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2009年8月31日号(号外)
今週のテーマ:
海外の新聞が報じた鳩山由紀夫像
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日頃に更新予定)。第17回のテーマは「35年目の同級会」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
【 山 田 真 美 講 演 会 の お 知 ら せ 】
とき:9月26日(土)午後3:00〜4:30
ところ:たばこと塩の博物館(東京都渋谷区神南1-16-8 電話03-3476-2041)
テーマ:神々が選んだ国インド――面白すぎる超時空神話をたずねて
※インド関連のイベント「ナマステ・インディア2009」(共催/インド大使館・インド文化交流評議会、 後援/外務省・東京都・日印協会等を予定)の講師として上記の演題で講演をします。博物館への入場料(100円)を払っていただければ、どなたでも聴講できます。ご興味がおありの方はぜひお運びください♪


 衆議院議員選挙の結果民主党が圧勝し、これによって鳩山由紀夫氏が第93代日本国総理大臣に就任することが決まりました。

 とは言え、本件について大騒ぎしているのは国内メディアのみ。

 世界のおおかたのマスメディアは日本の選挙のことなんかこれっぽっちも書いていませんし、誰が勝って誰が負けたか気にもしていません。それが世界の現実です。

 まず、そこを正しく理解する必要があるように思います。

 そのなかで、鳩山氏の人物像について少しでも触れている海外の新聞をいくつか探してみました。

(但し、ごく一部の新聞を除けば日本の選挙に関する海外での扱いは小さいうえ、鳩山氏個人の“人となり”や履歴に触れている記事を探すのは、さらに苦労しましたが……)
  
ちなみにこちらはWikipedia英語版(左)と日本語版(右)による鳩山由紀夫氏の紹介(2009年8月
31日午前9時現在)。英語版の肩書は既に「2009年9月より日本国総理大臣」に変わっています。
(※上の2枚の画像はWikipediaのスクリーンショットです)
※以下の記事はすべて抜粋です。(翻訳/山田真美)


●デイリー・テレグラフ(イギリスの高級紙)2009年8月31日
 The grandfathers of Mr Hatoyama and Mr Aso were rival leaders in the 1950s.
 鳩山氏の祖父と麻生氏の祖父は、1950年代におけるライバル指導者同士であった。


●ナショナル・ポスト(カナダの全国紙)2009年8月31日
 Yukio Hatoyama, the DPJ leader, a wealthy Stanford University-trained engineer.
 鳩山由紀夫―民主党党首。スタンフォード大で学んだ裕福な技術者


●タイムズ・オブ・インディア(インドの英字紙)2009年8月31日
 Aloof and professor-like, Hatoyama is not seen as charismatic and has a tendency to be verbose and dismissive. He has been nicknamed "the alien" because he can come across as eccentric.
 超然とした大学教授のような風貌―鳩山はカリスマとは見なされておらず、また話が冗長で否定的な傾向がある。その風変わりさから「宇宙人」の異名をとっている。


●オーストラリアン(オーストラリアの全国紙)2009年8月31日
 ※日本の選挙に関する記事は載っていますが、鳩山氏個人の詳細に触れている箇所は特に見当たらず。


●ワシントン・ポスト(1877年創刊の米国の新聞)2009年8月30日
 Yukio Hatoyama, 62, a Stanford-trained engineer who will probably be chosen prime minister in mid-September.
 鳩山由紀夫(62歳)――9月中旬にも総理大臣に選出される見込みの、スタンフォード大で学んだ技術者。


 タイムズ・オブ・インディアがいきなり宇宙人ネタを披露しているのにはちょっと笑えましたが、なかなかいい記事ですね。

 以上、海外の英字新聞が伝えた「鳩山由紀夫像」の一端をお伝えしました。

 民主党が勝って喜んでいる人も落胆している人も、これを読んで、今日のところは少なくとも英語の勉強の一助にしていただければ幸いです。

 この先は一体どうなることか、波乱万丈な日本ですが、不平不満を述べているヒマはない。今すぐここから前進してゆかなくてはなりません。だって、世界は待ってちゃくれないノダ!

 新政権発足が吉と出るか凶と出るかにかかわらず、私からの個人的なメッセージは、

「船から投げ出されたり、船が沈没してしまう前に、少なくとも泳ぎの勉強をしておけ!」
「自分自身の救命胴衣とボートを用意しろ!」
「そして、もしも余裕(余力)があるならば、隣で溺れている人に無償で浮輪を与えることを躊躇してはならない!」

ということです。

 これは、誰から教わったものでもない、私が高校生の頃に自分で考え、信条とし、実行してきた生き方です。

 そして(やや突飛な話に聞こえるかも知れませんが)人生という名の海で泳ぐ術を知る上で有効な手段の一つが、英語をマスターすることです。

 ともかく、出来る限り自分の身は自分で守りましょう。
 そして、余裕のある人は(物、知識、情報、その他もろもろを)ケチらず周囲とシェアしましょう。

 以上、民主党政権発足に先駆けて、個人的に心に去来することを一言申しあげました。 
事事如意
2009年8月31日
山田 真美
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