旅に出ていない限り毎週土曜日に更新します。
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2019年6月8日(第625号

今週のテーマ:
インド最北東部を訪ねる3つの目的
[ インドでの特別講義のお知らせ ]
来る6月24(月)、インド工科大学(IIT)グワハティ校(在・インド国アッサム州グワハティ)にて、日本文化紹介のための特別講義を開催いたします。
演題: Benzaiten and Saraswati Connection: Japanese Culture and Society - Major Influences from India

場所: インド工科大学グワハティ校(Indian Institute of Technology, Guwahati)
使用言語: 英語 (※通訳はつきません)
会費: 無料
★本講義はインド工科大学の学生のために開催されるものですが、本ウェブサイトをご覧の皆さまのうち参加ご希望の方は、特別にご招待いたします。
★申し込み先はです。
★但し、お申し込みの時点で既に定員に達していた場合などは、恐れ入りますが参加をお断りする場合がありますので予めご了承ください。
★開催時間・場所などはお申し込み者さまに直接ご連絡いたします。
 梅雨っぽくなって参りましたね。
 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 なかなか「週マ」を更新できず、本当に申し訳ありません。
 昨日も、仕事先でお目にかかった素敵な女性から、

「真美さんのサイト、ときどき読ませていただいてます

とお声をかけていただき、本当に申し訳なく思ったところです。

 なにしろ「週刊」とは名ばかりで、実態は完全に「月刊マミ自身」と化しているこのサイトですが(汗)……来年9月にはなんと創刊20周年を迎えるんですよ。

 週刊になったり月刊になったりしながらも続けてゆきますので、引き続きのんびりお付き合いいただければ幸いです。

 m(_ _)m

 さて私、今年はどうやら海外へ行きっぱなしの運命のようです。

 2月のハイデラバード(インド)、3月の西安(中国)に続き、来週の今頃はもうインド北東部にいる予定です。
 
右上の飛び出た部分が今回の行き先。オヤン(アルナーチャル・プラデシュ州)、
インパール(マニプール州)、グワハティ(アッサム州)の順で訪ねる予定。
 今回のインド北東部行きには、主に3つほど目的があるのです。

 一つ目の目的は――これがメインの目的なのですが――アルナーチャル・プラデシュ州の東端に位置するオヤンという街に新設されたヒマラヤ・グローバルスキル研究所(HIGS)を訪ね、日本語と日本文化を学ぶ学生達のために4日間ほど特別講義をすること。

 実は私、こちらの研究所の顧問を頼まれまして、先日お引き受けしたばかりなのですよ。
 当初、私の中で「顧問」と言えば最長老のおじいさんのイメージでしたので、

うちの顧問をやってくれませんか」

と言われたときには、

「えええ、この私がついに顧問!

呆気にとられたのですが……。
 
 でもまあ、私もそれだけ年齢を重ねたわけですし、そろそろ顧問のような役職が回ってきても不思議ないのでしょうね。とは言えまだ50代ですから、顧問としてはだいぶ若いような気がしないでもありませんが(苦笑)。

 ともあれ、これからは年に2~3回のペースで同研究所に足を運び、集中講義をするようになることと思います。今回はご挨拶を兼ねて記念すべき初講義をしてまいります。

 それで、せっかくインドの一番奥深いところまで足を伸ばすのですから、そのまま帰って来てしまってはもったいないということで、オヤンから別の場所へ足を伸ばしてみることにしました。

 ……というわけで、今回二つ目の目的はインパール訪問です。

 ご存知のように、今年は史上最も無謀な作戦として知られるインパール作戦から数えて75年目の年。
 これを記念して、現地では今月22日に平和記念館がオープンするのです。
 またとない機会ですので、私も出席させていただくことにしました。

 さらに三つ目の目的は、インド工科大学グワハティ校で日本文化に関する講義をすること。

 インド工科大学はインド全国にキャンパスを有しており、それぞれが独立した存在ではあるのですが、キャンパスごとに密な連携というか、相当に濃い人的コミュニケーションがあるんですね。

 で、このたびは私がインパールを訪ねるという噂が口コミで関係者の間に広まり、

「せっかく近くまで来るのだから、グワハティ校へも足を伸ばして教壇に立つ気はありませんか」

というありがたいリクエストをいただいた次第です。
 詳しくは、このページの冒頭のお知らせをご参照くださいませ。
 
 ちなみにグワハティでは、普通のホテルではなくインド工科大学のゲストハウスに泊めていただきます。とっても楽しみ。

 以上に挙げた三つの訪問場所のうち、一つ目のオヤンと二つ目のインパールへはこれまで一度も行ったことがなく、三つ目のグワハティはトランジットで通過したことがあるだけ。

 つまり実質的には三か所とも初めての場所ということで、いやがうえにも期待が高まります。

 と同時に、これまでインドの殆どの場所を訪ねてきたと自負していた私でしたが、まだ足を踏み入れていないディープ・インディアが存在していたということにも感激しています。

「こうなったらすべての場所をコンプリートしなければ」

熱い情熱をメラメラ燃やす今日この頃なのでした(笑)。

 ちなみに今回訪問するのは中国、ネパール、ブータン、ミャンマー、バングラデシュと国境を接するエリア。
 アルナーチャル・プラデシュ州とマニプール州に入るためには、外国人は勿論のこと、インド人も特別な入域許可証が必要です。
 そのことからだけでも、この地域のディープな特殊性がおわかりいただけるのではないでしょうか。
↓写真で振り返る…最近の出来事↓



5月18日開催の講演会「軍人と女装」は、お蔭さまで大盛況のうちに終了しました。
写真は、講演終了後、出席者の皆さまとの歓談会の様子。
私の右隣、お着物姿の女性が講演会を主催してくださった藤波亜由子さんです。



インド工科大学ハイデラバード校での教え子で、現在は日本でお仕事に励んでいる
(左から)ヴィプルさん、(私)、プラシューシャさん、日本の大学院で学んでいる
マヘシュさん、日本語を学ぶために来日中のスウェーデン人アレキサンドラさんと。
上野の弁天さまをお参りしたあと御徒町のインド料理屋で会食しました。



母(87歳)がこれまで一度も『ゴッドファーザー』(コッポラ監督、
1972年)を観ていないと言うので、急遽「午前10時の映画祭」に
連れて行って参りました。結果は、予想以上に大好評♪
 さて、インド行きの話とは別に、8月の頭には元陸軍兵士の村上輝夫さん(98歳)をお連れしてカウラ事件75周年記念行式典に出席することも正式に決まりましたよ。

 7年前と5年前のカウラ訪問時に引き続き、今回も助さん・格さんこと唄淳二さんと吉光徹雄さんが助っ人として同行してくださる予定です。

 男性の村上さんをお世話するにはどうしても男性の手が必要ですので、助さん格さんには毎回本当に助けられています。

 さらに嬉しいことに、今回は村上さんの曾孫さんお一人も同行することが決定。
 これまで以上に味わい深い旅になることでしょう。

 75周年という大きな節目の年にふさわしい、皆の心に深く残る有意義な旅となりますようベストを尽くしてまいる所存です。
 
先週、鳥取市内の村上さんのお宅にて。8月のカウラ行きについて
打ち合わせる(左から)唄淳二さん、村上輝夫さん、私。
  というわけで、そろそろインド行きの準備を始めたいと思います。

 皆さまには健やかな週末をお過ごしくださいませ。
 ではでは♪
 ▼・ェ・▼今週のクースケ&ピアノ∪・ω・∪


孫娘からこんな指輪をプレゼント
されました! ピアノに瓜ふたつ!
もう家宝にするしかありません♪


(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2019年6月8日
山田 真美
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