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書名 ブースケとパンダの 兄をたずねて三千里 著者 山田真美 出版社 幻冬舎 イラスト 金之助 発行 2003年7月25日 価格 1,200円(外税) 四六版並製176ページ ISBN4-344-00370-5

おもな登場人物 パンダ　Panda 無芸大食のフリーター。中学高校時代、英語の成績は「オール2」だった。今回、衝（笑？）撃の出生の秘密が明かされる。 ブースケ Boosuke パンダの友だちでマミリンのパシリ。天涯孤独の身の上（らしい）。豚大（とんだい）附属トンデモ高校真珠組中退。 ホイホイ Hoy Hoy パンダのふたごの兄。理由あってパンダとは幼少時代に生き別れになった。“LIVE DEVIL”の元従業員。 ボブ　BOB ライブハウス“LIVE DEVIL”の経営者。裏の顔は、地球を回文で征服しようとたくらむ秘密結社“REVIVER”のボス。 アンナ　ANNA バンド“DNA BAND”のヴォーカルで、BOBのガールフレンド。夜ごと“LIVE DEVIL”で歌っている。 ミミ　MIMI 上海雑伎団の一輪車乗り。いつか大スターになる日を夢みてがんばる、可憐な少女。 ミスター・リー　MR．LEE 食堂“LEE’S EEL”を経営する、仙人のような風貌の謎の老人。実はカンフーの達人。 マミリン Mamilyn 世界中いたるところにコネクションを持つ女流作家。ブースケとパンダの英語の先生。

書評 WISH 2003年夏秋号（第15号） ★山田真美さんが伝授する“好きこそ英語の上手なれ”★ 大人気の英語学習本『ブースケとパンダの英語でスパイ大作戦』の第2弾が発売！　著者で“おもしろいことを真剣にやる”がポリシーの山田さんの英語修得法は実にパワフル！　必読です。 ---------------------------- 「第2弾は中学2年生で使う英単語を中心に構成しており、第1弾と比べるとレベルがかなり上げっています。でもその分、ストーリーをうんとおもしろくしたので、のめり込んで読めばレベルの高さは気にならないはず。ケラケラ笑って楽しみながら、気がつくと話せるようになるのが語学の醍醐味だと思うんです」 　“苦しまずに学習する”をコンセプトに『ブースケ〜』シリーズを執筆した山田さんは、「おもしろいことを真剣にやる」がポリシー。英語の修得方法もユニークで、大学1年生のときに「辞書を片手に」始めた通訳のアルバイトでマスターした。 「今思うと、こわいもの知らずだったなと（笑）。最初はボランティアだったんですが、口コミでお客さんが増え、気づくと2年生の週末はガイドのバイトがびっしり入ってる状態でした。仕事をしながら英語力をつけていった感じ。語学学校にも行かずテキストも参考にしないで、まったくの独学で覚えました」 　在学中はあらゆるアルバイトを経験。300万円の留学費用をためて、卒業と同時にオーストラリアに渡った。 「小学生の頃から薄々、自分が大人になる頃は、どんな仕事につくにせよ英語が必須になるんじゃないかと思っていたんです。ヒマラヤ山脈のエベレストにたとえると、その頃の自分はふもとの部分。でも、頂上を50歳だとしたら、そのときはこんな女性になっていたい！　と具体的なイメージをつくり、何があってもそこまでは自力で登ろうと思ったんです」 　留学生活を経て帰国後は結婚。1女1男をもうけた。しかし空き時間は常に新しい勉強にチャレンジ。国際交流も活発で、1996〜2001年までは、インド外務省の招聘により家族とともにインドに在住。「怠惰な時間は一切つくらなかった（笑）」という。 「問題意識をもって頑張っていても、自分から半径5メートルぐらいのところをグルグル回っていて、方法論で煮詰まっている人が意外に多いんですよね。たとえばTOEFLはいくつじゃないとダメだとか。そうじゃなくて、まずは登りたい頂上を決めるべきなんです。そのためには何をするのかを考えて欲しい。方法なんて無限にあるんですよ」 　成長は緩やかなラインではなく、「階段状」だとも。 「特に語学の場合、最初は全く平らで変化が見られないんですが、あるとき突然上がるんです。感覚のいい人は平らな部分の距離が短いから、次のステップに早く上がれる。そうすると、距離の長い人は途中で上がることをあきらめちゃうんです。でも、続けていればいつかは必ず上がります。そのためには、好きなことをやるべきです。好きでやっていれば、途中でどんなに苦しくても、投げ出したりしませんから。みんながやってるからとか、これはきっとお金になるからという理由で始めると、つまづいたときの後悔の仕方が半端じゃないですよ。だから、好きなことを大いにやって欲しいですね。人生は一度しかないんですから」 須坂新聞 2003年9月13日号 得意分野を生かして英語攻略本を出版 長野市出身の作家・山田真美さん ------------------------------- 　長野市出身の女流作家・山田真美さんはこのほど、東京の幻冬舎から英語攻略本シリーズ第二弾として「ブースケとパンダの兄をたずねて三千里」を出版した。 　前作の「ブースケとパンダの英語でスパイ大作戦」がベストセラーとなっており、独学で英語をマスターし、国際会議や各国VIPの専属通訳として活躍、英語教育に関する執筆・講演もこなす山田さんならではの本が再び誕生した。 　B6版、百七十六ページ。この本は→中学二年までに習う単語だけで英語はここまで話せる→好きなキャラを選べる→物語を決めるのはキミ→十五通りのエンディング→何度も繰り返して挑戦できる→中二までに習う単語は赤、習わない単語は青にぬりわけている→回文は緑色にぬってある―などの特長があり、ブースケかパンダのどちらかのキャラを選んで旅に出発、枝分かれ地点で選択する道によってストーリーが大きく変わり、十五通りの終わり方がある―という冒険小説を楽しみながら英語力を高める仕組みになっている。 　山田さんはインド公益法人の（財）日印芸術研究所言語センター長も務めるインド通で、三年前には須坂ロータリークラブに招かれ、インドをテーマに講演も行なっている。同書は本体千二百円＋税。 ダカーポ 2003年12月16日号 　ほとんどの日本人が英語に触れるのは、中学一年生。外国語を学び始めるには、明らかに遅いタイミング。そしてまず文法ありきの授業。国際会議の通訳を務める機会もある山田真美さんも、決して例外ではなかった。 「大転機は高校時代。シェークスピアの英語劇をやっているクラブに入ったんです。最初はきれいな服をきてお化粧して、きらびやかなイメージに引かれたんですけど、入ってみたら大変。文化祭での発表までにセリフをすべて覚えなきゃならない。しかも完璧なブリティッシュアクセントで」 　10回、50回、100回。ＢＢＣのシェークスピア劇のテープの発音通りに、覚えられるまで何度でもセリフを音読する。 「文法や単語の意味なんてほとんど分かりませんでした。でも、いちいち辞書を引いてたら間に合わない。ひとりでも脱落したら劇ができなくなるので、もう必死。数学の授業中、教科書の中にシェークスピアの原書を仕込んで読んでましたね（笑）」 　数カ月経つうちに、寝言でセリフを喋るように。３年間のこのクラブ活動が素地を作った。 「繰り返し発音することで、舌の形や口角の筋肉を作ること。とにかく人前で英語を喋ること。机の上で英語を理解することより、とにかく攻めていくこと。ポイントはそういうことだと思うんです」 　次の転機は大学時代。デパートのレジで難儀していた外国人（某国の大使館員だった）に助け船を出したことがきっかけで、ガイドや通訳を始めることに。 「分からない言葉もあったし、発音も間違ってたと思うんです。でも、辞書片手にやはり必死で。いくら本を読んでも覚えられなかった言葉が、そういう風に現場で覚えると、絶対忘れない。そのときの情景と一緒に一発で体の中に入るんです」 　とにかく大人の場合、英語をマスターするには年齢的に不利。それをまず自覚すること。一日15分、30分で目に見えて英語が上達するのは頭の柔らかい子どもだけ、ときっぱり山田さん。 「できれば一日10時間。書くのも読むのも喋るのも、すべて英語漬けの環境に身を置く。これを3カ月。かなり有効ですよ。忙しさを言い訳にしているうちは無理。要はやる気の問題です」 山田真美さん 作家 1960年長野県生まれ。日印芸術研究所言語センター長。インドのケララ州で使われているマラヤラム語を、38歳のとき上の方法で3カ月で習得したという。ふたりの子どもは完全なバイリンガル。小説執筆の傍ら、独自のメソッドを基に出版した英語攻略本『ブースケとパンダの英語でスパイ大作戦』（幻冬舎刊）がベストセラーに。シリーズ第2弾も発売中。

『ブースケとパンダの兄をたずねて三千里』に関するラジオ報道 FM善光寺『じゃらんじゃらんち』　2003年8月6日（放送内容：著者生出演） 新聞広告 朝日新聞全国版第2面 2003年7月27日（西日本では7月28日） 讀賣新聞全国版第2面 2003年8月4日（西日本では8月5日）