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2021年10月18日(第675号

今週のテーマ
日本最古級の映画館で舞台挨拶
 
 ※このイベントは無事に終了いたしました.。ありがとうございました。

 またしても怒涛の忙しさが続き、1ケ月もの長きにわたって「週マ」を放置してしまいました。
 本当に申し訳ありません。

 m(_ _;)m

 一体何がそんなに忙しかったのか。思い出すままに書き出してみますと……、

*7月から通い始めた紙漉き教室
*定期健康診断。 → 結果は全て異常ありませんでした。
*地元・信越放送のラジオ番組の収録(2回分)。 → こちらは10月10日と17日にオンエア済みです。
*パソコンが古くなったので新パソコンを購入。 → 新パソコンの設定に手間取る。
*実家の墓参り
*母を連れて(母のたっての希望で)二度の戸隠訪問(今年5回目&6回目)。
*インド工科大学に向けての今年度のオンライン授業の準備(TA=授業助手との打ち合わせなど)。 → 授業開始。 → 口コミで学生が増えすぎ、使っていたGoogle MeetからWebexに移動するかどうかで揉める → 結局Google Meetに落ち着き、そのまま続投中。
*月イチの美容室
*孫娘の来訪とそれに伴うアクティビティ(行き先は動物園、プール、忍者屋敷、牧場そして温泉)。
*さらに映画『カウラは忘れない』(満田康弘監督作品)の長野での封切りに合わせた舞台挨拶。

……などなどなど、例によって席が温まる暇もないような日々が続いたわけです。

 そんなわけで、今の私は夏休みの宿題を溜め込んでしまった子どもの気分。
 ここまで溜めてしまうと、どこから書き出したらよいやらわからず途方に暮れているわけですが……(苦笑)。

 とりあえず今日のところは、去る10月16日に長野松竹相生座ロキシーさん(長野市)で上映された『カウラは忘れない』(満田康弘監督作品)と、それに続く舞台挨拶について簡単に報告させてください。

 映画館のご厚意により、今回は舞台挨拶としては破格の50分という長い時間をいただくことができ、お蔭さまでかなり本質的で濃厚なお話が出来たのではないかなと思います。

 具体的には、Dコンパウドの将校捕虜らの事件関与の有無や、Bコンパウンドにおける女形の存在、さらにはホモ・セクシャルなどのジェンダー問題にまで踏み込んで言及することが出来ました。

(ちなみにこれらのテーマのうち、将校関連は拙著『ロスト・オフィサー』に著してあります。ジェンダー問題は私の博士論文で論じており、こちらは将来的に日本語と英語の2か国語で出版予定です。)

 5分や10分の短い挨拶では、ここまで話を掘り下げることは到底不可能だったでしょう。
 50分という時間を用意してくださった相生座ロキシーさんに感謝あるのみです。

壇上でレクチャーする私。映画に登場する4名の元捕虜さんに
まつわるお話はもちろん、映画には登場しない事件の背景にも
深く切り込んでお話しました。



従来の密着型のマスクをしたまま50分話し続けると
途中で呼吸が苦しくなることを経験上知っています
ので、今回は非密着型の透明マスクを使いました。



舞台挨拶終了後、高校時代のクラス担任だった
飽田次雄先生が登場、大きな花束を贈られました。
予期せぬ出来事に驚くやら感激するやら。



デザイナーで親友の岡正子さんからも、とびきり素敵な
花束をいただきました。高校がご一緒で、常に互いを励まし
合ってきた友からの激励は何よりも嬉しいもの!



舞台挨拶の後には、なんとサイン会が待っていました。
映画のパンフレットや拙著『ロスト・オフィサー』が販売され、
ご来場の皆さまと言葉をかわしながらのサイン会。
こういうひとときが本当に楽しいですね♪



こちらが長野松竹相生座・ロキシーさん。明治25年創業の、
日本最古級の映画館です。詳しくはこちらをご覧ください。
 さて、今回の舞台挨拶を通じて最も印象に残ったのは、オーディエンスの質の高さでした。

 質問の内容が実に深く、的確で、事件についてかなり勉強していらっしゃる方も多くお見受けし、これ以上は望めないだろうと思われるほど高度で有意義な質疑応答となりました。

 なかには、

「山田さんのご著書をすべて読んで勉強しています」

という方も複数いらっしゃり、本当にありがたかったですね。

 地元ゆえ、私のこれまでの活動が(メディアのお蔭で)浸透しているという理由もあるかも知れませんが、とにかく皆さん研究熱心で物事の本質を考えようとする姿勢が見られ、とても頼もしく感じました。

 古い表現で恐縮ですが、長野は「教育県」であるという説があります。

 数字の上で実際にそれを実証できるかと言われれば怪しいのですが、今回のセッションに限って言えばまさに教育県の面目躍如たるものを感じました。

 今回、映画館に来てくださった皆さまには、カウラ事件が日本ではほとんど知られていないし研究者も十分に育っていない現状をお知らせし、

「カウラ事件について今日知ったことを、少なくとも10人以上の人に話し、広めてください」
「その際、できればご自分の年齢よりも半分かそれ以下の若い方にお話するよう努力してください」

とお願いした次第です。

 映画『カウラは忘れない』は、ただいま全国で上映中です。

 そろそろ上映終了というところも多いかと思いますので、未見の方はぜひ最寄りの映画館でご高覧くださいね。満田監督に成り代わりまして、私からもお願いいたします。

 次の「週マ」では、インド工科大学の授業についてご報告申し上げたいと思います。
 ではでは♪
 ▼・ェ・▼今週のクースケ&ピアノ、ときどきニワトリ∪・ω・∪



ちょっと季節外れですが、
可愛いヒヨコが孵りました♪

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2021年10月18日
山田 真美
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