2014年3月


1日~10日●……

【解説】 夢を見た記憶なし。



11日●桃源郷と退屈な女達
気がつくと、知らない初老の女性が運転する車の助手席に乗っていた。山道。森のなか。不意に目の前一杯に薄紫色が広がった。何だろうと目を凝らして見ると、全山を覆い尽くさんばかりに咲きそろった藤の花である。いや、よくよく目を凝らして見ると、藤の花の中にところどころ薄紫の薔薇の花が混ざっているではないか。その言葉に出来ない美しさは、まさに桃源郷そのものだ。運転手は正面だけを見ているらしく、花には気づいていないようだ。私は彼女に車を左に寄せて停めるようにお願いした。しかし彼女は私の言葉の真意が理解できないらしく、すぐには車を停めようとしない。数十メートル走ったところでようやく路肩に駐車した。私は急いで車を降りると、カメラを取り出し、そのあたりの風景を激写し始めた。しかし、いかんせん、どんなに構図を工夫しても、本来ある美しさを写真で再現することは不可能だ。やはり、肉眼で愛でる以上にこの花の美しさを再現することは不可能なのだろう。その間、運転していた女性は特に花に感動するわけでもなく、無表情にそのあたりに突っ立っていた。場面が変わり、私は見知らぬ2人の女性と一緒に行動している。1人は40代、もう1人は30代ぐらい。私たちは3人で色々なところを訪ねたのだが、その間、会話をした記憶は一切なく、楽しかった思い出もない。そうやって訪ねた場所のうちの一つは公園のような森のような広々としたところで、なかなか雰囲気の良い場所だったのだが、彼女たちはそこにいる時でさえ退屈そうにしていた。そのうち、私以外の2人が「どこかで休みたい」と言い出した。私は心の中で(さきほどの公園のような森のような場所で休めば良かったじゃないか)と、そっと思うのだが、彼女達が行きたいのは焼肉屋のような場所らしいのだ。私は彼女達と全く気持ちが合わず、一緒に行動することに(精神的に)疲れている。
【解説】 今夜は久しぶりに長い夢を見た。しかも2本立て(笑)であった。いずれの夢も、素晴らしい場所と、それに反比例するように退屈な女達という奇妙な組み合わせであった。特に前半に夢で見た光景は桃源郷というか、極楽というか、天国というか、ユートピアというか、現世ではあり得ない、ほとんど「怖い」ほどの美しさで、隣の退屈な女性さえいなければ「完璧」と言えるほシチュエーションであった。今夜は夢に「いいもの」を見せてもらった。



12~31日●……

【解説】
夢を見た記憶なし。




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