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2007年7月10日号(第269号)
今週のテーマ:
ロハスな生活
お  知  ら  せ
私儀、1996年以来11年間にわたりIndo Japan Art Institute Trust(インド政府認可法人、和名:日印芸術研究所)の活動を通じ、微力ながらも日印文化交流のお手伝いを続けてまいりましたが、これとは別に、このたび新たにNPO法人日印芸術研究所(東京都認可法人、英名:India-Japan Art Institute(NPO))を設立、理事の1人に就任いたしました。

作家活動をはじめとする広範な文化活動を通して、今後も益々日印関係に寄与して参る所存ですので、皆さまにはこれまでに変わらぬご指導・ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

なお、来る7月18日から23日まで、NPO法人日印芸術研究所とインド国際芸術大学との共催による「インド現代絵画展〜INDIART 2007」を開催の運びとなりました(後援/外務省、駐日インド大使館、I.C.C.R.、ユネスコ)。

詳細は下記サイトよりご覧いただけます。どうぞ奮ってご来場くださいませ。
NPO法人日印芸術研究所 公式サイト
 新居への引越しから数えて、ちょうど10日間が経過しました。

 当方、新しい住環境に早くも慣れて、かなりリフレッシュした気分で毎日を送っております。

 これまで住んでいた家は全室フローリングの近代的なビルの最上階だったのですが、今度の家は2階建ての一軒家で、今どき珍しい全室和室

 まるで昭和の忘れ物みたいな風情が、そこかしこに色濃く残されているんです。

 ロケーション的には新宿まで徒歩で行ける距離なのですが、家自体が大通りからちょっと1本奥まったところにあるせいでしょうか、家のすぐ前の小路を昔ながらのお豆腐屋さんが「とうふ〜」と通りかかるのには吃驚しました。

 近所づきあいも密なようで、週に1度は町内会の回覧板が回って来るし(それも郵便箱の中に入れて置くのではなく、ちゃんと手渡し)、隣近所の小母さんたちがゴミ出しの方法を教えるためにわざわざ家まで来てくれるし、まるで向田邦子作品を髣髴させるような佇まいなのです。

 そうそう、お隣のおばあちゃんとは、引越しの日からすっかり仲良しになりましたよ♪

 ここでの暮らしぶりは、文字どおりロハスLifestyles Of Health And Sustainability)そのものです。

 何がどのようにロハスかと言いますと、まず何と言っても、7月中旬の今もエアコンを使わずに扇風機だけで事足りているという点を挙げたいですね。

 8月の猛暑の頃には、もしかしたらエアコンが必要になってしまうのかも知れませんが、少なくとも今は窓を開け放っているだけで十分。

 と言うのも、この辺りは住宅街で周囲に高いビルが1棟も建っていないため、かなり風通しが良いのですね。しかもうちの真正面は小さな公園ですから、緑が生い茂っていて、毎朝小鳥の囀りで目が覚めるし。

 また家屋自体が木造建築物ですから、熱をうまく逃がしてくれるみたい(だってほら、コンクリートの家って熱が籠もってしまうじゃありませんか)。

 床も畳で空気の通りが良く、この家に引っ越して来てから私自身の心の中まで風通しが良くなったみたい。

 もともと私は高いビルとは相性が良くないと自分でも常々感じていたのですが、こうして実際に背の低い家に引っ越してみて初めて、これまでのビルの最上階での生活はストレスフルなものだったのだと実感しています。

 高いビルが悪いという意味ではなく、あくまでも相性の問題なんですけどね。

 いずれにしても、新しい住環境で私は今まで以上に元気にしていますので、皆さまどうぞご安心くださいませ。
  
(左)引越してすぐのブースケ (右)引越しから10日目のブースケ
 とは言えこの世に完璧なものなどありません。当然のことながら、この家にもやっぱり問題はありました。
 それは、1階と2階を繋ぐ階段が急勾配だということ。

 階段が急勾配で何が困るのかと申しますと……実はですね、うちの家族の一員であるブースケ(4歳半♂)は、ご覧のとおり体型に比して足がやや短くデザインされておりまして(苦笑)、急勾配の階段を自力では昇り降りできないのです(涙)。

 もともとブースケには赤ちゃんの頃から階段恐怖症の気があったのですが、 引越し初日に頑張って自力で階段を登ろうとし、脛(すね)を 強打してしまったことが原因でしょう。その後ははすっかり怯えてしまい、階段に近づいただけでブルブルと震えだして踊り場に座り込んでしまう始末なのです(左上写真参照)。

 ちなみに精神病理学的にも階段恐怖症(英名はbathmophobiaまたはclimacophobia)という病気が実在するそうですから、階段を前に足がすくんでしまうのは決してブースケだけではない模様。

 一体どうしたものかと困り果てて友人達にも相談したところ、

カーペットを敷けば足が滑らず、たとえ転んでも痛くないので恐怖が抑制されるのではないか」
「毎日の特訓を積み重ねれば、きっといつかは歩けるようになるはず」

といった極めて現実的な対応策から、

「階段と階段の間にステップを置いて段差を半分にしたブースケ専用レーンを作るといい」

という、実用できそうで意外に実用できない案(=この案だと段差と同時に奥行きまでが2分の1になってしまうため、現実的にはますます降りにくくなってしまうのです)、果ては、

「ブースケ専用の電動トロッコのような乗り物を作ってやってはどうか」
ループ状の通路を作ろう。これならいくらでも斜度を緩やかに出来る」
「犬用のシークレットブーツを履かせては?」

といったドクター中松的なアイデアも数多く寄せられました(笑)。アイデアを寄せてくださった皆さん、どうもありがとうございました。

 しかしですね、今にして思えば、それも杞憂に過ぎなかったのです。

 引越しから数えてちょうど10日目の今日、ブースケがついに初めて階段を4段下りたではありませんか(右上写真参照)!

 それも、仕事で半日家を留守にしていた私が帰宅した途端、抱っこしてもらおうとして必死で玄関に向かって下りて来たのです(感涙)。

 野生の勘(?)で咄嗟に「真下を向いたままの体勢では危ない!」と判断したのでしょうか、身体を真横に向け、スキーの階段登行の下りバージョンで降りて来たのには、正直驚きました。

 今回は4段降りたところで止まってしまいましたが、近々階段全体にカーペットを敷く予定ですので、これからはブースケも安心して階段を昇降できるようになるかも知れません。

 以上、簡単ですが新しい家からの初レポートでした

 今月はかなり予定が立て込んでバタバタしておりますので、来週以降の『週刊マミ自身』の更新がイレギュラーなものになる可能性がありますが、何卒ご了承くださいませ。

 それと、このページの頭にも書きましたように、今月18日から23日まで上野の森美術館でインド現代絵画展を開催します。インドの現代絵画を扱った絵画展としては日印交流史上最大規模のものとなりますので、ご興味がおありの方は、ぜひ遊びにお越しください。

 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


大理石の枕で涼を取るロハスなブースケ

※前号までの写真はこちらからご覧ください
事事如意
2007年7月10日
山田 真美