旅に出ていない限り毎週土曜日に更新します。
直前号「暦が一巡する大きな年のはじまり」は
こちらから、それ以前のバックナンバーは
こちらから御覧になれます。

2020年1月18日(第638号

今週のテーマ:
大切な女友達を見舞う
 昨日は電車3本とバス1本を乗り継いで、遠方の病院に入院中の女友達を見舞って参りました。

何か欲しいものは?

との私からの問いかけに、

(ふき)味噌が食べたい

と遠慮せずに答えてくれた、彼女の素直さが無性に嬉しかったです。

 リクエストに応えるべく、雪を掘ってフキノトウを採り、味噌あえにしたものを持参しました。
 フキノトウに宿る大地の生命力が、彼女を苦しめている病気を吹き飛ばしてくれることを祈りながら。

 それにしても1月にフキノトウが採れるなんて前代未聞ですよ。
 例年なら、今頃は深い雪の下に埋もれているはずですから……。

 暖冬、暖冬と嘆いていましたが、少なくともこの件では暖冬に感謝しなくてはいけませんね。
 
1月の大地から顔を覗かせたフキノトウ。



雪をかき分けると次々に姿を現わしました。



皮を剥いて綺麗に洗った姿。



植物油で炒め、お味噌と三温糖と味醂をミックスした「たれ」で
和(あ)えればできあがり。友達は「美味しい」と喜んでくれました。



ちなみに、今年はこの少雪ぶり。雪上車も出番がありません。
 入院中の彼女とは私が20代の頃からの付き合いなのですが、その間ずっと付かず離れずと言いますか、何年かに一度特別な時にだけ会うような、メリハリのある間柄でした。

 別の言い方をすれば、会った回数はさほど多くないものの、彼女と会うのは必ず特別なイベントがある時でした。

 人生が「ハレ」と「ケ」で出来ているとすれば、彼女とはハレの時だけを共有してきた

 ……彼女は私にとってそういう存在でした。

 しかも、私が夏だとすれば彼女は春のような女性
 タイプがまるで異なることで、お互いの存在を珍しがり、面白がり、そして尊敬し合えたようにも思います。

 最後に会ったのは、今から1年ちょっと前だったでしょうか。

 そのあとは特にイベントもなかったためすっかりご無沙汰していたのですが、今月に入ってからなぜか頻繁に彼女の夢を見るようになったんですよね。

 夢にストーリーらしきものはないのですが、夢の中の彼女が何かを言いたげで、どうにも気になり連絡してみたところ、大病を得て入院していると。しかも、既に緩和病棟にいるとのお返事でした。

 そういうわけで、今回は夢に教えられて彼女と再会することが出来ました。
 こういうインスピレーションは一体どこから湧いてくるのか。不思議なことです。
 
 友達の病気。かなり難しい病気ですが……彼女が毎日を笑顔で過ごせますようにと、心から全力で祈ります。
 ▼・ェ・▼今週のクースケ&ピアノ、ときどきニワトリ∪・ω・∪


車でママを待つ時のポーズ。

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2020年1月18日
山田 真美
※週刊マミ自身の一部または全部を許可なく転載・引用なさることはお断りいたします♪
©Mami Yamada 2000-2020 All Rights Reserved.