2020年4月25日(第645号)
今週のテーマ:7日間ブックカバーチャレンジ~第3日目 |
Day 3 of the seven-day book challenge:
ネット上で流行中の「7日間ブックカバーチャレンジ」。
7日間ブックカバーチャレンジ
~第3日目~
"Mahabharata"(『マハーバーラタ』)
いよいよ佳境に入ってまいりました。 |
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世界にはさまざまな宗教がありますが、ごく大雑把に分けると、ほとんどの宗教は次のニつのグループのうちの、どちらかに入ります。
一つ目は、古代ユダヤの父・アブラハムの系譜に入るグループ。
こちらのグループにはユダヤ教、キリスト教、イスラム教などが入ります。
宗教は違えど、同じ唯一絶対神を信仰する人々です。
二つ目は、古代インドの系譜に入るグループ。
こちらにはヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教などが入ります。
こちらはいわゆる唯一絶対神を持たない人々です。
昨日はこのうちの「アブラハムの系譜」の筆頭であるユダヤ教の聖典『旧約聖書』をご紹介しました。
ということで、今日は二つ目の「古代インドの系譜」の聖典をご紹介したいと思います。
ご存知の方もいらっしゃることと思いますが、私が縁あってインドからお声をかけていただいたのは、19歳(大学2年)の時でした。
しかもそれが、
"You were born to come to India."(あなたはインドへ来るために生まれてきたのですよ)
という何ともミステリアスなお誘いだったのですから、今から思えば実に全く不思議なことです。
あれから幾星霜。ティーンエイジャーだった私も暦がぐるり一巡し、今やインドという名の蓮池の真ん中にどっぷり浸かって、インド無しの人生なんて今さら考えられないわ〜という日々を送っている次第です、はい。
で、ハッキリ申し上げますと、インドのことを一冊の本で紹介するなど到底不可能なことでございます💧
しかしそこを何とか、インドのエッセンスを一冊でズバッとご紹介できる本はないだろうかと考えました。
いえ、インドの場合、本そのものはいくらでもあるのです。
むしろ本の数が多すぎて一つに絞り込むのが難しいわけ。
今日の趣旨としては、難しい哲学書ではなく、物語形式になっているもののほうが皆さんの心に届きやすいでしょうし、ねえ。
…と考えまして、たどり着いたのが今日ご紹介する『マハーバーラタ』でございます。
(日本語版も出ておりますが手元になかったので、今日のところは英語版の表紙でご勘弁を!)
世界三大叙事詩の一つです。
成立は『源氏物語』の500~700年前。
ヒンドゥー教の聖典の一つであると同時に、ハラハラドキドキの戦争文学でもあります。
「この世の全てのことはマハーバーラタの中に書かれている」
という言葉があるぐらい、笑いあり、涙あり、戦いあり、友情あり、生あり、死あり、まさにナンデモアリのとてつもない広がりを持つ物語です。
でも、本の内容について触れてはいけないルールのようですから、これ以上は申しません。
インドに関心のある方は、ぜひ本書を通じてインドという蓮沼の中で心ゆくまで溺れてみてください。
ちなみに、誠に僭越ながら、私もインドをテーマに何冊か本を出しております(笑)。
『インド大魔法団』『マンゴーの木』『死との対話』『運が99%戦略は1% インド人の超発想法』など。
図書館などで見かけましたら、こちらもぜひぜひご贔屓に願います♪
明日(第4日目)へと続く。
★「ブックカバーチャレンジ」とは?
読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、参加方法は好きな本を1日1冊7日間投稿するというもの。
★ルール
①本についての説明はなしで、表紙と画像だけアップ。
②毎日お気に入りの1冊を投稿してみます。
③その都度1人のフェイスブックフレンドを招待し、チャレンジへの参加をお願いする。 |
▼・ェ・▼今週のクースケ&ピアノ、ときどきニワトリ∪・ω・∪

庭を自由に歩き回るニワトリさん御一家
(※前号までの写真はこちらからご覧ください) |
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