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2008年6月24日号(第300号)
今週のテーマ:
300回記念インド料理へのお誘い
★ お し ら せ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日更新)。第3回目は「ありがとうの輪」。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
 おかげさまで、「週刊マミ自身」は今週号をもちましてめでたく第300号となりました。
 いつも応援してくださる皆々さま、本当にありがとうございます♪
 
 この日記は、もとはと言えばニューデリーで暮らしていた2000年当時、日本の友達から送られてくる数々のメールへの一括返信のような役割で始めたものでした。

 あの頃は今ほどネットが普及していなかったし、なにしろ住んでいた場所が場所(混沌の国インド)でしたから、日本の友達にはいつも心配をかけまくっていましたのでネ(苦笑)。

「インドでペストが発生したってニュースで言ってるけど、マミリンさん生きてる?

といった心配メールに向けて、「無事に生きてるから安心して」というメッセージを発信するために、友達に語りかける感覚で始めたのが「週刊マミ自身」だったわけなんです。

 そして、その友達感覚は、8年経った今もまるで変わっていません。

 実際、ここに書いている中身のほとんどは素顔の私がポテチを食べながら友達に語っている普段のおしゃべりに極めて近いんですよ。

 さらに2003年1月には読者のさくらさん(名前は女の子みたいですが歴とした男性です)がサイバー・ファンクラブを作ってくださり、「週刊マミ自身」がファンクラブBBSと連動する形で読者の皆さんとの気軽な交流も図れるようになりました。

 これからも皆さんとのつながりを大切に、少なくともあと50年はブログを続けたいと思っていますので(爆)、今後とも山田真美と「週刊マミ自身」を末永くよろしくお願いいたします♪

インド時代の私(ブログを始めた頃の写真)
 さて、前回の「週刊マミ自身」で予告しましたとおり、先週は「あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった―カウラ戦争捕虜収容所からの大脱走」の完成披露試写会に出席するため、日本テレビに行って参りました。

 同番組は、人気脚本家の中園ミホさんが、カウラ事件に実際に加わった元捕虜の伯父さまからお聞きになった実話のドラマ化で、今回、私は「協力」という形で番組制作に参加しています。

 このホームページを読んでくださっている方は既にご存知と思いますが、カウラ事件(The Cowra Breakout)とは、第二次世界大戦終焉のちょうど1年前にあたる1944年8月5日の未明、オーストラリアの田舎町・カウラで勃発した近代史上最大の捕虜脱走事件のこと。

 この事件では1,104人の日本人捕虜が一斉に集団脱走を試みたわけですが、特徴的なのは、彼らが生きて明日を戦うためではなく、自決して名誉を挽回するために脱走という手段を選んだ点でした。

 つまり、カウラ事件は史上最大の捕虜脱走事件であると同時に、史上最大の捕虜の集団自決事件でもあるわけです。

靖国…ではありません。日テレ本社
に特設された“ごくせん神社”にて
 それでは彼らを集団自決へと駆り立てた最大のファクターは何なのか?

 実はそれこそが、東條英機の名で陸軍兵士に対し公布されていた『戦陣訓』のなかの一節、「生きて虜囚の辱めを受けず 死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」という教えでした。

 「生きて虜囚の辱(はずかし)めを受けず」とは、敵の捕虜となって生き恥をさらしてはいけないということ。

 「死して罪禍(ざいか)の汚名を残すこと勿(なか)れ」は、自分や家族や故郷(共同体)の名を汚さないため、捕虜になるぐらいなら潔く自決しろという意味。

 今からではとても信じられないような話ですが、この教えが戦時中の日本軍人(とりわけ陸軍軍人)の心をがんじがらめに束縛していたのですね。

 私とカウラ事件との関係は、この事件を知るためのバイブルとも呼ぶべき1冊である『生きて虜囚の辱めを受けず』(ハリー・ゴードン著)を日本語に訳した時に始まりました。1995年のことです。

 その後、2004年にはNHKハイビジョン特集「カウラの大脱走〜オーストラリア日本兵捕虜・60年目の証言」の制作を立案し、資料提供者として参加。

 さらに2005年には、それまでカウラ事件の盲点となっていたカウラの将校について調査した結果を『ロスト・オフィサー』のタイトルで上梓するなど、まあ色々な形でカウラ事件と関わりを持ち続けてきたわけです。

 正直なところカウラ事件は今も数々の秘密に包まれており、2時間のテレビドラマの枠内で表現するには複雑すぎる内容なのですが、このたび完成した「あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった」は事件の概略をシンプルかつ素直に描いており、事件を初めて学ぶ人にはとてもわかりやすい入門編に仕上がっています。

 また主演の小泉孝太郎さんと大泉洋さんは捕虜役を体当たりで熱演されていて、ファンならずとも引き込まれること必至。

 番組は日本テレビ系列で7月8日(火曜日)の21:00からオンエアされます。
 お友達や家族の皆さんにもぜひ宣伝してください♪

 それにしても泣かせるストーリーになっていますので、当日はテレビの前に座る前にハンカチまたはティッシュのご用意をお忘れなく。詳しくは番組の公式サイトをご覧ください。

中園ミホさん(右)と。私が手にしているのは、
試写会で配布された番組タイトル入りの特製
アーミーハンカチーフ。涙を拭くために日テレ
さんが用意してくれたのかも!?
 ところで、「週刊マミ自身」300回分のご声援に感謝の気持ちをこめて、今週号には特別プレゼントをお付けすることにしました。

 今回のプレゼントは、これまでとは趣向を変えて「マミリンとふたりで楽しむ本格派インド料理」。抽選で1名様を、本格的なインド料理のフルコースディナー(インドビール付き)にご招待し、私と一緒にお食事を楽しんでいただこうという企画です♪

 場所は東京都内のインド料理店。日時は7月か8月の週末を想定しておりますが、詳細は当選者の方とご相談のうえで決定したいと思います。

 なお、現地までの交通費は当選者ご自身の負担となりますことを、あらかじめご承知置きください。

 プレゼントご希望の方は、件名を「第300号特別プレゼント」として、

@ハンドルネーム(ネット上で公開します)
Aご本名(ネット上では公開しません)
B性別、C年齢、Dご職業
E山田真美へのメッセージ

を明記の上、mami@yamadamami.comまでメールでお申し込みください。
 締め切りは7月4日、発表は7月5日更新の「週刊マミ自身」で行ないます。

 「週刊マミ自身」は週刊で、しかも休刊になることも多い(汗)ので、次のキリ番である400号を出せるのはどんなに早くても約2年後ですよ、皆さん!

 カレー好き(&マミリン好き)な皆さまは、この美味しい企画をどうぞお見逃しなく(笑)。
 ではでは♪
 ★★★ も う ひ と つ 大 事 な お 知 ら せ ★★★
 恒例の日本文化デザイン会議が今年も開催されます。場所は東京・赤坂です。修士論文の執筆やら色々あって今回は参加は無理と思っていたのですが、一コマだけ出演することにしました。
日本文化デザイン会議2008 第30回記念シンポジウム
「スピーチ漫陀羅〜話すことって大切」7月14日(月) 赤坂BLITZ(ブリッツ)
 チケットの購入方法など詳細はこちらからご覧になれます。ぜひ遊びにいらしてくださいネ♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


「ボクの大好きなプチトマトは、ちゃんと育っている
かな?」と視察中のブースケ。東京宅の庭にて

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2008年6月24日
山田 真美

※週刊マミ自身の一部または全部を許可なく転載・引用なさることはお断りいたします♪
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