2007年8月25日号(第274号)
今週のテーマ:夏休み日記(後半) |
● お 知 ら せ ●
来る9月1日から10月31日までの2ヶ月間、インド国立文学アカデミーの招聘によりアーナンダ・クマラスワミ・フェローシップ受賞記念講演をインド各地の国立研究機関ならびにデリー大学、ジャワハルラール・ネルー大学、インド工科大学などに於いて開催の運びとなりました。今回の訪問地はデリー、ムンバイ、チェンナイ、バンガロール、ハイデラバード、アーメダバード、ジャイプール、アグラ、ラダック、シッキムを予定しております。この間はホームページの更新が不定期となることが予想されます。皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくご了承の程をお願い申し上げます。 |
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★8月21日(火曜日)
所用あって、2泊3日で都会に一時帰国(笑)してきました。
友達と逢い、チンギス・ハンが好んだと言われる薬膳鍋料理天香回味(テンシャン・フェイウェイ)を死ぬほど食べました。
とても美味しかったのですが、鍋に入っていた何かに当たったのでしょうか、暫くすると左手が痺れてきて、さらには動悸も。やがて、立っていられないほど全身が苦しくなってきたではありませんか。
(これはもしや一巻の終わり!?)
とビビったのも束の間、少し横になっていたところ何故かアッサリ復活(あれは何だったんでしょうね?)。
その後、再び山小屋へ帰って来たのですが、今日は何故か恐ろしいほど頭が冴えまくり、新しい本のアイデアと構成が浮かび、原稿を書く手が進むこと進むこと。
というわけで今日はほとんど創作の神様が降りてきたような頭の冴え方でしたが、これって、もしや薬膳鍋の効果でしょうか(んなバカな(笑))?
さて。今日はもう十分に働いたので、そろそろ温泉へ行って来ます。 |
(左)栄養満点の天香回味 (右)本日の洗濯物。山小屋ではこのように大胆に干してます |
★8月22日(水曜日)
今夜は長野市までドライブして映画館へ行き、レイトショーの『ダイハード4.0』を観て来ました。
決して悪い映画ではありませんでしたが、なんというか、ストーリーが実にワンパターンだったなぁ。
最近はどのアクション映画を見ても、テーマは決まってサイバーテロ(または地球外生物による攻撃)。
敵・味方それぞれの布陣(メンバーの設定や男女比など)もほとんど同じって感じだし。
CGの技術が画一化しているんだから、せめてストーリーだけはオリジナリティーを追求して欲しいものだと思います。
で、なんとなく欲求不満だったので、映画館で売っていた『シャレード』(1963年製作、オードリー・ヘップバーン主演)の500円DVDを購入。お口直し(笑)に、深夜にパソコン上でこの名画を鑑賞いたしました。
今さら説明するまでもないかと思いますが、『シャレード』はサスペンスとして最高に秀逸です!
しかも上質なコメディであり、全体のお洒落さもダントツ。オードリー映画の中でも最高峰なんじゃないかな。
また、本作中のウィットに飛んだ英会話のキャッチボールは、まさに「洒脱」の一語に尽きます。
それと、オードリーのぶりっ子英語は、いま聞いても実に新鮮ですよ。 なにしろ、
「信じられな〜い!」 「うっそー!」 「私、もうコドモじゃないもん」
といった“ブリブリ表現”のオンパレードなんですから。
彼氏に甘えるときに使える英語の決定版と申せましょうか。
ただし使い方を間違えてしまうと、 「あなた、頭ダイジョーブですか〜?」 と言われかねないので気をつけてネ(笑)。
ちなみに今日は大雨で、山小屋はひどく冷え込んでいますよ。
長袖シャツを2枚重ねても足りず、膝には毛布を掛けているほど。もう秋ですね。
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(左)映画館までのドライブにはブースケも同行(彼はドライブが大好きなのです)。
上映中はおとなしく車内でお留守番していました (右)『シャレード』のパッケージ |
★8月23日(木曜日)
今日の山小屋はかなり冷え込んでいます。涼しいのを通り越して寒いぐらい。
今夜は近所の斑尾温泉へ行き、体の芯まで温まってきました。
このあたりは、早ければ10月の第1週に初雪が舞うんですよ。
暑かった夏がようやく終わろうとする今、私は早くも冬のことを考え始めているのでした。 |
(左)メインの浴槽。他には誰も人がおらず、完全な貸切状態でした (右)脱衣場 |
★8月23日(木曜日)
お友達と6人で、八ヶ岳高原ロッジの音楽堂で開催された天満敦子さんのヴァイオリンコンサートに行って来ました。
今回の曲目は、ソナタ第1番ト長調「アダージョ」、パルティータ第2番ニ短調、パルティータ第3番ホ長調などバッハが中心で、それもピアノなどが付かない「無伴奏」でした。
それにしても今夜のストラディバリウスの素晴らしかったこと!
天満さんは、ご自身のストラディバリウスを夫と呼び、
「私達、この6月6日で結婚20周年を迎えたんですよ〜♪」
とジョークを交えて嬉しそうに紹介していらっしゃいましたが、そのお言葉どおり、まさに人間と楽器が一心同体という感じでしたね。
ただ、あらゆる楽器の中でピアノの音質を何より愛している私にとっては、ピアノの伴奏がないのは、やや物足りなかったのも事実。
この次はぜひ、ピアノ伴奏つきの演奏を拝聴したいと思ったのでした。
コンサート終了後は清里まで足を伸ばし、のんびり夕食。
夏休みの終わりを飾るに相応しい、静かで豊かな時間でした。 |
八ヶ岳高原ロッジの音楽堂にて |
……というわけで、山小屋で過ごす束の間の夏も今日でおしまい。
そろそろ東京へ戻り、来週から始まるインド訪問の準備@超多忙モードに入りたいと思います。
ここ数日、あちらこちらから「夏バテでダウンした」という声が聞こえてきます。
まだまだ残暑が続きます。皆さんも、お体にはくれぐれもご自愛くださいネ。
ではでは♪ |
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪
山小屋の指定席にて
※前号までの写真はこちらからご覧ください |
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