旅に出ていない限り毎週土曜日に更新します。
直前号(今年も健やかに誕生日を迎えました〈感謝〉)は
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こちらから御覧になれます。

2018年3月25日号(第602号
今週のテーマ:
孫娘への300枚の絵葉書
  
 ★週刊マミ自身600号記念プレゼント当選者発表★

たくさんの皆さまにご応募いただきました。心から感謝申し上げます。
厳正なる抽選の結果、次の3名の方が当選なさいましたのでお知らせいたします。
   きたっち様
   ばか田トシオ様
   トリケラトプス様

当選者の皆様には、ささやかな記念品をお送りいたします。
順次発送いたしますので、しばしお待ちくださいませ。
 お蔭さまで先日、孫娘が3歳の誕生日を迎えました。

 彼女は、私と同じ魚座の女。
 誕生日が9の倍数であることも一緒。

 基本的な性格がよく似ているせいもあって、最近ますます彼女との会話が面白くなって参りました。

孫娘の3歳の誕生日に私からあげたプレゼント。ご覧のとおり、
『リトル・マーメイド』のアリエル(人魚)が彼女にとってのブームです。



孫娘とのデートは、雨の日も風の日も楽し♪
 さて今日は、私が孫娘に宛てて書き続けている絵葉書の話をしましょう。

 あれは孫娘がまだ0歳だったある日のことです。

 彼女の小さな寝顔を眺めていたとき(前後関係は忘れてしまいましたが)、次のような想いがまったく唐突に私の脳裏をよぎったのでした。

「そういえば私、おばあちゃんの筆跡って覚えてないな。たしか一度だけ葉書(※それも、飾り気のない官製はがき)をもらったことがあるけれど、書かれていたのは短い文章だったし、どこに仕舞ったかも忘れてしまった」

 そもそも祖母は筆まめなほうではなかったとのこと(母・談)。
 祖父が筆まめで達筆だったこともあって、祖母は手紙を書く役目を避けていたのではないかと推察します。

 そんな次第で、残念ながら私は祖母の筆跡を思い出すことができないのです。
(もっとも、筆跡にはしばしばその人らしさが滲み出るものですから、祖母の筆跡も、きっと祖母自身のように温かくて優しくて楽しい印象を与えるものだったと信じていますが。)

 続いて私は、こうも思いました。

「おばあちゃんは日々どんなことを考えていたんだろう。手紙でも残っていれば読み返すことが出来たのに……」

 そして、次の瞬間、なぜか私の想いはダイナミックに転換していました。

「そうだ。おばちゃんは筆まめじゃなかったけれど、代わりに私が孫娘に向けて葉書を出したらいいじゃない? そうすれば、孫娘がいつか大人になって『そう言えばバーマミリンはあの頃、何を考えていたんだろう』と思った時にきっと葉書が答えてくれるはず」

「どうせなら『たまに』ではなく、思い切って1年に100通ぐらい書いたらどうかしら」

「1歳の誕生日に100通目、2歳の誕生日に200通目、3歳の誕生日には300通目が届くことを目標にしよう」

「裏面にきれいな絵やイラストや写真があったほうが楽しいから、ただの葉書ではなく絵葉書のほうが喜ばれるかも。文章は表(おもて)面の住所欄の下に書くことにして」

……といった具合に、例によってどんどん妄想が膨らんでいったわけです。はい(笑)。

 私はかなり筆まめな方ですが、とは言え最近はすっかりメールに頼るようになり、手書きをする機会はほとんどなくなってしまいました。

 今でさえそうなのですから、孫娘が大人になる頃には手書きの手紙なんて絶滅危惧種になっていることでしょう。

 それはそれで時代の趨勢として当然かも知れませんが、でも、誰か一人ぐらい、彼女に手書きの手紙を出す人がいてもいいんじゃないかな。

……とまあ、そんなふうに思ったわけです。

 封書の手紙だとフォーマルすぎるし、家族のほかのメンバーに対してができてしまうので、家族の誰もが覗き見できるオープンな絵葉書にすることにしました。

 内容は、孫娘が大人になった時に読み返して、

「あのときこんなことがあったんだ!」
「このときはこんな場所へ行ったのね?」

と思い出せるよう、いつどこで誰が何をしたかをなるべく詳しく書くことにしました。

 私が投函した絵葉書を、孫娘が大きくなるまで娘が保管して置いてくれれば、いつかそれは家族の歴史の一部になるでしょう。

 そんな感じで書き始めた絵葉書ですが、時の経つのは速いもので、このたびの孫娘の3歳の誕生日に、当初の予定どおり300通目を届けることができました!

 絵葉書は孫娘の字の勉強にも役立っているようですし、将来、もしも彼女が自伝を書くような場合には、初期の自分史を知るための史料として大いに役立つことでしょう。

 今から半世紀後、孫娘自身が孫を持つような年頃になった時に、これらの絵葉書を読み返し、自分がいかに愛されていたかを思い出してくれるといいな、などと思ったりもしています。

 まあ、こう書くと大袈裟に聞こえるかも知れませんが、実際には気楽に、のびのびと日々の出来事を書いて送っているだけなのですけどね。

……というわけで、当初の目標である300通目に無事到達いたしましたので、次なる目標は、孫娘の5歳の誕生日に届ける500通目の絵葉書を目指したいと思います。

 がんばります(笑)。
↓過去2週間の出来事をまとめてご報告↓



3月10日、横浜市立開港記念会館で「最高学府・インド工科大学の
教壇から見たインド最新事情」のテーマで講演。



3月13日、公益財団法人日印協会2018年度予算理事会に出席。
写真は理事会開始前、国際文化会館のカフェで休憩中の1枚。



3月17日、つくば市内在勤の研究者さんたちを対象に、
"Benzaiten and Saraswati Connection"のテーマで
日本の伝統文化に関する講演(英語)。



つくばでの講演会の一コマ。オーディエンスにはインド人、ロシア人、
スロバキア人、日本人などインターナショナルな顔ぶれが揃いました。



つくばの講演に来てくれたこの女性は、2015年にインド工科大学
ハイデラバード校で私の特別講義を聴講し、それにインスパイア
されて来日なさった由。現在は東京大学で博士論文を執筆中!



3月20日、40年以上の歴史を持つ社交クラブ「五分の会」の
お招きで「最近のインド事情」をテーマに講演。私の隣は
当会の世話人で明治学院大学の先輩である小暮幹夫さん。



3月23日、同志社大学東京サテライトキャンパスにて
「インドの女子力」をテーマに講演。
 そろそろ桜の便りが届く季節になりましたね。
 
 皆さま、それぞれにステキな週末をお過ごしください。
 ではでは♪
 ▼・ェ・▼今週のクースケ∪・ω・∪ 



冬の終わりと春の始まりの狭間に
立つ冬眠明けもふもふクースケ


(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2018年3月25日
山田 真美
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