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2021年1月10日(第659号

今週のテーマ:
『ある愛の詩』とトミー・リー・ジョーンズ
 三連休のこの週末、急に思いついて50年前のアメリカ映画『ある愛の詩』を鑑賞しました。
 (原題は"Love Story")

 大金持ちのハーバード学生貧しい女子大生の悲恋を描いたこの映画。フラシス・レイによる主題曲の大ヒットとあいまって、1970年代初頭を代表するヒット作となったことは、皆さんご存知ですよね。

 日本での公開(1970年3月)当時、私は小学4年生

 美しくも悲しげなテーマ曲は今も忘れていませんし、映画の場面自体もところどころ覚えているのですが、いつどこで誰と観たのか、字幕版を観たのか、あるいは吹替版を観たのかといった詳細は、何一つ思い出せないんです。

 というわけで、ともあれ超久々(最長で50年ぶり)に映画を観てみることにしたのですが……

『ある愛の詩』のポスター。
「愛とは決して後悔しないこと」の文字が。 
……開始からわずか6分35秒のところで、どこかで観たことのあるようなお顔をスクリーン上に発見し、思わずお茶を、いや、コーヒーを噴きかけました。

「こっ、これは……缶コーヒーのBOSSの宇宙人ジョーンズが、なぜこんなところに!?」

 思わず目が点になる私(笑)。
 
まさに「なぜ」!?(笑)
 そうです。そこに映っていたのは紛れもなく若き日のトミー・リー・ジョーンズさん。

 えええーっ、この方、『ある愛の詩』に出ていらっしゃったんだ!?
 すみません、まったく覚えていません

 しかも映画の最後に流れるクレジットによれば、当時のお名前はトム・リー・ジョーンズとなってるし。 
 
 彼は一体いつからトミーになったんでしょう?!
 姓名判断でも受けたのでしょうか。

 理由はわかりませんが、お名前を変えて大正解でしたね。
 だって、「トム・リー」より「トミー・リー」のほうが発音しやすいじゃないですか。

 「トミー」と「リー」が韻を踏んでいて詩的だし(笑)。

 まあ、それはともかく、トミー・リー・ジョーンズさん登場のインパクトがあまりに強すぎて、私の中では、もはやラブ・ストーリーどころではなくなってしまいました(笑)。
 
このワルそうな表情……。
そんな場面じゃないのに……(笑)。
 それにしても、今では超メジャーになられたジョーンズさんも、『ある愛の詩』の中では(短いセリフがあるとは言え)ずいぶん地味でマイナーな役柄を演じていらっしゃったんですねえ。

 しかし地味でマイナーな役を演じながらも、既に大物役者の片鱗のようなものがビシバシ感じられるのは凄いことです。

 『ある愛の詩』を観てこんな意外な発見をすることになろうとは、予想もしていなかったなあ。
 
※以上、写真は映画のキャプチャ画像を
使わせていただきました。m(_ _)m
 ところで、『ある愛の詩』と言えば、主演女優のアリ・マッグローが口にする「愛とは決して後悔しないこと」という名セリフがすぐに思い出されますが、これってオリジナルでは、

"Love means never having to say you're sorry."

なんですよね。

 直訳すると「愛とは、決してゴメンナサイを言う必要がないこと」ぐらいの意味。
 これを「決して後悔しないこと」と訳した翻訳家さん、どなたか存じませんが、意訳がとってもお上手だなと思います。

 このほかにもオシャレな会話が満載のこの映画、60年代〜70年代のボストンの知的な学生たちが話していた英語に興味のある方も必見かも知れません。

 当時一世を風靡したフランシス・レイの甘〜い音楽も懐かしく、たまにはこういう古い映画もいいですね。

 お次は『シェルブールの雨傘』あたりを観ようかな、などと思ったりして。
 さすがのトミー・リー・ジョーンズさんも、シェルブールまでは追いかけて来ないでしょう(笑)。

 それでは皆さまもステキな週末をお過ごしください♪
 ▼・ェ・▼今週のクースケ&ピアノ、ときどきニワトリ∪・ω・∪


色違いのハーネスを買いました。サイズは
一緒ですが、ピアノのほうが若干キツめ?
な~んてレディに失礼ですね(汗)。

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2021年1月10日
山田 真美
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