2019年1月15日(第618号)
今週のテーマ:息子の「生誕10,000日」に想う |
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【 講演会のお知らせ 】 |
来たる1月29日(火)、インド関係の講演会を開催いたします。
演題:『インドで成功するための極意!~究極の勝ち組・インド工科大学の学生達から学んだこと〜』
日時:1月29日(火)14時から16時まで
会場: 独立行政法人国際協力機構(JICA横浜) 横浜市中区新港2-3-1
主催: 一般社団法人横浜インドセンター、共済: JETRO横浜、後援: 神奈川県ほか
先着70名さま限定。参加費無料。要予約。お申込みはこちらから完了してください。
皆さまのご来場をお待ちいたしております。 |
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今日は息子の誕生から数えて10,000日目です。
「えっ、なぜそんな数字を知っているの?」
と驚かれた方もいらっしゃるかも知れませんが、こう見えて私、案外こういう種類の「数」を普段から把握しているんですよ。
ちなみに10,000日は27年と少し。
次の大きな数字である20,000日目を迎えるときには、息子は54歳になっており、私は(生きていれば)85歳になっているはず。
……そう考えると、10,000日って結構長いですよね。
ともあれ息子には、これからも元気で幸せに暮らしてほしいと思います。
母から望むのはそれだけです。
それにしても先週は新旧交代ということを思わされることの多い一週間でした。
1月5日、『兼高かおる世界の旅』で知られる兼高かおるさんがこの世を去られました。 |

番組のオープニング(画像はTBSサイトからお借りしました) |
兼高さんは、同時代を生きた多くの日本人にとってそうであったように、私にとっても言葉で言い尽くせないほど大きな存在でした。
『兼高かおる世界の旅』は、私が生まれる前の年(昭和34年)から始まった番組ですが、庶民にとって当時はまだ高嶺の花であった海外旅行をお茶の間にぐっと引き寄せ、海の向こうに広がる世界を余すところなく見せてくれた、今から振り返ってみても物凄い番組でした。
当時、まだまだ女性は男性の影に隠れていることを良しとされたあの時代の日本に、背筋をピンと伸ばしてテレビスクリーンに姿を現わした兼高さんの、なんと凛々しく、上品で美しかったことでしょう。
それからあの、「わたしく、◯◯でございますのよ。ほほほほ……」というお姫さまのような話し方。
そのような話し方をする人が実生活では周囲に一人もおりませんでしたから、掃き溜めに鶴という表現が正しいかどうかはわかりませんが、とにかく、想像もしなかった異文化が日曜日の朝のお茶の間に舞い降りてきたような衝撃を受けたわけです。
それからほどなく、
「私も海の向こうへ行きたい」
「そのためには、まず英語を自由自在に操れるようにならなければダメなんだ」
と幼心に思い至る私なのですが、その最初のきっかけを作ってくださったのが兼高さんであり、この番組だったのだなあと、今にして思います。
そもそも当時は、
「女の子は自動車じゃなくお人形で遊びなさい」
「女の子は四年制大学ではなく短大で十分」
と、今からは考えられない差別的発言が日常的に女の子に浴びせられていた時代です。
そんななかで兼高さんは、この日本にいわば女子力のパラダイムシフトを引き起こしてくださったのだと思います。しかも、目くじらを立てず、あくまでも優雅に柔らかく。
実は今から数年前、私は一度だけ兼高さんにお会いしたことがあるんですよ。
(※ツーショット写真がどこかにあるのですが、探しても見つかりません。見つかりましたら後日アップします。)
某国大使館のパーティで、気がつくと目の前に兼高さんが立っていらっしゃったのです。
ご出席になられることを知らなかったので心の準備は全くできていなかったのですが、お顔を拝見した瞬間に私の口からは、
「兼高さんのお蔭で少女は大志を抱くことができました。本当にありがとうございました」
という言葉がスラスラと流れ出ていました。
兼高さんは太陽のように微笑んで応えてくださいました。
生前の兼高さんにお礼の言葉をお伝えできて良かったと、訃報を聞いた今、しみじみ思っています。
さて、兼高さんの死から2日後。
私は東京都内某所でレベッカさんという若いオーストラリア女性と会っていました。 |
 来日中のレベッカさんと、東京都内で。 |
レベッカさんはクイーンズランド大学の大学院でカウラ事件をテーマに博士論文を執筆中の学生さん。
今回は、オーストラリアでは手に入らない資料収集などの目的で日本を訪問なさっているとのことで、国立国会図書館などに籠もって調べ物をしていらっしゃったそうです。
レベッカさんからは何か月も前から幾度かメールをいただき、用件を聞いていましたので、この日は彼女が必要としている情報やデータを手渡してあげることができました。
「私のことをどうやって知ったの?」
と尋ねたところ、
「どうやっても何も、カウラ事件について調べていると山田真美さんのお名前を到るところで見かけますから(笑)。今回はどうしてもお会いしたくて、ウェブサイトに載っていたメールアドレスに連絡させていただいた次第です」
という嬉しいお返事。拙著と博士論文のコピーも既に持っていらっしゃり、
「サインしてください」
と『ロスト・オフィサー』を差し出されたのには驚きましたよ!
(よくぞオーストラリアで入手できたなあ、という意味で。)
ともあれ、私のこれまでの研究がお役に立てたようで何よりです。
と同時に、オーストラリアでは彼女のような若い研究者が着実に育っていることを実に頼もしく思いました。
日本の若い人たちも頑張ってください! |
↓今日のおまけ画像↓

孫娘に影響され、ついにユニコーン柄のシャツ(!)を買って
しまいました。こんな可愛い服、十代の時だって着たこと
ありません(笑)。孫ができると怖いモノがなくなるようです。 |
なお、私は来年の暮れに生誕22,222日目を迎える予定です(笑)。
皆さまにおかれましてはステキな一週間をお過ごしくださいね。
ではでは♪ |
▼・ェ・▼今週のクースケ&ピアノ∪・ω・∪

食後に大好きな低脂肪無糖
ヨーグルトを食べるピアノ❤
(※前号までの写真はこちらからご覧ください) |
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