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2003年11月1日号(第108号)
今週のテーマ
インド→シンガポール→日本→オーストラリア
 10月16日に成田を出発し、インド(6日間)→シンガポール(17時間)→日本(大事なミーティング出席のため2日間だけ帰国)→オーストラリア(1週間)と旅して、つい今しがた、再びお江戸に帰ってまいりました。
 周囲の皆さんからは、

「一体何なの、その
強行スケジュールは?!」

と驚かれたり呆れられたりしましたが、まぁ、もともと旅慣れているほうですし、それに今回の行き先は日本との
時差が少なかった(インド−3時間半、シンガポール−1時間、オーストラリアは夏時間のため+2時間)ということもあって、最初から最後まで疲れ知らず。
 なかなかどうして、予想していたよりも遥かに快適な旅でしたよ♪

 今回のインド訪問は、小学館の月刊誌
「和楽」の取材が目的でした。テーマはズバリ、最近世界中で注目を集めているインドの伝統医学「アーユル・ヴェーダ」による健康法とリラクセーションの紹介です。
 アーユル・ヴェーダの源流は、南インドのケララ州にあります。ケララと言えば、拙著
『マンゴーの木』と『ブラック・アンブレラ』の舞台となった場所。
 私にとっては、インドの中でいちばん想い出深く、馴染み(土地勘)のある地域です。

「ケララに行けば久しぶりに
マラヤラム語も話せるし、仕事とは言えオイル・マッサージぐらいは受けられるだろうし、う〜ん、楽しみ楽しみ」

 …というわけで希望に胸ふくらませ(笑)、ルンルン行って来ましたよ、ケララ。
 今回の取材クルーは、カメラマンの森川昇さん、カメラマン助手の木内さん、編集者の梅原典子さん、そして私の総勢4人。取材先(イコール宿泊先でもあります)は、私が4年ほど前から贔屓にしているリゾート型のアーユル・ヴェーダ治療院、
ソーマティーラムに決まりました。

 東京からケララへの行き方は、成田→ムンバイ→トリバンドラム、または、成田→キャンディ(スリランカ)→トリバンドラム、といったルートも考えられたのですが、今回は飛行機の便との兼ね合いで、
成田→シンガポール→トリバンドラムというルートに決定!

 成田・シンガポール間はシンガポール航空で6時間強、シンガポールから先はシルク・エア(シンガポール航空の別会社で、アジアの小さな都市に向けて飛行機を飛ばしています)で4時間弱。
 私が昔から
シンガポール航空のファンということもあって、たいへん快適な空の旅でした。例によってスッチーのお姉さんとお友達になり、色々なグッズも貰っちゃったし(笑)。
 
ソーマティーラム到着直後の一行。(左より)
カメラマン助手の木内さん、「和楽」編集部の
梅原典子さん、カメラマンの森川昇さん、私




ケララ屈指の占星術師ダルマラジャ博士にお願
いし、占星術から見た私の運勢(特に健康運)を
占ってもらいました。数年前までケララ大学で化
学の教授をしていらっしゃった博士にとり、占星
術は自然科学系学問(天文学)の一分野だそう




ケララ州内に網の目のように拡がる全長900キ
ロの水路(バックウォーター)に浮かぶ、寝室や
キッチンの付いた「ハウスボート」と呼ばれる小
舟。ハウスボートの船頭さんらと記念撮影
 笑っちゃったのは、ダルマラジャ博士が占ってくれた私の運勢です。博士いわく、

男っぽい性格。エネルギーが人より極端に大きく、他人とのコミュニケーション能力が非常に高い。集中力が抜群。お金が入ってもどんどん出て行く運勢。しかし次々に入って来るので問題はない。火星に支配されたピッタ(火)体質なので、皮膚のトラブルに注意。とても行動的でありながら、非常に非行動的でもある。何の世界に生きてもいずれ必ずナンバーワンになれる。常に人を助けるが、人からは助けられない運命。他人と組んではいけない。必ず独りで仕事をすること。作家なら成功する。政府との交渉が巧い。スパイになったとしても大成功するだろう」

 最後の一言で、カメラマンも編集者も大爆笑。

「スパイに“なったとしても”大成功? もしも〜し、私は既に
スパイ・マミリンなんですけど…」

ってのは冗談ですが、そんな感じで、とっても楽しい占いタイムでありました。
 しかもダルマラジャ博士ったら、私に
「弟子になって占星術を学んでみないか」ですって。スパイになれと言ってみたり、占星術師になれと言ったり、もう〜、博士はお茶目なんだから〜(爆)。

 なお、アーユル・ヴェーダ治療に関する詳細は、12月初旬に発売される
「和楽」2004年1月号をご参照ください。
※「和楽」は残念ながら店頭販売はしていませんが、大きな書店には見本誌がありますし、メジャーな美容院などにも置いてあるようです。読み応えのある雑誌ですので、ご興味のある方はこれを機会にご購読ください♪ (とか言って宣伝してますけど、私は小学館からマージンをもらったりしていませんからね(笑))。

 インドでの取材を終えたあと、日本に直接帰国するクルーとシンガポールで別れた私は、空港から友達の家にGO!
 彼女はテレサ・ハービンガーさんと言って、ひょんなことからインド時代に知り合い、魂の触れ合うような付き合いをした大切な女友達です。

ラッフルズ・ホテルの Writer's Bar にて、テレサ
と私。ここはモームなど多くの作家が集ったこと
で知られる名物バー
 アルゼンチン生まれのテレサは、私と同じ2月27日生まれ。彼女も作家で、目下、第二次世界大戦を舞台とした歴史小説を(スペイン語で)書いています。
 旦那さんが外交官のため、3年に1度ぐらいのペースで家族と共に世界中を移動しているテレサは、どこか
流浪の民的なメンタリティーを持っているという点でも、シンパシーを感じずにはいられない存在。
 
今回は、多くの作家が集ったことで知られるラッフルズ・ホテルのバーで、色んなことを語り合いました。

 さて。シンガポールから一瞬帰国した私は、東京で大事な仕事のミーティングに出席。
 そのあと、犬のブースケの散歩でちょこっと通りかかった浅草寺の横手で、今度は初老の手相見のおじさんから声をかけられました。
 手相と星占いをミックスした占い方をするそうで、「
見料=総合運2000円」とあります。

(2000円なら、悪くないかも)

 …ってなわけで、またまた占って貰うことにしました。う〜ん。ダルマラジャ博士以来、
突発的に占いフリークになってしまった私です。

 実はここでも
ハッとするようなことを色々言われたのですが、長くなるので省略。印象的だったのは、

「あなたは、生まれながらに太陽の影響を強く受けた
太陽の人なので、太陽の色である赤いものを身に付け、赤いものを食べるようにしなさい。そうすることで運気はますます上昇するでしょう」

というご宣託です。それを聞いて、ちょっと思い当たることが。

 実は私、大学を卒業した1982年から1日も欠かさずに
日記代わりのスケジュール帳を付けているのですが、ノートの表紙の色は、毎年のように黒または紫でした。
 それが今から3年前のこと、突如として、黄色い表紙のスケジュール帳を使いたくなったんです。

 ハッキリ言って黄色は(当時も今も)好きな色ではないのですが、そのとき私は、なぜかどうしても
黄色のエネルギーが欲しくなったんですね。
 そして、黄色い表紙のスケジュール帳を使い始めた途端、私の運勢はどんどん
ラッキーな方向に向かいはじめ、心のなかも目に見えて楽しくなっていったんです。
 これを理論的に説明することは非常に難しいのですが、いつも机の上やバッグの中など
最も身近な場所に置いているノートの黄色が、私に“連続的に”エネルギーを与えてくれている気がして仕方がないんですよ。

 もしそうだとしたら、今回の「赤い色を身に付けなさい」というご宣託も、ひょっとして信憑性があるのでは?
 …ということで、浅草で手相見のおじさんに逢ってからというもの、
必ず赤いものを身に付け、毎食赤いものを食べるようにしております。
 あ〜、私って、なんて素直な人間なんでしょう(笑)。

 さてさて、たった2日間の“一瞬帰国”の後、10月25日には
娘とふたりシドニーへ。私にとっては10ヶ月ぶり、娘にとっては7年ぶりのオーストラリアです。
 今回のオーストラリアは、大学関係者やジャーナリストとのミーティングなどなど仕事が山積みだったのですが、そこはそれ、忙中閑あり。仕事の合間にお気に入りの街を散策したり、毎晩のように古い友達に逢ったり、たっぷりエンジョイすることができました。

 「和楽」に掲載されるインドの原稿も、シドニー滞在中にささっと書き上げ、ぱぱっとメールで送りました。
 これがほんの一昔前までは、旅先から日本に原稿を送るたびに
ファックスを探したり、国際宅急便(FEDEXとか…)の営業所を探して走り回ったものですが…。
 思えば便利な時代になったものです(しみじみ)。

ダーリンハーバーのお洒落なショッピング・モー
ルにて、カモノハシくんと「ピ〜ス」♪



オーストラリアで人気のデザイナーズ・ブランド
ダイナソー・デザインのショップに行き、手相見
のおじさんの助言どおり赤い指輪を買いました




古き良き時代が香る遊園地ルナ・パ
ーク。取り壊しが決まり、最後のお別
れを言ってきました。学生時代ここで
遊んだ私には、なんとも淋しい限り…



シドニーで5日間を過ごしたあとはゴー
ルド・コーストへ。私にとって“オースト
ラリアのダディ”的存在のハリー・ゴー
ドンさん(新聞界の大御所)宅に逗留。
小説の出版について話し合いました
 …というわけでオーストラリアでの仕事も終えて、無事帰国。
 これから年末にかけては、しばらく日本で大人しく原稿を書いていようと思います(と言っても、来年1月には再び海外取材の予定が入っているのですが)。

 今回のインド、シンガポール滞在中は、ショッピングをする暇もなく飛び回っていたため、
読者プレゼントはオーストラリア土産です。

 プレゼント希望の方は、@希望の品名(ワインまたはボールペン)、Aお名前(本名およびハンドルネーム)、Bご住所・電話番号を明記の上、boosuke@badboy.co.jp までご応募ください。
 締め切りは11月7日、発表は11月8日更新の「週刊マミ自身」第109号にて行ないます。ふるってご応募ください。

 では、どなたさまも楽しい1週間を♪

★★★今週のブースケ★★★

超アップ写真 by LiA

※前号までのブースケの写真はこちらからご覧になれます。

事事如意
2003年 11月1日
山田 真美