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2008年1月3日号(第283号)
今週のテーマ:
鈴木家のお正月


Front Cover
'WHEEL OF DESTINY"出版のお知らせ
このたびニューデリーの出版社Mudra Booksより、拙著'WHEEL OF DESTINY'が出版されました。
 ★発行年月日:2007年10月29日
 ★言語:English
 ★ISBNコード:81-7374-145-7
 ★体裁:ペーパーバック467ページ
 ★価格:390ルピー(インド国内税込み価格)
 ★カバーデザイン:LiA
本書は『インド大魔法団』と『マンゴーの木』が1冊になった英語版です。ご注文はEメールにてmami@yamadas.jpまで。残部僅少となっておりますので、品切れの際は何卒ご容赦ください。

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 あけましておめでとうございます。皆さま、お正月をいかがお過ごしでしょうか。

 私は大晦日から長野市の実家へ行き、近くに住む弟の一家とも合流して賑やかなお正月を過ごして参りました。
  
 大晦日の夜に撮った実家付近の風景。街全体が雪化粧し、電線もずっしり重そうです
 うちの実家、鈴木家は、基本的には私以外ほぼ全員が公務員(しかも血液型はオールA)という、「これぞ日本人のルーツ!」みたいなスゴイ家系なのですが(笑)、その割にお正月の過ごし方はリベラルと申しますか、伝統や因習に拘らずテキトーに楽しんでおります。

 しかしそのなかでひとつだけ、既に40年ほど連綿と続いているいわば鈴木家の伝統とも呼ぶべきお正月のスタイルがあるんですね、これが。

 それは、お年玉のあげ方です。

 鈴木家の大人たちは伝統的に、お年玉を元日の早朝までにポチ袋に入れ、誰にも気づかれないうちに家の中の然るべき場所に隠してしまうのです。

(そのため、大晦日から元日の早朝にかけての鈴木家の大人たちは、コソコソしていてまるで忍者(爆))

 そして、さあ、いよいよ元旦です。

「それでは皆さん、これからお年玉探しを始めてください!」

という家長の号令のもと、鈴木家の子どもたちは一斉に宝探しならぬポチ袋探しをスタート。「○○ちゃんへ」と自分の名前が書かれたポチ袋が見つかるまで、テーブルの裏、額縁の隅、オーディオセットの中などなど、ここぞと思われる場所を徹底的に家探しするわけです。

 ……こう書くと簡単そうですが、しかし、なにしろこの競技は鈴木家40年の歴史と伝統(笑)に培われていますから、隠す大人のほうも百戦錬磨。なかには最後まで誰も探し出すことができない幻のポチ袋も、稀にあったりします。

(今までの経験では、複雑な場所に隠すよりも、かえって簡単な場所に隠したほうが盲点になって見つからないという傾向があるようですよ。何年か前、リビングルームの非常〜に目立つ場所にあるランプの正面に貼り付けてあったポチ袋に、最後の最後まで誰も気づかないという珍事もありましたし)

 朝食前にいきなりこういう宝探しをしてかなり体力を使いますので、鈴木家のメンバーは元旦から食欲全開です(再び笑)。
 
「僕たちのポチ袋はないの〜?」と言いたげなブースケとパンダ
 朝食が終わると、今度は漢字バトルです。ここでは全員に紙とペンと配り、漢字能力テストをするわけ。

元日の朝っぱらから漢字テストなんてするなーっ!」

とお茶を噴かれた方もいらっしゃるかも知れませんが、基本的に鈴木家のメンバーはこういうことが大好きなのです(爆)。

 漢字バトルのルールはいたってシンプルで、例えば「木へんの漢字を一定時間内に最も多く書いた人が優勝」ということですね。

 今回は、「(さんずい)の漢字」、「けものへんの漢字」、「(しんにょう)の漢字」、「(ごんべん)の漢字」のほか、「漢数字の入る四字熟語」を問うクイズも出され、合計5問のバトルとなりました。

 優勝者には毎回1,000円の賞金が出るのですが、この賞金のスポンサーはクイズの出題者本人。
 つまり、クイズの出題は大富豪(笑)にしか務めることが出来ないってわけ。

 今回のバトルでは、大学受験生と高校生が驚きの大活躍をしてくれました。
 漢字力低下が問題になって久しい日本ですが、この分だと30年後も鈴木家の漢字力は安泰のようです。
  
本日のおまけ画像。ナムコナンジャタウンの七福猫(左)と、そのうちの
弁天猫(右)。この画像を見てくれた人に、今年も素敵なことがたくさん
ありますように♪
 そう言えば、これは鈴木家ではなく母の実家(丸山家)のほうの話ですが、昔、母方の祖父母がまだ健在だった頃は、盆と正月には母の兄弟姉妹7人とその連れ合い、子どもたち(つまり私のイトコ)13人の合計27人が本家に集まって祝宴を催したものでした。

 酔っ払ってすっかり気前が良くなり、さっき自分がお年玉をあげたかどうかすら忘れてしまったおじさんからお年玉をダブルでもらったり、大人の特権だった麻雀や花札にドサクサ紛れで参戦させてもらったり、1月1日は1年でいちばん賑やかな日だったかも。

 まあ、当時はお正月以上に大きな行事がなかったですからネ、賑やかなのは当然と言ってしまえば当然なのですけど。

 しかし、たとえ祝う人数が少なくなっても、楽しもうと思えばお正月はいくらでも楽しめる季節です。
 笑う門には福来たる。皆さまも大いに笑いながらお正月を過ごしてください。

 それでは、本年もよろしくお願い申し上げます♪ 
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


新春☆走り初め

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2008年1月3日
山田 真美