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2004年11月1日号(第152号)
今週のテーマ:「死」を見据える
『和樂』12月号(11月6日発売予定、小学館)に、ダライ・ラマ法王と山田真美との対話が巻頭特集されます。森川昇さんによる写真も満載。どうぞお見逃しなく♪
 読者の皆さま、たいへん長らくお待たせいたしました。
 最新作
『死との対話』が、いよいよ11月18日に全国一斉発売される運びとなりました。

 既にご紹介しましたとおり、本書は、芝田暁さんが設立されたばかりの真新しい出版社・
スパイスの記念すべき最初の一冊となります。

 今日はそのお披露目ということで、まずは下の表紙画像をクリックしてみてください。

画像をクリックすると詳細をご覧に
なれます
 いかがですか。
 
直田龍作さんによる表紙写真、『死との対話』というテーマにぴったりでしょう?

 また、帯と本文には、
森川昇さんによるダライ・ラマ法王と私の写真が何枚か掲載されます(※「和樂」12月号に載るものとは別の写真です)。

 さらに、作家の森村誠一さん俳優の三國連太郎さんからは、身に余る素晴らしい推薦文を頂戴いたしました。

 この場をお借りして、皆さまに衷心より御礼申し上げます。

 今回、表紙のデザインを決める段階で私の頭に真っ先に浮かんだのは、「黄金色」のイメージでした。

 その昔、“ON THE GOLDEN POND”というアメリカ映画を観たことがあります。邦題は「黄昏」となっていましたが、タイトルを直訳すると「黄金色の池で」。
 人生の最後のステージを、暗く哀しいイメージではなく、むしろ
黄金色という実り豊かな色彩で捉えたこの映画の姿勢が、私は大好きでした。

 世間では往々にして、「死」は不可解なもの、恐れるべきもの、禁忌すべきもの、希望とは対極に在るものとされ、
イメージカラーは黒とされがちですが、本来「死」とは人生の完熟・完成を意味するものではないでしょうか。

 「死」は、すべての人の身にいつかは訪れる現実です。
 そこから目をそむけ、見て見ぬ振りをすることで、「死」はますます不可解なもの、怖いものとなり、「死」に対する恐怖心は増幅してしまうことでしょう。

 「死」という現実を徹底的に見据え、その正体を知ることでのみ、やがて訪れる「死」への恐怖は消え、同時に
今ある生を100%楽しむことができるのではないでしょうか。

 人生を楽しんでいる方は勿論のこと、最近人生がツライと感じてしまう方や、
時々ふと死にたくなってしまう方は特に、ぜひとも本書を読んでください。

 今が苦しくても、だいじょうぶ。
 明日からも、きっと
勇気を出して生きていけますよ!

※なお、発売日は地域によって若干前後する可能性があります。あらかじめご了承ください。東京の大型書店では、16日頃に入荷する可能性もあるそうです。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 
 ところで先週は、奥信濃の山小屋に籠り、来年出版予定の本の構想などを練って過ごしました。

 途中、喰いしん坊の私は急に
新蕎麦が食べたくなりまして、お蕎麦屋さんを目指してドライブしたのですが、この季節はひとつの山の中に紅葉と新雪が隣り合っているんですよね!

 まだ秋、そして、もう冬。
 ふたつの季節の狭間にある柔らかな風景は、どこまでも優しく、生きとし生けるものを包み込んでいました。

新蕎麦を求めて近所の山へ
(中央に見えるのは滝です)




どこもかしこも、柔らかな秋色一色



……と思いきや、山頂に近づくにつれ、あたり
には降ったばかりの雪が!




スキー場も、このとおり。あと一降りでスキー
場開きができそうな気配です




山頂では、四駆以外の車が何台
か立ち往生していました
 皆さんも、秋と冬の狭間を探しに出かけてみませんか?
 あ、11月18日は、ぜひとも
書店に出かけてくださいネ(笑)。

 ではでは♪
★今週のブースケとパンダ★


山小屋の寒さに慣れるまで、セーターを着る
ことになったふたり

※前号までの写真はこちらからご覧頂けます。

事事如意
2004年 11月1日
山田 真美