒めたような気がする。
【解説】 このおかしな夢を見たあとで思ったこと。「婆」の中に「女」はあるが、爺の中にあるのは「父」であって「男」ではない。両方の意味を合わせるためには、「婆」は「波」の下に「母」と書くべきと思うがいかがだろう。あるいは「爺」の上の部分を「男」とするか。とまあ、どうでもいいようなことを暫く考えてしまった次第。さあ、バカなこと考えてないで、お仕事お仕事!


13日●ファンからの手紙と猫の絵を探す

見知らぬ部屋。閑散としているが、どうやらここはラジオ局らしい。目を凝らしてよく見ると、天井に何か文章が書かれている。それはラジオ番組を聞いたリスナーからパーソナリティーの男性に宛てて送られたファンレターらしい。このリスナーは、意外な場所にメッセージを送っては、パーソナリティーの男性が驚く姿を見て喜んでいるのだ。今回の場合、メッセージは天井、床の上、カーペットの下と、3段階に分けて書かれていた。パーソナリティーの男性は番組中にそれらのメッセージを発見し、リスナーに向かって状況説明をしながらメッセージの内容を読み上げるのだ(ちなみにメッセージ自体は「今、雨が降っています」とか「これからご飯を食べます」のような凡庸極まる内容であった)。場面が変わり、友人のYさんが道の上に屈み込むようにして何かを探している。どうしたのかと尋ねたところ、「道のあちこちに猫の絵のハンコが押されているので、それらを眺めているのです」とYさんは答えた。私はYさんに、「折角だから、ただ眺めるだけでなく写真に撮ってすべて記録したらいいじゃないですか。スタンプラリーみたいで面白いでしょう」と言った。するとYさんは(何故、今までそのことに気づかなかったのだろう)とでも言いたげな顔で頭を抱え、猫の絵探しを一からやり直し始めた。
【解説】 今夜の夢では、前半はラジオ番組のパーソナリティー(40代ぐらいの見知らぬ男性)、後半は友人のYさん(40代の猫好きな男性)が、それぞれ「メッセージ」と「猫の絵」を探すことに夢中になっていた。そういえば昨夜の夢の中でも、人々は街中にばら撒かれた漢字を集めるのに必死だった。つまりこれらの夢の中で私の意識は、あちこちに拡散した何かを一点に集約することに夢中になっていたのだと言えるだろう。一連の夢が意味するところは、つまり、20年にわたるカウラ事件の調査研究を1本の博士論文にまとめようとしている現在の心境の表われではないだろうか。凡庸な文章も、天井やカーペットの下に書くことによって相手を驚愕させることができる。要はプレゼンテーションの問題だ。心理学だ。色々と考えさせられるところの多い夢だった。


14日●「カナダ」に関するクイズ大会

眼鏡をかけた、背の高い、鼻が大きいオジサン(推定年齢65〜70歳、おそらく日本人)の姿が見える。その前または後ろに、もう一人のオジサンがいたかも知れないが、そちらは印象が薄かったため姿を思い出せない。何人かの意見を聞いて何かを当てるクイズ大会が開かれているようだ。キーワードは「カナダ」。今から川に流されてゆかなければならないが、そのためには左右どちらの脚から水に流されたらいいのだろう。それが問題だ。最後に「鳥」のイメージが登場したように思う。
【解説】 わかったようなわからないような夢だが、第一に謎なのは最初に登場したオジサンが誰なのかということ。見たことのない顔だった。第二の謎は「カナダ」の意味だが、これは国名ではなく人名ではないかと思う(知り合いの日本人=カウラ関係者=に「カナダさん」という珍しい苗字の方がいるのだ)。第三の謎は「左右どちらの脚から川に流れるか」という話の本意。これは全く意味がわからない。第四の謎「鳥」は、ひょっとして鳥取のことか?(まったく当たっていないかも知れないが、とりあえず思ったままを記しておく)


15日●船の甲板の上で

私は大きな船の甲板の上にいる。誰かの視線で海を見ている。それが自分の視線なのか、他人の視線なのかよくわからないのだが、他人の視線であるとすれば、日本の軍人だと思われる。甲板に人の姿はない。私は白い波頭を見ている。そこに飛び降りようかどうか迷っているのだ。と思う間もなく、私は海に向かって飛び降りかけた。しかしその瞬間に目が醒めたので何事もなく終わった。

【解説】 最近、元帝国海軍軍人と会うことが多い。それが今夜の夢の原因だろう。音も色彩も楽しみもない、無情な夢という感じがした。


16日●真っ白な紙吹雪

広い「陣地」のなかの一画だけが線か糸のようなもので区切ってあり、そのなかに真っ白な紙吹雪のようなものが数枚落ちている。
【解説】 今夜の夢にはもう少し具体的なストーリーがあったように思うが、これだけしか思い出せない。最初に見えた場所のことを「陣地」と表現したのは、この言葉が最もその場所に相応しいように思えるからであって、誰かから「ここは陣地ですよ」と説明されたわけではない。敷いて言えば、今夜の夢に登場した「陣地」はカウラ収容所のBコンパウンド、区切られた「一画」はハンセン病に罹患した捕虜のTさんが収容されていた狭い区画を意味していたような気がしないでもない(単なる勘だが)。「真っ白な紙吹雪」が何を意味するかが謎だが、考えられる物としては[1]隔離されたTさんが1人で暮らしていた白いテント、[2]捕虜の何人かが頭に巻いていたと言われる鉢巻、[3]桜が散った様子(=集団自決の様子)などが挙げられるだろう。


17日●足を踏んでごめんね

誰かが誰かに足を踏まれ、「痛い!」と言っている。詳細はわからないが、足を踏んだのは私で、踏まれたのはY子さん(高校時代のクラスメート)かも知れない(理由はわからないが、そう思ったのだ)。私は「ごめんね」と謝った。そのあとY子さんと2人でその場に屈み込み、壁の低いところに鋲で何か止めたような気がするが、そのあたりの詳細もよくわからない。
【解説】 夢の中に一瞬だけY子さんの姿が現われたような気がする。彼女は高校時代のクラスメートで今は学校の先生。もう何年も会っていないにもかかわらず時々夢に登場する、不思議な存在だ。


18日●象

夢の画面の真ん中あたりがスポットライトでも当たったように明るくなって、そこに、ごく一瞬、象が見えた。
【解説】 今夜の夢はもっと長かったのではないだろうか。まさかこの場面だけではあるまい。とは言えこれ以外は思い出せないのだ。可愛い象……仔象だったような気もする。


19日●りんごをもらう

誰かから巨大なリンゴを1個もらった。直径20〜25センチはありそうなりんごで、両手で抱えても手のひらに一杯だった。
【解説】 そういえば岡山のTさんという知り合いに信州りんごを送るつもりで、この夢を見るまですっかり忘れていた。送らなくては。


20日●ススキ原のビル

見知らぬ淋しいススキの原っぱに、1棟のビルが建っている。私は原っぱに転がって(?)斜め下からそのビルを見ていたように思う(従って、ビルは地平線に対して45°ほど傾いで見えた)。それは陰陰滅滅とした灰色の、ライターのような平べったい形のビルで、デザインはどことなくニューヨークのく国連本部ビルに似ていた。
【解説】 このビルに住んでいるのは誰で、私とは一体どういう関係なのだろう。肝心の、その関係性が全くわからなかった。ビルの灰色がいかにも陰鬱だったことが印象に強く残っている。


21日●たくさんの犬を散歩させる

たくさんの犬を連れて歩いている私。手に持ちきれないほどのリードを握りしめている。たくさんいる犬のうちの1匹がプードルだったことは何となく覚えているが、それ以外にどんな犬種がいたかは思い出せない。道の向い側からいきなり自動車が現われて焦ったところで目が醒めた。
【解説】 犬の散歩の夢。とはいえ愛犬のブースケとパンダはいなかった。あまり楽しくなかったのはそのためだろう。


22日●女装カフェ(?)の細く急な階段

初めて来た小さなカフェの中。ここは高円寺らしいと直感で思う。私には連れがおり、顔は見えないが、その人は「極めて女性的な男性」または「性転換手術をした元男性」または「男っぽい女性」のようだ。カフェはウッディーな感じで、とても古く、客が4〜5人も入れば一杯になってしまいそうなほど狭苦しい。ママらしき人が私たちに2階に上がるようにと勧めてくれた(ママはいわゆるニューハーフだったような気もするが、女装に違和感はなく、優しげな人だった)。ここは女装カフェなのかも知れない。階段は吃驚するほど狭く、そして恐ろしく急である。しかも途中で何度も直角に折れ曲がっている。ここを昇るのはちょっとした登山に匹敵すると思う。私はいつものトランク(全面に英字が印刷されている愛用のトランク)を持っており、そこには貴重品が入っているので1階に放置してゆくわけにはいかない。さりとて、これを持って階段を昇るのは一仕事だ。どうしようかと思案しているところで目が醒めた。
【解説】 トランクの中に入っていた貴重品はパソコンだったような気がする。そこには論文の原稿やら書きかけの小説原稿やらが入っており、紛失したら大変なことになるのだ。だったら迷わずトランクを担いで2階へ上がれば良さそうなものだが、私はそうしなかった。というのは、その店があまり魅力的ではなかった(=長居をしようという気になれなかった)からだ。この夢が何を言いたいのかは不明だが、「魅力を感じないならさっさと退散しなさい」と思う。


23日●……
【解説】 今夜は夢を見たには見たのだが(そのような記憶がぼんやりあることはある)、内容をすっかり忘れてしまった。


24日●軍人の御遺体を海に捨てる

気がつくと大きな船の甲板の上に立っていた。足元には、布でくるまれた大きな荷物が置いてある。どうやら中身は軍人の御遺体のようだ。見たわけではないが、海軍士官のそれだと思う。大海原に渦潮がひとつ、ぐるぐると巻いている。その渦めがけて、私(あるいは私たち?)は御遺体を海に投げ入れた。
【解説】 今月は15日にも船の甲板から波頭を見つめる夢を見た。このところ海軍関係者と会う機会が多いのでこうした夢を見るのだろう。


25日●……

【解説】 今夜も夢を見たような気がするのだが、目覚まし時計が予想外の時刻に鳴り響き、実に「変な起き方」をしてしまった。そのため夢は忘れてしまった次第。


26日●野口五郎の父の歌
歌手の野口五郎さんのお父様をテーマとした歌が出来あがったらしい。その歌には何やら仕掛けというかサプライズがあるようだ(それがどのような仕掛けであるか、夢の中ではしっかり理解していたのだが、夢から醒めた今は思い出せない)。金属製の回り階段が見えたような気がする。そこをまっすぐ下に向って降りてゆくと、歌の2つ目の仕掛けを見つけることが出来る。つまりその歌は1粒で2度おいしい、2段階に楽しめる歌なのだ。私は驚き、感動し、そして笑っている。周囲にいた人たちも驚き、感動し、笑っていたように思う。しかし詳細は全く思い出せない。
【解説】 今朝起きた時には夢の内容をはっきり覚えていたのだ。そして心の中で(今夜の夢の面白さは、今年見たすべての夢の中でもベスト10に入るな)というようなことをぼんやり想っていたように思う。ところがそのあと犬たちをトイレに連れて行き、帰って来た頃には夢の内容をほとんど忘れてしまっていた(残念)。いちばん不思議なのは、なぜ野口五郎さんが登場したかということだ(しかも御本人ではなくお父様)。そういえば昨日、誰かと郷ひろみさんに関する話をした。ひょっとするとそれが原因で野口五郎さんの夢を見たのかも知れない。面白いのは、22日の夢では階段を昇ろうとし、今夜は降りようとしたことである。しかも、階段を昇ろうとしたときは気分が乗らず、降りようとした今夜は気分がノリノリだった。どうにもよくわからない夢たちである。


27日●大正ロマンな少女たち
大正時代のほんわかイメージ。着物を着た15〜16歳の少女たちが数人、目の前にちらついている。彼女達の顔は見えないが、私の曽祖母、あるいはその姉妹といった、私と血の繋がった女性達だったかも知れない。そのあと全く別の夢を見たのだが、具体的な内容は覚えていない。
【解説】 少し前に母の昔話を聞いた。いつもの話ではあるが、先祖の話は何度聞いても味わい深いものだ。それがこのような夢になって現われたのかも知れない。



28日
30日●…
【解説】 普段は夢を見るとすぐにパソコンに打ち込むことにしている。それが物理的に無理な場合には、携帯メモ、あるいはそのへんの紙に書き留めておく。そうしないと忘れてしまうので。ところがこの3日間の夢の内容は、近くに置いてあったティッシュペーパーの箱の裏に走り書きをしておいたのだ。そして、そのことを知らない誰かが箱を捨ててしまったらしい。というわけで、この3日間の夢の内容は思い出せない(苦笑)。




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