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2005年10月30日号(第192号)
今週のテーマ:
原稿の97%を書き終えました
 こんばんは。
 現在執筆中のバイリンガル育児の本の原稿が97%完成し、脱稿まで秒読み状態に突入したマミリン先生こと山田真美です(笑)。

 なぜ97%などという細かい数字が出てくるかと言いますと、実は今回の本は、第1章から第100章まで、ちょうど100の章に分かれているのです。今日までにそのうちの97章を書き終えましたから、あとは3章を残すばかり……。

 今回は、「10月末日に脱稿します」と宣言して10月1日から書き始めましたから、公約(?)どおりドンピシャリの仕上がりになりそう。明日のハロウィーンの日には脱稿して、祝杯をあげたいと思っています。

 さて、そんなわけで、ここしばらく「週刊マミ自身」も滞りがちでしたが、その間ずっと缶詰になっていたかというと、そういうわけでもありません。実はいろいろなイベントに参加していたんですよ(笑)。
 どんなイベントかと申しますと、


○10月21日(金)
 茶道の荒井宗羅先生とご一緒に、『スーパーオペラ楊貴妃』鑑賞(@新宿文化センター)。
 中国オペラを観るのはこれが初めてでしたが、中国歌舞劇院という最高の劇団による上演だけあって、レベル的には素晴らしいものでした。

 すべて中国語の上演(日本語の字幕スーパーつき)でしたが、ストーリーとしては、楊貴妃が実は中国では死んでおらず、なんと遣唐使のメンバーとともに日本へ亡命し、日本の天皇(女帝)の庇護を受けて長く生きながらえたという、あっと驚くミラクルストーリーとなっておりました(笑)。

 聞いたところによれば、楊貴妃が実は日本に渡っていたという伝説は、中国にも日本にも残されているようですね。山口県油谷町の古刹・ニ尊院には、なんと楊貴妃の墓とされる五輪の塔が現存するそうです。
 ちなみに、このお寺がある場所は向津具半島。これで「むかつく・はんとう」と読むのだそうです。ちょっと驚くような読み方ですが、ほんとうの話。
 また、この半島にある向津具小学校(むかつく・しょうがっこう)は、本州の最西北端にある学校だそうです。

 それにしても、今となっては「楊貴妃を寵愛しすぎた愚かな皇帝」というイメージしか残っていない玄宗皇帝も、楊貴妃に溺れる前は、「開元の治」と称されるほどの治世で知られた人なんですよね。

 その人をメロメロにしてしまったのですから、楊貴妃という女性は、ある意味、確かにスゴい。
 単なる「美女」というだけでは、玄宗ほどの男の心を長く繋ぎ止めておけたはずはありませんから、実は、かなり才の長けた女性でもあったのでしょう。さすがに大陸は美女のスケールも桁違いです。

 ところで、今回オペラを観て初めて、楊貴妃の本名は楊玉環(よう・ぎょっかん)であると知りました。楊貴妃という呼び名は、楊家から嫁いで来た高貴な妃という意味だったのですね。
 いやはや、いろいろと勉強になることの多いオペラでございました。


○10月26日(水)
 父の一周忌法要のため、25日から2泊3日で長野へ。
 ほんとうの命日は11月9日なのですが、お坊さんのご都合などに合わせて、2週間ほど繰り上げて行ないました。ごく内輪の親戚だけの集まりで、楽しかったですよ。

 それにしても、法事のときなどにいつも思うことですが、親戚のつきあいって面白いですよね。
 冠婚葬祭のような親密なイベントのときは必ず顔を合わせるくせに、そのほかのときは、ほとんど年賀状だけのつきあい。

 うちの親戚はあっさりした人間関係を好む人が多いので、「付かず離れず」の絶妙の距離感と言いますか。そのくせ、人が生まれたり死んだりすると先頭に立って手伝ってくれるのも親戚。
 「この人たちとは、古代から連綿と続く儀式の遺伝子が繋がっているのだなあ」などと思うと、なにやら感慨深いものがあります。

 この日も、小さい頃からうんと可愛がっていただいている伯父から、

「おい真美ちゃん。俺が死んだときも、葬式とかよろしくたのんだぞ

と当たり前のように言われ、

「了解、了解。でも、死ぬのはまだ20年早いわよ伯父ちゃん」

なんて、ゴハンを食べながら普通に会話していましたけど、安心してこんな会話ができるのも、遺伝子が繋がっているからなんだろうなと思いますね。

 ちなみに伯父は亡くなった父の兄。81歳ですが、とにかく元気。元警察官で、若いときはずっと剣道で長野県1位だった人です。

 法要のあとは食事をとりながら、お坊さん相手に「土葬の文化史」や「死体に関する四方山話」をおしゃべり。食事時の話題ではないと思いますが、まあ、相手がお坊さんなら余裕で許されますよね(笑)。

 一周忌の夜は斑尾高原ホテルへ。温泉につかって、久々に命の洗濯。


○10月27日(木)
 NPO法人「子供地球基金」の創立17周年パーティーに出席(@六本木のグランドハイアット東京)。

グランドハイアット東京のボールルームです。
ブルーの照明がなかなかステキ



今日のパーティーのパンフレット
 今日のパーティーでは、お友達でスペイン公使のシーザー・アルバさんのお隣の席でした。

 コスタリカ大使と言い、スペイン公使と言い、このところスペイン語圏の外交官と親しくさせていただく機会が増えています。30代のときに勉強したきり、ほとんど使う機会がないままお蔵入りしていた私のスペイン語ですが、最近になって急に出番が増えてきましたよ。

 明日で原稿から手が離れますし、11月の頭にはシドニーから娘が一時帰国しますから、11月は娘と一緒に本気でスペイン語のブラッシュアップにつとめようかしらと、そんなことを想う秋の夕暮れ(※娘の第二外国語もスペイン語です)。

 その前に、まずは原稿の残り3%を書き終えなくては。というわけで明日は、もう1日だけカンヅメになります。

 ではでは♪
★★★今週のブースケ&パンダ★★★


「お散歩に連れてってよ〜」。執筆中の私の
顔を、何十分でもじっと見続けるブースケ。
その瞳で見つめられると弱いのよ(汗)

※前号までの写真はこちらからご覧ください
事事如意
2005年10月30日
山田 真美