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2017年5月30日号(第579号)
今週のテーマ:
かつての少女たちよ、キミは今も大志を抱いているか
 先日、高校を卒業して以来初めてとなる学年8クラス合同の同期会が開かれました。

 私は幹事のひとりでもあったので、「開かれました」ではなく「開きました」と言うのが正しいかも知れませんが、それはさておき。
 
 卒業からなんと40年です。

 40年! 40年ですってよ奥さま!
 ……数字を眺めながら静かに驚愕しております。

 こんなに長いこと一度も同期会をしなかったのかも不思議なら、今頃になって開いたことも不思議

 でもね、人生には突如として昔の友達に会ってみたいと思う瞬間が幾度かあるのかも知れません。

 うちの場合は女子校でしたので、少し前まで多くの同期生が子育てに忙しかったことは間違いないのです。

 今、この瞬間も、実の親や義理の親の看護あるいは孫の世話で忙しいという人も多いはず。

 還暦までの時間は砂時計の粒のように残りわずかになり、会社や役所に勤めている人はあと数年で定年

 身体はと言えば、まだ「超」がつくほど元気。とは言え昔は普通にできた鉄棒の逆上がりをやる前から怖いと感じたり、犬の散歩で全力疾走すると息切れがして「ああ、もうダッシュはキツイな」と思ったり。

 そんな、若くもないけど老人でもない、嵐の前の静けさのような今だからこそ、青春を過ごした旧友たちと会っておきたい。会って、今の自分がどこに立っているのか、立ち位置をしっかりと確認しておきたい。

 今回は皆の心のなかにあるスイッチが一斉にONになったような気がするのです。

こちらが同期会の会場。長野駅と直通の
「ホテルメトロポリタン長野」を選んだのは、
遠くから来て日帰りする人たちのため。



長野西高校は日本で9番目に古い公立女学校でした。
当時は長野県を代表する女子高校。
今は共学校となり、すっかり様変わりしたようですが。



同期会には、学年全8クラスから80名が参加してくれました。
私が所属した6組(写真)からは最多の17名が参加。
※数えてみたら、誰かひとり写真に写っていないようですが(笑)。
私のお隣はクラス担任だった飽田次雄先生。
 実はこの日、幹事会からのたっての希望により、私は30分のショートスピーチをすることになったのでした。いわゆる基調講演のようなものですね。あれを私にやれと……。

 私よりも話すべき適任者がいると思い一度はお断りしたのですが、代表幹事から、

「あ、そのことならもう決定事項だから

と言われ、やっぱり何か話すことに(汗)。

 正直な話、高校時代は部活(英語劇部)に全エネルギーを注いでいた私ですので、好きな教科(英語、現代国語、政治経済)以外の成績はボロボロでした。

 特に数学の成績は、そりゃあもう正視できないほどのヒドさだったのですが、それと言うのも数学の授業中は教科書の中にひそかにシェイクスピアの脚本を仕込んで読みふけっていたので、4月に買った数学教科書を翌3月まで一度も読まないのが自分にとっての常識というような、実にまったく悲惨と申しましょうか、非常識な状況だったのですよ。

 おかげで数学は赤点。しかもそのときの数学のN村K四郎先生が同期会に出席なさっているという、この状況下で私にスピーチをさせるとか、もうどんな罰ゲームだよって感じなわけですが。

 しかしやるしかないので、結局スピーチをしてきました。
 土壇場には滅法強い私です(笑)。
 
『かつての少女たちよ、キミは今も大志を抱いているか』
のタイトルでスピーチ中の私。
 お話ししたのは、私が子ども時代に自分自身に誓った2つの誓い――「いつか作家になる」(小4のときの誓い)と「英語を自由自在に使いこなせる人になる」(中1のときの誓い)――を、いかに実現したかという、かなり具体的な体験談です。

 18歳(大学1年)のとき、目黒の碑文谷のスーパーダイエー(現・イオン)の家具売り場で、言葉が通じず困っていた外国人夫妻に勇気を振り絞って「通訳しましょうか?」と(英語で)助け舟を出し、それが大きな転機になってグローバルな世界へと進むきっかけとなったこと。

 そこから始まってトントン拍子に良い方向へ進んでいった、まるで『わらしべ長者』のよう(?)な私の体験をかいつまんで語ったわけです。

 そして、何か成し遂げるのに遅すぎるということは絶対ないこと。
 (実際、私が博士論文を書くために一般入試でお茶の水女子大の大学院博士後期課程に入ったのは50過ぎてからのことですからね!)

 そのためには毎日少しずつでも継続することが絶対に大事であること。
 (具体的には、子育て中だろうが介護中だろうが、寝る前の20分は毎日欠かさず勉強することを提案。)

 ……というようなことも。

 夢はかなえるためにあるというのが昔からの私の信条ですので、そんな話をさせていただきました。

 考えてもみてください。
 幼い少年少女でさえ大志を抱くことが出来るのですよ!

 経験を積んで実力もある大人なら、さらにビッグな大志を抱こうじゃありませんか。
↓今週のおまけ画像↓


先週、明治学院大学のカフェテリアにて。
どら焼きとカフェラテでバッテリーチャージ中。



先週、一緒に遊んだときの孫娘(2歳2か月)。
バババカながら、この子は〈言葉〉に対する感性が豊かです。
この日は「すもももももももものうち」と
「うらにわにはにわにわにはにわにわとりがいる」に
大受けしていました。



先週、仕事の打ち合わせ中のひとコマ。
大抵、「よく食べますね!」と驚かれます(笑)。
 というわけで、今日ここから、また新たに大いなる夢を目指しての旅は続くのであります。

 Keep walking! (歩き続けよ!)
 ▼・ェ・▼今週のクースケ∪・ω・∪ 


網戸の向こうのクースケ。どうやら
かくれんぼしているつもりのようです。

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2017年5月30日
山田 真美
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