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2006年10月8日号(第237号)
今週のテーマ:
あのモーリー・ロバートソン氏と友達になる
※ただいま発売中の『よちよちえいご2007』(アルク)にインタビュー記事が掲載されています。お子様への早期英語教育を考えていらっしゃる方は、ぜひご高覧ください。
※ただいま発売中の『できる子は10歳までに作られる』(アスコム)に6ページにわたってインタビュー記事が掲載されています。早期英才教育に関心のある方にオススメです。
※ただいま発売中の
『サピオ』10月11日号(小学館)に独占インタビュー「極秘来日中のダライ・ラマ法王に聞く 人類が核と共存する知恵」が3ページにわたって掲載されています。お見逃しなく。 ※10月11日号の販売は10月10日で終了予定です。それ以降にご購読を希望される場合には、お手数ですが出版社経由でバックナンバーをお買い求めください。
※10月13日〜15日の3日間、徳島県で
「第28回日本文化デザイン会議」が開催されます。私は13日の「カフェトーク」でサエキけんぞうさんとモデレーターを、15日には「黒川紀章氏×日比野克彦氏対談」の司会を務める予定です。この週末は徳島へGO!→詳細はこちらから。
 まずは、忘れないうちにお知らせを一つ。

 11月14日発売予定の隔月刊誌『NHK英語でしゃべらナイト』(アスコム・刊)に、私が日本人のために初めて英語で書き下ろした冒険ファンタジー“The Monday Monster”が、16ページにわたって一挙掲載されます。

 このファンタジーの大きな特徴は、日本人が中学校3年間で習う約1,000の英単語だけを使って書かれているということ。つまり、この本を読むには辞書は不要。英語を英語のまま、そのまま自由自在に堪能して頂くことが、この本のいちばんのポイントです。

 また今回は、イラストレーター押金美和さんのとっても可愛らしい挿絵が物語を飾ってくださる予定。

 英語を習っている小さな子どもたちから、英語を復習中の大人の方まで、すべての年齢層の方に楽しんで頂けるのではないかと思います。11月の発売を、今から楽しみにお待ちくださいませ♪

 さてさて、先週の火曜日(10月3日)は、LOVE FM(ラブエフエム。正式名称は株式会社九州国際エフエム)というラジオ放送局の深夜番組「ELAN VITAL」でお喋りしてきました。

 LOVE FMの聴取可能エリアは、福岡県とその周辺地域(佐賀県・山口県・大分県・熊本県・長崎県の一部)ということですが、収録は六本木のスタジオからの生放送。

 実は、少し前に番組のディレクターさんから出演依頼を頂いたとき、企画書を読んだ私は即座に、

(この番組は間違いなく面白そう

と直感してお仕事をお受けしたのでした。

 私がそう思った理由はズバリ、番組のパーソナリティーがモーリー・ロバートソンさん(Mr. Morley Robertson)だったから。

 モーリーさんは、1984年、21歳のときに出版なさった処女作『よくひとりぼっちだった』(文芸春秋)が、ノンフィクションとしてはベストセラーと言える5万部を売り上げて一躍有名になった日米ハーフのハーヴァード大生(当時)。

私の手もとに残っていた『よくひとり
ぼっちだった』。背景に般若心経が
写っていることに深い意味はありま
せん(笑)
 富山県の県立高校を卒業後、現役で東大に入学したにもかかわらず、ハーヴァード大、イエール大、プリンストン大などアメリカの超難関校7校に合格し、入学3ヵ月目にして東大中退→ハーヴァード進学

 しかも、その際に日本の大企業から、

「ハーヴァード大進学に要する膨大な学費を全額肩代わりしてあげるから、その代わり、卒業したら我が社に就職して欲しい」

というオファーが来たにもかかわらず、あっさり断ってしまったというエピソードも興味深い。

(注)アメリカのトップレベルの大学は軒並み私立で、東大へ行くのと比べて桁違いにコスト高。そのため、企業などから奨学金をもらう人が非常に多いのです。学費を肩代わりしてもらう代わりに、当然のことながら、のちのちの自由は大なり小なり束縛されるわけですが。

 ハーヴァードを卒業したあとの彼がどこでどうしていらっしゃるか、私には知る由もなかったのですが、『よくひとりぼっちだった』という作品は何故か印象に残り、私の心の片隅でずっと消えずに記憶されていたのですね。

 で、このたびゲスト出演を依頼された番組のパーソナリティーが、ほかならぬモーリーさんだったというわけなのです。

 今回、モーリーさんと私は番組開始5分前にスタジオで初めてお逢いし、打ち合わせ無しのぶっつけ本番で番組に臨んだのですが、何故かン十年来のダチのように話が弾み(笑)、リスナーさんからの評判もとても良かったみたい(福岡在住の古い友達からも、番組終了直後に「面白かった!」というメールを頂きました)。

 お蔭でLOVE FMさんからは別の仕事を2本も依頼されてしまいました(笑)。感謝。

 当日の番組をお聴きになりたい方は、ここにアクセスして「CAFE」と「ENDING」のコーナーをお聴きください(生放送の日から90日間限定でウェブ公開しているようです)。

 ちなみに私、本当は「CAFE」の前の「ASIAN RECIPE」のコーナーにも登場しているんですけど、このコーナーだけが何故かout of serviceになっちゃってるんですよねネ。

 「ASIAN RECIPE」の中でモーリーさんがJFKがらみのヤバイ爆弾発言をなさっていたので、もしかしたらそれが原因でここだけ放送禁止になったのかも知れません(本人は「そんなことはない」と否定していらっしゃいましたけれど。怪しいものです(笑))。

 そうそう、奇遇なことにモーリーさんはチベット密教にも深い縁(えにし)のある方でして、番組収録後の私たちは、そっち系の話でも盛り上がっております。

 あと、小学生のときにIQテストで異様に高い数値をマークしてしまった同じ原体験を持っていることとか、カウラ事件に関わっていることとか、色んなことで意気投合。

 昨日は都内のチベット&ネパール料理店に行き、ヒマラヤ越えの話やIQ関係の話に花を咲かせました。

 今後モーリーさんとは、何らかの形で仕事でコラボする可能性大。お見知りおきください。
 なお、「ELAN VITAL」の公式サイトはこちら、モーリーさんが運営する「i-morley」はこちらからご覧/お聴きいただけます。

モーリーさんと私。都内某所にある
十一面千手観音曼荼羅の前で
 そんなわけで先週は、ラジオ番組に出たり、蓮科の植物の生態を調べるために東大緑地植物実験所の先生がたにお会いしたり(意外に思われるでしょうが、これは修士論文執筆のための調査の一環なのです)、お茶のお稽古に出たり(11月に椿山荘で行なわれる大きな茶会でお点前をさせて頂くため、その準備)。

 ……とまあ相変わらず忙しい1週間だったのですが、基本的には大学院生としての研究時間が全体の7割以上を占めていたかも知れません。

 今セメスターの履修届けが無事に完了し、修士論文の具体的なテーマも決まり(これまで日本人がほとんど全く研究してこなかったテーマを選びました)、先週は高野山大学から次のようなものが送られて参りました。
  
入学記念の念珠                      今セメスター分の教科書
 ちなみに、私が今セメスター(9月〜3月)で履修する科目は、密教学概論、密教学概説、弘法大師伝、密教特別演習(修士論文指導を含む)、空海全著書を読むT(般若心経秘鍵)、密教文化特殊研究X(チベットの密教と文化)の6科目。単位数にして16単位です。

 これらすべてをクリアするためには、各科目ごとに論文を2本〜4本執筆しなくてはなりません。というわけで、今後2年間は、かなり多くの時間を密教関係の論文執筆に費やすことになるでしょう。

 こう言うと、

「うわー。そんなに勉強しなくちゃならないなんて、大変ですねー」

と心から同情(?)してくださる方が多いのですが、大変なんてことはありませんので、どうぞご心配なく。

 私は子どもの頃から今までずっと、「なぜ? どうして?」とさまざまなことに疑問を持ち、その秘密を知るためなら、オーストラリアの大海原だろうがヒマラヤの奥地だろうが構わず出かけて行き、現地で何年も暮らしてしまうような知的好奇心の塊、常に知に飢えている人間なのです。

 ですから、密教を徹底的に研究できる現状は、本人にとってはまさに極楽状態。サンスクリット語でいうsamadhi(サマーディ、三昧)の境地にこれから入ろうとしているところですので、これからの2年間はそちらの世界に文字通り没頭させてくださいませ。

 今日は久々のお天気。これから上野公園までブースケとパンダの散歩に行って参ります。
 皆さんも素敵な1週間をお過ごしくださいね。

 ではでは♪

※今週末(13日〜15日)は徳島へ行って参ります。そのため「週刊マミ自身」の次回更新は21日(土)を予定いたしております。何卒ご了承くださいませ。
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


Peek-a-boo(いないいないばあ)を
して遊んでいるらしいブースケ

※前号までの写真はこちらからご覧ください
事事如意
2006年10月8日
山田 真美