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2009年8月23日号(第349号)
今週のテーマ:
六本木ヒルズ盆踊り前夜祭
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日頃に更新予定)。第17回のテーマは「35年目の同級会」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
【 山 田 真 美 講 演 会 の お 知 ら せ 】
とき:9月26日(土)午後3:00〜4:30
ところ:たばこと塩の博物館(東京都渋谷区神南1-16-8 電話03-3476-2041)
テーマ:神々が選んだ国インド――面白すぎる超時空神話をたずねて
※インド関連のイベント「ナマステ・インディア2009」(共催/インド大使館・インド文化交流評議会、 後援/外務省・東京都・日印協会等を予定)の講師として上記の演題で講演をします。博物館への入場料(100円)を払っていただければ、どなたでも聴講できます。ご興味がおありの方はぜひお運びください♪


 今週は珍しく(?)マジメに書斎に籠り、調べ物や執筆に明け暮れておりました。

 しかし週末が近づくにしたがって、外の空気を吸いたくてうずうずし始めた私メ(生まれつきそういう体質なんですよネ(笑))。

 六本木ヒルズアリーナで開催される盆踊り前夜祭に招待されておりましたので、いそいそ出かけて参りました。

 誘ってくださったのは、この3月まで東京大学大学院情報学環教授をつとめられ、顔学会の初代会長でもいらっしゃる原島博先生です。

 原島先生は、アカデミズムの世界ではたいへん偉い(!)先生なのですが、とにかくフランクで飾らないお人柄な上、人類愛に溢れているというか、サービス精神満点。

 最近では種子島日食ツァー東大工学部お花見(笑)などで、しばしばご一緒させていただいているんですヨ♪

 この日は、同じく原島先生からお声がかかった女優の蜷川有紀さん、舞踊研究家の芳賀直子さん、建築家の團紀彦さん、煎茶道家元の佃一可さんもご一緒のお祭り見物となりました。
  
今夜の浴衣は空飛ぶ魔女とコウモリと三日月がモティーフです


  
(左)水ヨーヨーが涼しそう (右)自治会なのにオシャレなJichikaiロゴマークを持ってるあたり、さすがヒルズ
 ここで六本木ヒルズ盆踊り前夜祭について、一言ご紹介しておきましょう。

 この前夜祭は、正式な名前を「楽劇 六本木楽」と言います。

 パンフレットによれば、楽劇とは「アジアの文化が一つだった古代の芸能“伎楽”と、中世日本全国で大流行し忽然と消えた“田楽”をもとに、プロと市民が一緒になって作り上げる六本木オリジナルのお祭り」とのこと。

 六本木という地の利を活かして、日本人と外国人が完全一体化してお祭りを作っているのが何よりも素晴らしい特徴です。

 この「六本木楽」を最初に作・演出なさったのは、5年前に惜しまれながら逝った天才狂言師(和泉流)の第五世・野村万之丞さん(享年44歳)。

 氏の死後も、「楽劇」には大勢の人が集まり、毎年それは盛大に行なわれているんですネ。
 今や六本木になくてはならない、まさに夏の風物詩となった感があります。
  
「六本木ヒルズ盆踊り2009前夜祭 楽学 六本木楽」の始まり


  
兎楽(うがく)、王舞(おうのまい)、散華(さんげ)に乱舞(らっぷ)……プログラムの名前がまた素敵です


  
懐かしくもエキゾティックなお囃子が高層ビルの谷間に響きわたると、心臓の鼓動とシンクロする不思議


  
櫓(やぐら)の上で「奏上」を読み上げる田楽法師(左)と、皆に幸福を分け与える宝撒き(右)


  
アジア各地の獅子舞も登場しました。左の獅子はウルトラ怪獣のツインテールに似てますね(笑)。
私の“気に入り”は、どこかブースケに似た右の獅子くん


  
高層ビルをバックに、これぞ六本木の夏祭り。掛け声は「とんつこつこつことんつことんのソーレ!」
 「楽」が終わった後は、お隣の麻布十番へ徒歩で移動しました。
 なぜならば、今回は麻布十番のイタリアンを予約してあったからです。

 ところがこの夜は、麻布十番のほうも納涼祭りの初日とあって、道はどこもかしこも大渋滞。

 しかも、そのメチャ混みの道の途中でも、ブティックに吸い寄せられていきなりウィンドーショッピングを始める人や、路傍のすだちの掴み取りに参加する人(以上の2人は同一人物です)、そうかと思えば、屋台で行なわれていた意味不明な輪投げゲームに参加する人(最後のは私ですゴメンナサイ)など、例によって欲望のままに行動する女子が続出し、なかなか先へ進めない状態に……。

 しかし、いずれ菖蒲か杜若、もとい、いずれも人生のツワモノ揃いのグループですから、あちこち回り道をしたにもかかわらず、予約時刻にはなぜかお店に辿り着き(タイムマシンを使ったとしか思えません)、メニューも見ずに即座にシャンパンの銘柄を指定して、1分後にはさっさと乾杯をしているのだからスゴイ!(笑)

 世間の人が私たちを見たら、「とてもついて行けない」と思われるのかも知れませんが(実際、よくそう言われます)、しかし私たちにとっては、これが普通というかスタンダードな行動パターン

 こういう愛すべきお友達がたくさんいてくれることに、あらためて感謝します♪

 ちなみにこの夜は、(写真には写っていらっしゃいませんが)少し遅れてミュージシャンのサエキけんぞうさんも参加。

 建築家でプロダクトデザイナーの黒川雅之先生は、食事会の日にちをうっかり1か月間違えてしまわれたとのことで、まさかの欠席(ああ、人生って波乱万丈!)。

 こうして麻布十番の夜は超ホットに更けて行ったのでした。

六本木から麻布十番まで、大混雑する暑い道のりを歩いたので、冷えたシャンパンが喉に沁みます。
右から佃一可さん、芳賀直子さん、團紀彦さん、蜷川有紀さん、原島博先生、私
 ところで、話はコロッと変わりますが……。

 皆さんは、最近マクドナルドのCMに登場しているMr.ジェームスという謎なキャラのガイジンをご存知でしょうか。

Mr.ジェームスの登場するマクドナルドのNIPPON ALL STARS
 皆さん、このMr.ジェームスなるガイジンさんに見覚えはありませんか?

 え、ない? 本当に!?

 では↓この写真をご覧になっても、まだおわかりになりませんか?
  
(左)「週マ」第254号:お茶会にて (右)「週マ」第302号:日本文化デザイン会議にて


    
(左)「週マ」第308号:カウ・パレードにて (右)昨日、マルドナルドで(笑)
 ……はい、そうなんです。

 実は、このMr.ジェームスなる謎のガイジンを演じているのは、ほかでもない、マジシャンのスティーブ・マーシャルさんなんです(笑)!

 髪型その他の演出ゆえに、本人とMr.ジェームスがあまりにも似ていない(笑)ので、そう言われなければわからない人が続出しているようですが(本人談)。

 ちなみに、今、この日記をアップしようとした瞬間、なんとスティーブから携帯に電話が入りました。
 聞けば、昨日は福岡、今日は鹿児島でMr.ジェームスになりきっているそうです。

※Mr.ジェームスの笑える動画はこちらからご覧ください。

 このCMのおかげで、普段は絶対にマクドナルドに入らない私までが、最近は付き合いでマックシェイクなんか買いに行ってしまうんですからね〜。

 Mr.ジェームスの経済効果、畏るべし?!(ある意味、黒船来航(笑)?)

 それにしても本当に、私の友達って面白い人ばかりですよネ。
 人生、飽きてるヒマがありません。

 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


だらり〜ん

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2009年8月23日
山田 真美
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