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2016年11月17日号(第562号)
今週のテーマ:
都の西北から女性自身まで
【 カウラ事件に関するレクチャー開催のお知らせ 】
来る11月27日(日)の14時から、長野市内の北堀公民館で
『戦争と日本人~歴史から消された世界最大級の日本兵捕虜脱走事件』と銘打ったレクチャーを開催いたします。一般の方の参加も可能です。お申し込み・お問い合わせは まで、お気軽にメールにてご連絡ください。
 11月も半ばを過ぎ、山小屋の入り口に設置した立入禁止標識のヴァージョンが、ハロウィンからクリスマスへと変わりました。

 今回もまた、入るなと言われても入りたくなる雰囲気をビシバシ漂わせていますね(笑)。

 大雪が降れば標識は一晩で埋もれてしまいますし、そもそも冬場は誰も来ない(注:宅配便も下の村に留め置きになる)わけですが……この飾りは、冬が到来するまでのささやかな楽しみということで♪

山小屋の入り口。「立入禁止」と言いながらも、なんだか楽しげ?
 さて11月前半も、相変わらず目まぐるしく過ぎてゆきました。

 まずは都の西北で行なわれた、とあるパーティにお呼ばれ。

 私自身は(これまでに5つもの大学に通ったにも関わらず)、あいにく早稲田大学で学んだことはないのです。
 が、ここ10年ほど、なぜか色々なご縁があって仲良くさせていただいています。

 この日は総長先生、副総長先生たちとご一緒に「早稲田、早稲田……」と右手を振りながら校歌まで歌ってまいりました。
 
パーティ会場は早稲田大学から徒歩7分の椿山荘。



ご覧のとおり、パーティでは嬉しいワイン攻めに会いました(笑)。
  その翌々日は、亡父の十三回忌
 父が77歳で亡くなってから、思えば丸12年が経ったんですね。

 火葬場は長野市から戸隠に抜ける途中の山の麓にありまして、12年前の葬儀の日は全山が燃えるような紅葉で、それは見事でした。

 以来、紅葉の季節がくるたびに父を思い出すことができ、
「この季節に亡くなったのは父の粋なはからいだったのかな」
などと思ったりしています。

 今回は、「法事」に出席するのが生まれて初めての孫娘(1歳8か月)のために、愛らしいピンクの数珠を用意し、その意味を教えてあげました。

 家族の新しいメンバーにこういうことを教えるのは、おばあちゃんの務めかも知れません♪

孫娘のファースト数珠。子ども用の小さなものです。
数珠の珠の数は「108」の約数または倍数であることが
本来は望ましいのですが…今回は見た目を重視!



十三回忌のあと、娘と孫娘は何日か山小屋に滞在しました。
(写真は庭でニワトリを追いかける孫娘)



山小屋に滞在中の娘と孫娘を連れて北志賀高原へ。
世界最大級のゴンドラに乗って山頂のテラスでのんびり。



わたしと娘と孫娘。



亡きブースケを埋葬したあたりに記念樹の黄木蓮を
植樹しました。苗に水をやる孫娘。



ブースケを埋葬した位置を示す指標として仮植えしてあった
菊の花は、新たに植えた黄木蓮の左隣りに移植しました。



不思議なことに、6月に植えた菊の花は少しも枯れません。
それどころかどんどん大きく、しかもハート型に広がっています。
まるで亡きブースケからのLOVEメッセージのようですね。
左端はじっと見守るクースケ。
 娘と孫娘が山小屋から帰ったあとは、長野市内で「戦争と日本人~歴史から消された世界最大級の日本兵捕虜脱走事件」と銘打った講演会。私のライフワークの一つであるカウラ事件について1時間半ほど話してまいりました。

 とは言え、この事件を1時間半で話すのは、実はとても難しいことなんです。

 というのも聴講者の皆さんはほぼ全員が戦後生まれ。カウラ事件についてご存知ないばかりか、事件の背景となる当時の日本人の捕虜観もご存知ではないのです。

 講演会では、「戦陣訓」や当時の日本人の捕虜観から丁寧に説明しなければなりませんが、それが一筋縄ではいかない話ばかりですから、本来ならそれだけで1時間半の事前講義が必要なほど!

 もっとも、それは現実には不可能なことですので、1時間半という短いあいだに、当時の日本社会に蔓延していた捕虜観から始まって、その背景にあった軍国教育の内容、その結果として起こったカウラ事件の概要、日豪両政府によって事件が隠蔽された経緯、その後オーストラリアでは事件に陽が当たり、日本ではいまだにほとんど事件が知られていない理由などなどをお話させていただくわけです。

 カウラ事件に関しては、今後も私の命ある限り語り継いでゆきますよ。これは日本人が知らなくてはいけない、そして現在の日本人のメンタリティにも関わる現代史の重大な一コマだと思いますので。

 今月27日には、やはり長野市内で同テーマの講演会を行ないます(本ページ最上段参照)。
 参加費無料です。ご興味がおありの方は、この機会にぜひともご参集ください。
 
講演会には母も聴講に来てくれました。
少し親孝行ができたかな。



講演会の一コマ。
 また、このほかに11月前半は『女性自身』さんの取材も受けました。

 「週刊マミ自身」を書いている私が「女性自身」に取り上げられるというわけです。うふふ。

 いささか手前味噌ですが、「週刊マミ自身」は2000年スタートで今年で満16年になります。ブログとしてはかなり老舗の部類に入ると言えるでしょう。

 一方、『女性自身』さんの創刊はなんと昭和33年(1958年)!
 私より2歳も年上なんですって。

 そんな老舗中の老舗の女性誌に取り上げていただけるのは、本当に光栄なこと。
 掲載時期などが決まりましたら、ここ「週刊マミ自身」にてお知らせしますので楽しみにお待ち下さいませ♪ 
 
『女性自身』さんの取材を受けているところ。
港区白金台の明治学院大学チャペル前にて。
 ここからはオマケ写真です。まずは明治学院大学での最近の授業風景から。

 これは博報堂の伊藤耕太さんを招いて行なった特別講義の中で、学生たちに私の似顔絵を描かせているところです。

 念のために申しますと、これは経済学部の授業。「妄想」と「マーケティング」に関する講義の中で、なんと学生に教授の顔をスケッチさせるという斬新な試みでした。

 私のクラスでは外部から多くの講師をお招きし、あるいは外部機関を訪ね、経済学とは何の関係もなさそうに思える事象を通じて日本経済のゆりかごである日本社会をあらゆる角度から幅広く学んでおります。

(明治学院大学に於ける授業の様子については、いつかまとめて書きたいと思います。)
 
マーケティングの授業で、なぜか教授(私です)の顔をスケッチすることに。
描き手(学生)たちもモデル(私)も、慣れないことにギクシャクしています。



普段は「スケッチ」と縁のない経済学部の学生たち。
戸惑いながらも、次第に真剣になってゆく様子が見て取れました。
こんなところから入ってゆくマーケティングの授業もあるんですね。
 さらにオマケの1枚。私を中心につながっているお友達との食事会。

 実質的には、これが今年最初の忘年会かな?
 この夜はさまざまなジャンルの仕事に従事する友達が談論風発いたしました。
 
左から順に「シーズー飼い」仲間の友美ちゃん、大学の後輩の敦子さん、
大学のクラスメートで法政大学講師の浩子ちゃん、私、高校の同窓生で
ファッションデザイナーの岡正子さん、獣医の安田さん、看護婦長の宮本さん、
水交会の及川さん、ロボット工学者の吉光さん、ワイン輸入会社社長の唄さん、
シンガポールプレスの大川さん
 折角ですからもう一つオマケで、うちの犬たちの近影を何枚か。

「わたしはパンダではありません」と書かれたシャツを着たパンダ(笑)。



投げたボールを咥えて持ってくる練習中のクースケ。
教えた瞬間から、自分がすべきことを即理解しました。
なかなかどうして、頭のいい子です!


 
こちらは晩秋の山小屋の庭。
クースケはほとんど保護色になっています。
 ところで、何年か前にも書いたことがあるかもしれませんが、女の子なら誰でも知っていると言っても過言ではないぐらい有名な往年の名作『若草物語』の中に、次のようなセリフが登場します。

11月は、一年でいちばん嫌な月だわ
(原文では"November is the most disagreeable month in the whole year.")

 これは、物語の主人公の一人であるメグ(四人姉妹の長女)が口にするセリフ。11月という月が、彼女の私見によって一年でいちばんダメダメな月であるという烙印を押されるシーンです。

 子どもの頃に表紙がボロボロに擦り切れるまで本書を読み込んだ私は、セリフの影響で「11月は楽しくない月」だと思い込み、11月が来るたびに「今年も嫌な月が来た」などと思ったものでした。

(実際、幼いころに読んだ本の影響って怖いですね~!)

 しかし今、この歳になってよくよく胸に手を当てて考えてみると、11月は気候的には暑くも寒くもないし、食生活的には果物やキノコがとびきり美味しいし、イベント的にもハロウィンとクリスマスの狭間でゆっくりできるし、決して悪くないのでは?

 たしかに地味な月かも知れませんが、その分、いぶし銀の魅力があるような気がします。

 そんな11月も、残り半分を切りました。
 師走までの束の間の静けさを、じっくりと堪能したいものです。

 皆さまもステキな晩秋をお過ごしください。
 ではでは♪
 ▼・ェ・▼今週のクースケ&パンダ∪・ω・∪ 


秋を求めてクースケとドライブ中

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2016年11月17日
山田 真美
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