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2016年2月25日号(第552号)
今週のテーマ:
本を1冊書き終える間の孫娘の成長
 何年も酷使したパソコン(ラップトップ型)が、先日ついに昇天いたしました(合掌)。

 このパソコンには執筆中の原稿その他もろもろ大量の貴重データが入っていたのです。真夜中にハードディスクを取り出し、別の仮パソコンにつないで中身を取り出す……という作業でかなり消耗しましたが、無事にすべてのデータを取り出せたのが不幸中の幸いでした。(Special thanks to 慶応ボーイ.)

 今月はこのほかにも、昔スキーで思いっきりひねった膝の古傷が急に疼きだしたり、その膝を庇って変な歩き方をしているうちに腰痛になったりとトホホな出来事もありましたが、鉄棒で懸垂をするなど筋トレをしてみたところ、目に見えて回復。

 そんなこんなで、お蔭様で元気に55(GO GO!)歳に有終の美を飾ることができそうです。
 (あさって2月27日が誕生日♪

 さて今週は、5月に出版予定のインド本の完成原稿を担当編集者さんにお渡しできて一安心しています。思い起こせば、この原稿を書くよう講談社さんから正式に依頼されたのは孫娘が生まれた翌朝のこと。
 月日は流れ、あれから早くも11か月。400字詰め原稿用紙換算でわずか300枚の原稿を書くのにこんなにも時間がかかってしまったのは、昨年の私が恐ろしく忙しかったのに加えて、ここ数年は学術論文ばかり書いていて一般書の書き方をすっかり忘れてしまっていたからなのでした(大汗)。

 しかし、私がたった300枚の原稿を書いている間に、孫娘のなんと成長したことでしょうか!
 先日など、誰からも教わっていないのに、自分のお菓子をお人形の口元へおもむろに持っていき、一生懸命食べさせようとしているのです。
 
エチオピア土産のお人形にお菓子を食べさせる孫娘
 孫娘がお菓子を食べさせようとしていた人形は、私が去年エチオピアから買ってきたお土産です。その小さなお人形の口元に、彼女は何度も何度もお菓子を運んで食べさせているのです。

 なんという健気さ!
 0歳児にして早くも他者の空腹に気を配れるとは、あっぱれじゃ!

 ……と感動したのですが、同時にひとつ不思議なことに気づきました。おもちゃ箱にはたくさんの人形があるにもかかわらず、彼女がお菓子を与えているのはエチオピア人形だけなのです。一体どういうこと?

 実は、おもちゃ箱のたくさんの人形の中で人間の姿をしているのはエチオピア人形だけ。あとはウサギとか熊とか蜂とか、人間以外のぬいぐるみなんですよね。もしや孫娘はエチオピア人形が人間(を模したおもちゃ)だと知ったうえでお菓子をあげているのでは?

 本人に気持ちを聞いてみたいけれど、孫娘はまだ喃語しか話せないので、現在の彼女の心境をインタビューすることは不可能なのでした。うーん、残念。

 とは言え私自身、生後7か月の頃に両親に連れて行かれた温泉宿の脱衣所で、あとから入ってきた女性たちに勝手にテレビのチャンネルを回されてしまい、猛烈に悲しかったことや、「でも今泣いたら母親に迷惑をかけるから泣くのは我慢しよう」と思ったことを今も克明に覚えていますから、孫娘も既に非常に複雑なことを考えているかも知れません。いや、おそらくそうなのです。言葉でそれを説明できないだけで。

 いずれにしても、私がたった300枚の原稿を書き上げる間に孫娘は猛スピードで進化していた。これは喜ばしいことです。と同時に「私も孫娘に負けず進化を続けるぞ」と改めて心に誓ったバーまみりんなのでありました(ふっ)。

 以下、最近の出来事のご報告など。

★1月26日(火)

 ホテルオークラにて催された第67回インド・リパブリックデーに今年もご招待を受けていましたが、残念ながら急用のため欠席。
 
第67回インド・リパブリックデーへのご招待状
★1月28日(木)

 明治学院大学経済学部の教え子たちと、秋学期の打ち上げ懇親パーティ。無礼講ですし、なにしろ私は彼らの教授であると同時に先輩でもありますので、とても楽しい談論風発の時間となりました。

 ちなみに会場は目黒駅前にある「百万弗ビル」というバブルっぽいネーミングのビルの中の居酒屋さんだったのですが、このビルって私の在学当時、つまり35年前にも存在していたんですよ。テナントの名前こそ変わっていましたが、入った途端「前にもここで飲んだことあるよね?」的な既視感に襲われた私でありました(笑)。

明治学院大学の学生たちと秋学期の打ち上げ
★1月30日(土)

 昨年暮れに新しくご着任になったばかりのスジャン・R・チノイ駐日インド大使閣下とディナーパーティ。拙著(Wheel of Destiny)を差し上げたところ、マンゴーの木のマジックにそれはご関心を示され、驚くほど長い時間マジックの話をさせていただきました。

 文化に深いご理解のある、ユーモアセンスたっぷりの大使でいらっしゃいます。
 Welcome to Japan!
 

新しく就任なさったチノイ駐日インド大使閣下と
★2月1日(月)から7日(日)頃

 信州の山小屋に籠って秋学期の成績をつけたり、大学の新学期に向けてシラバスを作成したり。
 ちゃんとやっているので、非常に時間がかかるんです。

 このほか、講談社にお渡しする原稿の追い込み作業はあるわ、母校(長野西高校)の創立120周年記念誌用の原稿締め切りもあるわで、何ともドタバタな1週間でした。

2016年度も明治学院大学の特命教授を務めます
★2月9日(火)

 九段のイタリア文化センター(インド大使館のすぐご近所)で催されたチェロとピアノのコンサートに、大学時代のクラスメートである浩子ちゃんを誘って行ってまいりました。

 当日の選曲は、正直なところあまり私の好みではなかったのですが、チェリストのOmar Flavio Caredduさんという方の演奏が素晴らしかった。チェロの音色に耳を傾けること自体が私は少ないのですが、たまにはいいですね。ちなみにこういう音色でした。

 なお演奏会終了後に浩子ちゃんと近所のインド料理屋さんで会食したのですが、写真がボケボケでお見せするものがありません(汗)。あしからずお許しください。
 
東京のイタリア文化センターでのチェロ&ピアノコンサート
★2月10日(火)

 旧海軍関係者が集う「水交会」の恒例の鍋祭りに、ご縁あって今年もお呼ばれしてまいりました。

 今年は、私の右隣が山口多聞海軍中将の息子さん、正面が原嘉道枢密院議長のお孫さん、左前が永野修身元帥のお嬢さん、左隣が及川古志郎海軍大将の弟のお孫さんという顔ぶれ。

 皆さんから当時に関する貴重なお話を伺い、「戦争捕虜の研究はこれからも様々な角度から続けなくてはいけないな」という想いを新たにした一夕でした。

 そういえば話に熱中し過ぎて集合写真を撮り忘れました。残念。

水交会の集まりに参加すべく東郷神社脇にある東郷記念館へ



隣接する原宿の喧騒が嘘のような静けさでした
★2月12日(火)

 リクルート時代のお友達と久々の懇親会。時間を忘れて旧交を温めてきました。

 ……と言っても私、リクルートには、明治学院大学を卒業(1982年3月)してからオーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ大学に留学(同7月)するまでの短期アルバイトとしてたった3か月ほど在籍しただけなんですよね。

 当時は日本リクルートセンターという長い社名でした。のちにリクルート事件で渦中の人となる江副社長が普通に笑顔で一緒のエレベーターに乗り合わせるような、のどかな時代でした。
 当時、オフィスワーク系のアルバイトとしては、かなり高額なお給料がもらえる職場だったように思います。ちなみに私は就職情報誌の原稿を担当していました。

 今回、皆さんに「私は3か月しかいなかったから」と告げると、「何年か一緒に仕事したような気がする」「えらく存在感があったな」と言われて苦笑い。今もこうして仲良くしていただけるのは本当にありがたいことです。
 
リクルート時代の友人たちと。前列左から、由美ちゃん、高橋さん、純子ちゃん、
ケンケン。後列左から、本多さん、小田桐さん、私、いっちゃん。懐かしい面々です♪
★2月13日(土)

 今年もウルトラマン・スタンプラリーを攻略いたしました。
 ここまで季節のイベントとして定着してくると、最早「春の季語」に入れたいぐらいですね(笑)。

 ※その場合、ポケモン・スタンプラリーは夏の季語に決定です!
 
JR新宿駅にはウーがおりました(笑)
★2月14日(日)

 イタリア文化センターにもご一緒した浩子ちゃんから、バレンタインのチョコが届きました。
 ありがとう浩子ちゃん。庭の雪で冷やしていただきましたよ♪
 (向こうに見えているのは志賀高原です。)
 
京浜急行がこの時期限定発売したというチョコ、
なんと電車のつり革をデザインしているのだとか。
でも、掴んだら溶けちゃうんですけど……?
★2月20日(土)

 弟のような存在のアメリカ人マジシャン、スティーブ・マーシャルさんが六本木でマジックショーをなさるというので、この日を心待ちにしていた私♪

 せっかくですから「仲間でテーブルをひとつ丸ごと予約しちゃおう」と思いまして、いつものコスプレ仲間(亜由子さん、吉光さん、平川さん、タカトラさん、こうちゃん)をお誘いしてみんなで行ってまいりました。

 今回のショー、最初から最後まで全部サイコ―だったことは言うまでもないのですが、圧巻は、ゲストが選んだ34から81までの間の任意の数を当てるメンタリズムと呼ばれるマジック。ゲストが選んだ数は61だったのですが、スティーブはそれを当てただけでなく、瞬時に縦4×横4の魔方陣で書き出してみせたのです。しかも日本語と英語で早口言葉を言いながら(笑)。アンビリーバボー!

 ショーの途中、突然私が指名されてスティーブの英語を日本語に通訳するという場面(想定外)があったのですが、スティーブが話した内容というのが、

「この世には2種類の人間がいる。インドを好きになる人と嫌いになる人だ。私(スティーブ)はインドが大好きになった」

というもの。スティーブは去年初めてインドへ行き、すっかりハマってしまったみたいなんです。それをショーの途中でわざわざ私に訳させるあたり、なかなかセンスがインディア(笑)。
 
マジックショー開始前、スティーブと♪
 さて今日はこれから温泉へ(申し遅れましたが今は信州の山小屋におります)。
 残り少ない雪と戯れながら露天風呂でゆっくりしてまいります。

 季節の変わり目で体調を崩しやすいこの季節、皆さまも風邪やインフルエンザにお気をつけて、どうぞ健やかにお過ごしくださいませ。

 ではでは♪
 ▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪ 


水もしたたる湯上がりのご夫妻

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2016年2月25日
山田 真美
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