【相談者】 S.Kさん、20代男性

これは悩みと言うより素朴な疑問なんですけど、トイレの便器って使用したあと、蓋は閉めるのが礼儀なんでしょうか?
たいてい男子トイレの場合、使用して蓋してあるとまた手で触って開けなくてはならないですよね?  だから、そのままでもいいかなーって(笑)。
どうなんでしょう? 触るのがイヤなため、開閉したくないだけなんですけどね(汗)。




【マミリンからのお返事】

いきなりトイレの話題ですか(笑)。
えーとですね、この際、子どものように
素直な気持ちになって考えてみましょう。

S.Kさん、「蓋」という物は何のために在るのかな? トイレに限らず、あらゆる「蓋」は何かをカバーするためにそこに存在する物ですよね?

トイレに何故わざわざ「蓋」が付いているのか?という最もベーシックな疑問をちょっと考えてみれば、この答えはおのずから出てくるんじゃないかなあ。
もしも蓋の
必要がなければ、最初から作らないはずですよね 。

やっぱり、トイレのドアがパッと開いたとき、蓋がしまっているとキチンとした感じがするように思います。
逆に蓋が開いていると、ちょっとルーズな感じかな。

だって、トイレってあまり人に
見せたり見せられたりするような種類のものじゃないし、例えばテレビのCMなんかでも、あからさまにトイレの中を写すようなCMって下品な感じがしませんか(食事中にテレビを見ていたりすると、「やめて」って思うよね) 。

確かにS.Kさんの言うとおり、トイレの蓋に触るのは不潔な感じがする場合もあるけど、そんなときはトイレットペーパーを使って触るとか(笑)。
あとは、石鹸でよーく手を洗うのだ(爆)。

蓋の開閉が面倒くさいと思う人もいるのかも知れないけれど、そういう次元じゃなく
マナーとして蓋は一々きちんと閉めたほうがいいと思いますよ。

男性は閉めない人が多いんでしょうかね。
以前、アメリカの女性週刊誌を読んでいたら、「どうして男はトイレの蓋を閉めないのか? 閉めるべきだ!」みたいな特集をしていて大笑いしちゃった。

ま、せっかく蓋がそこに存在することですし、
作ってくれた人に感謝しながら使いましょう(笑)。



【余談】

これは2000年にアメリカで実際に起こった事件ですが、シッティン・プリティ・デザインズ(Sittin' Pretty Designs)というトイレメーカーが
蓋の裏側にヒンドゥー教の神様のイラストを入れて販売したところ、ヒンドゥー教の団体から「名誉毀損だ」との猛抗議を受け、謝罪するという出来事がありました。

   ※事件の詳細(英文)はこちらからお読みになれます(カラー写真つき)。

描かれたモチーフはカーリー(舌を出して踊る黒肌の女神)とガネーシュ(象顔の神様)で、いずれもヒンドゥー教のメジャーな神様。
しかも、描かれた場所があろうことか蓋の裏側(つまり
蓋を閉じると神様がトイレの中を覗き込むようなデザイン)だったため、「不謹慎すぎる!」いうことになったのです。

(なお、事件が明るみになる前に、ある程度の数量のトイレが既に売れてしまっており、これらを買った人の多くは
米国内のヨーガ道場主だったとか)

それにしても、こんなものを作ったら問題になることぐらい、最初に予想できなかったのでしょうかねぇ。想像力のなさに呆れてしまいます。
トイレがらみで
悪ふざけをしてはいけないという教訓のような話ですね。以上、余談でした♪
(2006年9月6日)