2018年11月28日号(第615号)
今週のテーマ:編集者さんの出版+ディズニーランド+孫娘の七五三 |
2019年1月29日(火)14時~16時、横浜市内でインドの文化・教育・死生観をテーマに一般公開の講演会を開催いたします。現代インドを幅広くお話する予定ですので、気になる方はぜひスケジュール帳に◯印を♪
※申込み方法や会場など詳細が決まり次第、この欄で改めてお知らせいたします。 |
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この前の「週マ」更新から3週間も経ってしまいました。
師走はまだだというのに、既に師走のような慌ただしい毎日を送っております。
まさに東奔西走、まあ、これは「いつものこと」と言ってしまえば確かにそうなんですけど(笑)。
年末に数日だけ海外へ行くことになり、航空券の予約をしたのですが、その過程で「ん?」と思うことがありましたので備忘録的に記しておきます。
その航空会社はびっくりするほど食事の選択肢が多く、ベジタリアン食だけでも「ベジタリアン」「ベジタリアンオリエンタル」(←私はこれを選択♡)「ヒンズーベジタリアン」「ビーガン」「ジャイナ」「フルーツミール」などなどあって目移りしてしまうほど。
にもかかわらず、名前の頭に付けるタイトルは「Mr.」「Mrs.」「Miss」の3種類しかないんですよ。「Ms」も「Dr.」もないなんて……イマドキ珍しい。
とは言えほかにチョイスがないので、消去法で「Mrs.」にチェックを入れました。
それで思い出したのですが、数年前に利用した別の某エアラインは、機内食は「ベジ」「ノンベジ」のたった2種類しかないくせに、名前のタイトルは「Mr.」「Mrs.」「Miss」「Ms.」「Mx.」「Prof.」「Dr.」「Sir」「Lady」「Lord」「Esq.」「Baron」「Baroness」などなどなど、気が遠くなるほど候補が多かったんです。
このときは「Prof.」にチェックを入れましたが、選択肢の中に「Mx.」(ミクス=ジェンダーに中立なタイトル)が普通に入っていたのも、日本人の目から見ると新鮮でしたね。
飛行機に乗ると、私はいつもこういうところを細かくチェックして、その国/会社の文化を知るよう努めています。
選択肢が多ければよいというような単純な話では決してありませんが、本来ならもっとあるべき選択肢が異常に少ない場合は、その国/会社が近視眼的かつ排他的あるいは怠惰である可能性を疑ったほうがよいかも知れませんからね。
ふだん何気なく書かされている紙っぺら一枚にも、いえ、何気なく書かされている紙っぺらだからこそ、その国/会社のカルチュラル・スタンダード(民度)がよく表われているように思います。皆さまはどう思われますか。
では、例によってここ最近の出来事を写真を交えてご報告……♪
★11月14日(久本さんとランチ)
この日は朝から晩まで六本木三昧。
まずは出版プロデューサーの久本勢津子さんとミッドタウンのインド料理店「ニルヴァーナ」で、インド関係の書籍に関わるランチョンミーティング。 |

ここ10年ほど親しくさせていただいている久本さんと。この日はインドの話が
中心でしたが、どこへボールを放ってもキャッチして良い球を投げ返してくださる
多才な方なので、この日も予定時間をオーバーしておおいに盛り上がりました。

ランチメニューはビュッフェだけのようでしたが、美味なので満足。 |
★11月14日(バルティ・ケールとの邂逅)
久本さんと別れたあとは、同じく六本木のペロタン東京(フランス系のアートギャラリー)に移動。
インドを代表する現代アーティストのお一人、バルティ・ケールさんの個展オープニングに出席してまいりました。
ヒンドゥー教徒の女性が眉間に貼るシール式のビンディを大量に使って絵を描くなど、ユニークな表現方法で知られるバルティさんですが、それ以外にもヒンドゥー教の神さまが真っ二つに割れているように見える像などメッセージ性の高い作品を作っておられます。
ご本人と会うのは今回が初めてでしたが、短時間にディープなお話をさせていただくことができました。 |

展覧会のために来日したバルティ・ケールさんと。
私達の前に置かれた像が真っ二つに割れた神像。 |
★11月14日(編集者の芝田さんが自著をご出版)
そのあとは国立新美術館近くのウニで有名なシーフードレストランへ移動。
20年ほど前からお世話になっている編集者の芝田暁さんが、このたび『共犯者ー編集者のたくらみー』(駒草出版)というご著書を上梓なさったので、ささやかながらお祝いディナーを企画させていただきました。
編集者さんが書いた本の出版を作家が祝う。
これはかなりのレアケースですよ!
それにしても、さすがは本づくりのプロ中のプロが手がけた一冊だけあって、とにかく端から端まで精巧にできています。
表紙には著者おんみずから登場。それも、お顔のみならず、手までも!
そのインパクトたるや、共犯者というより主犯を裏で操る影の黒幕以外の何者でもないじゃありませんか(笑)。
編集者の仕事と生きざまが透けて見える、硬派でワイルドで痛快な一冊です。
編集者志望の方も、本が作られている裏舞台を覗き見したい方も、ぜひ読んでみてください。
ちなみに主犯者としての山田真美についても紙面を割いて書いてくださっています。必読です。 |

強烈な表紙です。Amazonページはこちら。 |
★11月21日(超久々のディズニーランド)
我が家のお姫さま(孫娘)と一緒に東京ディズニーランドへ行ってまいりました。
前回私がディズニーランドへ行ったのって、おそらく15年以上前。
娘や息子が幼い頃は毎年連れて行っていたのですが、いつしか足が遠のいていましたねえ。
超~久々の夢の国。3歳の孫のほうが園内の様子をよく知っていて、例えば水道の下にギュッと手のひらを押し付けるとミッキーマウスの顔型のソープが出てくることなど、色々と教えてもらいました。 |

白雪姫のドレスを着て行ったところ、ちょうど園内を歩いていた
キャストの白雪姫がわざわざ走って来てくれました。ラッキー。

ご存知、シンデレラ城。

エレクトリカルパレードのシンデレラの馬車。

イッツ・ア・スモールワールドは改装工事を終えて、中がだいぶキレイになっていました。 |
★11月25日(七五三)
孫娘と一緒のイベントが続きます。
この日は七五三のお祝い。晴れ女揃いとあって、雲ひとつない秋晴れに恵まれました。
つい最近まで赤ちゃんだと思っていた孫娘も、早いもので3歳8か月。
彼女を見ていると、自分のDNAの未来バージョンがそこに在ることをひしひしと実感します。
すくすくと育っております。これもひとえに皆さまのお蔭です。
これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます♪ |

孫に逢う前にまずは東郷神社へ参拝。Z旗を前に武運長久を
祈りました。このあと明治神宮で孫娘たちと合流。

初めての草履は歩きにくいでしょうに、道の一段高くなったところを
わざわざ歩いて新しいことに挑戦しているようでした。本当は石垣の
上を歩きたがったのですが、さすがに止めました。子どもの頃の
私にそっくり(笑)。明治神宮参道にて。

犬2匹とニワトリ37羽と温泉が待っているので、七五三
イベントが済んだところで私は新幹線で山へとんぼ返り。 |
最近はこれ以外にも、
・友人から招待を受けてお能『道成寺』を観に行ったり、
・上田城まで母とドライブがてらお蕎麦を食べに行ったり、
・明治学院のクリスマスツリー点灯式を孫娘と見に行ったり、
・愛車に冬用タイヤを履かせたり、
……とまあ色々あったのです。
が、今日はこれからデザイナーの岡正子さんとの久々に会食のため出かけますので、このへんで打ち止めとさせていただきますね。
なお、つい最近、知人が書き下ろしたご著書『脳においしい「推理」問題集ー論理的思考力を鍛えたいあなたへ』(ほおずき書籍)の帯に推薦文を書かせていただきました。
本気を出して挑まないと解けない文章題がズラリ並んだ、面白くて手強い推理クイズ集です。
既にAmazonさんなどネット書店でも取り扱われているようですので、「これまでの推理クイズでは物足りなかった」方は、ぜひトライなさってみては如何でしょうか。 |

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最後にもう一言。先週は話題の映画『ボヘミアンラプソディー』で魂を思いっきり揺さぶられて来ましたよ。
映画の中心は言うまでもなくフレディ・マーキュリーの物語だったのですが、個人的には、クイーンのギタリストとして既に世界に名を馳せていたブライアン・メイの天文学者としてのその後の生き方に興味をそそられました。
(と言っても、この部分は映画のエンドクレジットが流れているさなかに簡単に触れられたに過ぎないのですが)
フレディの死後、インペリアルカレッジロンドンの大学院に戻って天文学で博士号を取ったブライアン。その生き方に一種の深い共感を覚えた私です。
(ちなみにインペリアルカレッジロンドンは、うちの息子がハイスクールを卒業して最初に行った大学ですので、そういう意味でも興味津々。)
ネット検索したところブライアン・メイ博士の博士論文がすぐに見つかり、思わず読み始めてしまいました。まだアブストラクトに目を通しただけですが、どうやら地球に飛び込んでくる流星の観測に基づいたダスト分布の研究のようです。
「A SURVEY OF RADIAL VELOCITIES IN THE ZODIACAL DUST CLOUD」で検索すると見つかりますので、関心のある方はぜひ探してみてくださいね。
ではでは♪ |
▼・ェ・▼今週のクースケ&ピアノ∪・ω・∪

降り積もった枯れ葉の上を歩くと
カサカサという音がして、それが
楽しくてたまらないクースケ♪
(※前号までの写真はこちらからご覧ください) |
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