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旅に出ていない限り毎週土曜日に更新します。
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2022年1月8日(第679号

今週のテーマ:
一里一尺
 
   公益財団法人日印協会発行の『月刊インド』12月号に「インドの教育と日印連携―大学院生マヘシュ・ジャッカプさん(JICA フレンドシップ・プロジェクト奨学金留学生)のモデル事例 」と題した拙文を寄稿いたしました。ご興味がおありの方は、是非ご高覧ください。

※日印協会は1903(明治36)年に大隈重信侯爵、長岡護美子爵、渋沢栄一翁によって組織された歴史ある日印友好親善団体です。私も11年前より理事の末席を汚させていただいております。
※ 『月刊インド』は1909(明治42)年8月第1号発刊。戦後の一時期を除いて発行を続けている当協会の機関誌です。
※会員の方はすぐにお読みいただけます。
※非会員の皆さまにも1か月経過後(来月末)からお読みいただけます。
月刊インドはこちらからお読みいただけます。
 新年の御挨拶がすっかり遅れてしまい、申し訳ありませんでした。

 実は、年末年始から断続的に降り続く豪雪にてんてこ舞いの毎日が続いていたんです。

 というわけで、かなり遅れ馳せながら、あけましておめでとうございます
 
年末年始に遊びに来てくれた孫娘と。
雪・曇の日が続く中、どうにか雪上車
遊びを楽しむの巻。
 さて、今日のテーマは「一里一尺」です。

 聞いたことはおありでしょうか、「一里一尺」。
 おそらく多くの方にとって耳に馴染みのない言葉ではないでしょうか。

 読み方はそのまま「いちり・いっしゃく」。

 北信(ほくしん)地方、つまり長野県北部でよく使われる言葉で、意味は「北へ一里行くと雪が一尺増える」ということなんです。

 「里」とか「尺」と言われてもピンとこないでしょうが、イメージを掴むためにごく大雑把に言えば、一里は約4km、一尺は約30cmに相当します。

 つまり4km北上するごとに積雪量が30cm増えるという意味なんですよ。

 もっとも、「一里一尺」は気象庁お墨付きの科学的根拠のある数字というわけではなく、いわゆる昔からの言い伝えまたはの一種なのですが。

 しかし実際に雪国に住んでみると、体感としてはまさにドンピシャリ。

 少しでも南下すれば目に見えて雪が減り、反対に北上すれば嘘みたいに雪が増えます。

 それを4文字で端的に言い表した言葉が「一里一尺」というわけです。
 どうぞお見知り置きくださいませ(笑)。

 ちなみに、北信地方からさらに北へ行けばどうなるかと申しますと、例えば、長野県北部よりも緯度の高い新潟市まで行くと、雪はめっきり少ないのだそうです。本来ならば雪を降らせるはずの水分の多い風が佐渡ヶ島にぶつかって、いわば「風よけ」になってくれるからだとか。

 かく言う私の仕事場兼住居は、北信も北信、長野県最北部の人里離れた山中にありますから、年末から年始にかけて降った大雪に埋もれております。

 雪片付けはなかなか大変ですが、でも、今が一年で一番美しい風景かも知れません。
 だから山暮らしはやめられないんですよね(笑)。
 
左は昨日。右は今日。鳥小屋がじわじわと
雪に埋れてゆく様子がわかります。小屋に
は誰も住んでいませんが、お腹を空かせた
野生の鳥達に食べてもらうため、リンゴ
などの餌を置いています。



連日の大雪のため、山のあちこちで木が倒れて
います。この倒木は電線の束の上に木がガッツリ
乗ってしまったマズい状況(写真上)。即座にNTT
東日本さんに電話し事情説明。翌々日の朝に
確認に行ってみると、綺麗に撤去されていました
(写真下)。



このお正月は橇(かんじき)を履いて雪山を歩き回って
いました。向かって左側が近所のスーパーで普通に
売っている日本の橇、1,980円(税別)なり。右側は以前
カナダで買った品。



散歩好きなクースケですが、外へ出た途端に雪に
埋没。不機嫌そうに家に帰って来ました。その後は
ストーブの前でふてくされています(笑)。



今年初のプロフィール写真撮影@山小屋の庭。
年末年始と豪雪の処理に忙殺され、年賀状制作
が間に合わなかったので、今年はこの写真を
使って寒中見舞いを出すことにします。



ちなみに、このヴェストとキャップのセットは
大学時代に編んだまま一度も着ずに仕舞い
込んであった物。今回初登場。物持ちがよい
でしょう? 背中にはなんと「Since 1960」の
文字が。←年齢丸わかり(苦笑)。
 というわけで2022年は豪雪の話題で明けました。

 新年早々毎日のように雪かきをはじめとする力仕事が多く、大変と言えば大変ですが、それ以上によい運動になります!(笑)

 いい汗かいてます!(笑)
 Let's think positive!

 雪に埋もれながら、執筆、家事、時には雪遊びと、しばしウィンター・ワンダーランドを堪能したいと思います。

 巷では新型コロナウィルスがまたぞろ勢力を広げているようですね。

 ヤツとの戦いもついに3年目に突入。もう「いいかげんやめて」と言いたいところではありますが、ともあれ引き続き手洗いとうがいを励行、睡眠と栄養を十分にとって、日々のささやかな出来事にもいちいちプチ幸福感を噛み締めながら過ごしましょうね。

 それでは、本年もよろしくお願い申し上げます♪
 ▼・ェ・▼今週のクースケ&ピアノ、ときどきニワトリ∪・ω・∪


2022年が素敵な年になりますように♪

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2022年1月8日
山田 真美
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