旅に出ていない限り毎週土曜日に更新します。

バックナンバーはこちらをクリックすると御覧になれます。

2004年8月1日号(第141号)
今週のテーマ:隅田川花火大会
 執筆のため、9日間ほど奥信濃の書斎に缶詰になっておりました。

 昼間は休む間もなくただひたすら原稿に向かっていたのですが、そのあとのお楽しみは、なんてったって温泉タイム♪ 9日の間に、源泉がまったく異なる3ケ所の温泉に行き、合計
8時間も湯船に浸かりまくって来ました。

 日本人なら多かれ少なかれ誰でも温泉好きだと思いますが、私も温泉めぐりにかけては人後に落ちませんよ〜(笑)。特に好きなのは、滅多に人が来ないような
山の出湯っぽいところですね。

 去年の夏頃から私が通い詰めている「○△□の湯」も、そんな温泉のひとつ。全くコマーシャルをしないため、お客さんは村の住民ばかり。その、
ちょっと寂れた感じが、たまらなく郷愁を誘うのですよ、これが。
 内風呂には入らず、私はもっぱら露天風呂を愛用しています。

○△□の湯」の露天風呂。ガイドブックにも
載っていないらしく、いつ行っても貸切状態




簀葦(よしず)の向こう側は男湯です。息子が
「垢擦り忘れた!」と言うので、簀葦越しに放
ってやりました(笑)。なかなか風情があります
 さて、束の間の山の暮らしを終えて東京に戻ってみれば、既に世の中は夏休みモードに突入済み。しかも翌日は隅田川花火大会。
 できればもう少しゆっくり夏を楽しみたいところですが、時間がどんどん勝手に先へ進んで、気がつけば
一気に夏本番になってしまったようです。

 拙宅は浅草に程近い場所にありまして、当然、隅田川は歩いて行ける距離。私の書斎がある10階の窓からは、左右に2ケ所ある花火の打ち上げ場所を2ケ所とも展望できるのです。
 例年なら
ビール片手に屋上で花火見物と洒落こむところですが、今年は少しばかり風邪気味だったこともあって、屋上には上がらず、珍しく書斎から静かに夏の風物詩を楽しみました。

書斎の窓から見た風景(左側)。花
火開始まで1時間。待ち遠しい…



窓から見た風景(右側)。日もとっぷり暮れて、
もうすぐ花火開始です。中央下あたりに見える
ものは、丸い大きなお月さま(おそらく満月?)



左側の打ち上げ場所から最初の
花火が上がりました。高いビルの
上に巨大な花火が開く様は壮観



「玉屋〜!」「鍵屋〜!」



右側の打ち上げ場所から上がった
花火。見事な咲きっぷりは、まるで
芍薬(しゃくやく)か牡丹のよう
 …というわけで、昨日は久々に江戸情緒をたっぷり堪能いたしました。

 その余韻も覚めやらぬまま、明日からの8日間は、NHKハイビジョン番組「カウラの大脱走〜オーストラリア日本兵捕虜・60年目の証言」制作のため
ロケ隊と共にオーストラリアへ行って参ります。

 今回の渡豪目的は、
カウラ大脱走60周年の記念式典に参加し、関係者(元脱走兵、元オーストラリア軍関係者、地元の人々、事件を追い続けたジャーナリストetc.)の“現在の”心境をインタビューするというものです。
 
1104人の日本人捕虜による収容所からの脱走は、言うまでもなく捕虜脱走事件としては世界最大規模のもの(しかも、この事件における脱走成功者はゼロ)。番組では、「そのように無謀な脱走を“なぜ”しなければならなかったのか」、60年後の今だからこそ語れる歴史の真実に迫りたいと思います。
 12月のオンエアに何卒ご期待ください。

 それにしても、この夏の私ときたら
神出鬼没というか何というか…。
 なにしろたった1ヶ月半の間に、猛暑の東京→朝晩の温度差が30度もあるヒマラヤ→猛暑の東京→ひんやり涼しい奥信濃→猛暑の東京→真冬のオーストラリア…といった具合に、過激なまでに
暑→寒→暑→寒→暑→寒を繰り返してますからね(笑)。
 このローテーションは、9月のヒマラヤ行き(
ダライ・ラマ法王との単独会見)までずっと続くことになりそうです

 次号の「週刊マミ自身」は8月11日(水曜日)更新予定、テーマは
「カウラの大脱走」です。オーストラリアからの読者プレゼントも計画していますので、再び乞うご期待。

 暑い日が続きます。新鮮な野菜をたくさん食べて、水分と睡眠を十分にとって、この猛暑を乗りきりましょう。
 ではでは♪
★今週のブースケとパンダ★


ブースケ宛てに届いた手紙(マジです)を奪い合
うふたり。 パンダ「この手紙、どこかの女からの
ラブレターじゃないのぉ?!」  ブースケ「い、い
やぁ、これにはちょっと事情が…」 パンダ「怪し
い〜っ!ちょっと中を見せなさいっ!」(以下略)

※前号までの写真はこちらからご覧頂けます。

事事如意
2004年 8月1日
山田 真美