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旅に出ていない限り毎週土曜日に更新します。
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2023年10月1日(第698号

今週のテーマ:
村上輝夫さんとのお別れ~ナマステ講演など
 今日は最初に悲しいお知らせをしなければなりません。

 最後のカウラ事件サバイバーとして知られた村上輝夫さんが、去る9月14日、人生のほとんどの時間をお過ごしになった鳥取市内で、老衰のため亡くなられました。

 ご遺族のお話では、病院に入るまでは介護の必要もなく、頭脳も最後までしっかりしていらっしゃった由。

 満103歳の大往生でいらっしゃいました。

こちらは2019年8月、訪問先の豪州カウラ市内で
99歳の誕生日を少し早めに祝ってもらう村上さん。
この時が最後のカウラ訪問となりました。
 私が村上さんと初めて会ったのは2004年8月。オーストラリアのカウラで行なわれたカウラ事件60周年慰霊祭の席上でした。

 同じ席には、私とは既に長い付き合いのあった
高原希國(たかはら・まれくに)さんや、カウラ会会長(当時)だった山田雅美(やまだ・まさよし)さんもいらっしゃいました。

 弁舌爽やかなお二人の間にはさまれ、
口数の少ない村上さんはお世辞にも存在感があるとは言い難かった。

 その、カウラ事件サバイバーの中でひときわ無口だった村上さんが、他の
誰よりも長生きなさり、人生最後の数年間はカウラ事件のスポークスマンのように精力的に動き回られたのです。
 日豪両国の
新聞やテレビにも大々的に取り上げられ、カウラの人々に愛されて、まさに平和の使者として活躍されたのですから、運命とは実に不思議なものですね。

 最後の数年間、
新型コロナウィルス感染症の流行のため一度もお目にかかれなかったことは、詮無きこととは言え、悔やんでも悔やみきれません。

 ただ、村上さんとお目にかかったときの私は、研究者として常に全力投球でカウラ事件について質問しまくり、
おそらくこれ以上はもう質問はないんじゃないかというところまで押して押して押しまくったという自負がありますので、その意味では後悔はありません。

 村上さんからは、人として多くのことを学ばせていただきました。
 
 村上輝夫さん、今まで
本当にありがとうございました。
 あなたのことを決して忘れません。
 ご冥福を心からお祈り申し上げます。

      🙏 🙏 🙏


 以下、最近のその他の出来事です。

 9月は、講演会が2つありました。
 いずれも「インドをテーマに」とお願いされましたが、それぞれまったく別の切り口でお話しさせていただきました。
 
 まずは9月22日、政経文化クラブという由緒ある勉強会での講演会です。

 ここでのタイトルは『山田真美と読み解く超大国インド~キーワードは「ノープロブレム」と「インド工科大学」』としました。

 渋谷区内のすこぶるお洒落なレストランのワンフロアを貸し切りにしていただいて、まずお食事、そこからの講演会です。

 嬉しいことに、聴講者のお一人から、新たに講演会を依頼されました。
 ありがたいことですね!
 と同時に、昨今のインド人気の凄さを再認識させられました。

 左下の男性は小暮幹雄さま。明治学院の先輩で、この会のお世話役
でいらっしゃいます(小暮先輩、この度はお世話になりました)。
 翌9月23日は、同じ渋谷区内で『最新インド情報』と題した講演。
 私も理事の一人を務める公益財団法人日印協会の主催でお送りいたしました。

 本来ならば代々木公園で行なわれたナマステ・インディアさんの会場の中で行なうはずだった講演ですが、今年は諸事情により公園の外の特設会場にて行ないました。

 ちなみに私のナマステ・インディアさんでの講演も回数を重ね、今回でちょうど十回目だったんですよ。インド人もビックリですよね~!

 こんなに長く続けることができたのは、ひとえに皆さま方のお蔭です。
 本当にありがとうございました。来年も開催できますよう、祈っていてください♪

※なお、当日「ウンメーシャ」の語義を「文学・文学作品」とご紹介してしまいましたが、正しくは「開くこと・表現・出現」です。文学・文学作品は「サーヒティヤ」です。訂正してお詫びいたします。

終始アップテンポで、楽しく進行させていただきました♪



講演会のチラシ(表面)。



講演会のチラシ(裏面)。



今回もクイズ大会を敢行!(笑)しかし出題が難しすぎたのか、
ほとんど当たらず(残念)。めげずに次回もやりますよ~!(笑)
ちなみにこのクイズの答えはページ最下部に書いてあります。 
  講演会のあとは信州の山小屋に戻り、原稿を書いたり、犬とニワトリの世話をしたり、今年で3年目になった紙漉きの勉強を続けたり。

 9年前に書いた博論の英訳も始めました。
 やりたいこと、やるべきこと、やらずにはいられないことがどっさり。人生って素敵♪

 長野市に住む91歳の母を連れて、あちこち遊びにも行ってきました。
 
紙漉きの勉強を開始して3年目になりました。
師匠はとても親切に教えてくれますが、私の筋が
悪いのか、なかなか上達しません(汗)。この日は
蕎麦殻を入れた遊び心たっぷりの紙を制作。



喜多郎さんが『古事記』をテーマに戸隠で
コンサートをなさると聞き、母と行ってまいりました。
牧場と温泉にも行けて、母、大満足の巻。



母と二人、栗菓子で有名な小布施堂本店へ。
予約を取るのがとんでもなく難しい「朱雀」を、
ついに堪能いたしましたぞ。しかもコースで!
何という贅沢でしょうか!
  ……などと言っているうちに、気がつけば気温もぐっと下がって今日から10月です。

 なんとなんと、今年も残すところ3か月
 ラストスパートをかけるのはまだ先ですが、そろそろアクセルを踏み込み始めますよ~。

 2024年用のスケジュール帳も買わなくては。

 皆さまも、それぞれの居場所で、ステキな秋をお過ごしくださいネ。
 ではでは♪


【クイズの答え】 パプア・ニューギニア
 ▼・ェ・▼今週のクースケ&ピアノ、ときどきニワトリ∪・ω・∪


先週ご紹介したヒヨコの4か月後の姿がこちら。
あっという間に青年っぽくなってしまいました!!!

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2023年10月1日
山田 真美
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