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2015年1月17日号(第530号)
今週のテーマ:
インド工科大学へ
 このたびインド工科大学(IIT)ハイデラバード校より正式招聘を受け、1月24日から2月24日までの1か月にわたって集中講義(全14講義・1単位)をして参る運びとなりました。

 講座名は「インドに於ける日本の神々―その歴史・独自性・優位性」(Indian Gods in Japan - History, Identity and Supremacy in the Society)です。

 この講座の趣旨をざっくり申しますと、弁才天信仰をはじめとする日本に於けるインド由来の神々を切り口に、日本の歴史・文化・宗教・言語、そしてその先にある日印関係をダイナミックに論じるというものです。

 少し大袈裟に申しますと、弁才天を通して見た日本学と言ってよいかも知れません。

 なお、インド工科大学ハイデラバード校に於ける私の所属は教養学部(Department of Liberal Arts)となります。

インド工科大学ハイデラバード校のロゴマーク
 ところで私が大学に着任する翌日(1月25日)は、ヴァザント・パンチャミ(Vasant Panchami)と申しまして、学問の女神であるサラスヴァティ(弁才天のインド名)の年に一度の祭礼の日に当たります。

 しかも、インド最大のサラスバティ寺であるバサラ寺院(Basara Temple)は、何を隠そうハイデラバード郊外(市の中心部から約200キロ、自動車で約5時間の場所)にあるのです。

 ちなみに私は2007年にもハイデラバードを訪問いたしました。この時はインド国立文学アカデミー(Sahitya Akademi)の招聘で2か月にわたってインド全土を講演旅行していた、その途中のハイデラバード滞在でした。

 この時も、当然のことながらバサラ寺院に立ち寄ったのですが、折悪しく寺院は工事中
 特別な祭礼も行なわれておらず、かなり淋しい訪問に終わったのです。下の写真がそれです。

2007年に訪問した際のバサラ寺院。
工事中でした……(「週マ」第277号)
 そんな経緯もあって、バサラ寺院への再訪は私にとって8年越しの夢だったわけなのですよ。

 このたびインド工科大学ハイデラバード校行きの話が決まったことで、その夢が一気に実現しようとしているわけです。しかも今回は年に一度の大祭にも参加できるのですから、これはもう弁才天に呼ばれたとしか思えない最高のタイミング!

 というわけで今回は、出かける前からいやがうえにもテンションが上がっております。
 この続きはハイデラバードからの「週マ」にご期待くださいませ。

 ではでは♪


※インド工科大学に於ける講義アウトライン(英文)はこちらです。
Course Outline
For many centuries, India has been one of the most influential countries to Japan. In Japan, India was traditionally called Tenjiku. “Ten” is a special term bestowed only on extremely auspicious/sacred beings such as Tengoku (Heaven) and Tenno (Emperor). The Japanese names of Indian Gods/Goddesses often end with “ten”. Taishakuten (Indra), Daikokuten (Mahākāla) and Kisshoten (Lakshmi) are just a few examples. Among them, Benzaiten (Saraswati) is the one who attains more visibility and popularity than any other. She has been enshrined and worshipped throughout the nation. Why is she so popular? Why not other deities but her? This course dynamically approaches Japanese history, religion, culture and society at large through the Japanese belief of Benzaiten. The course also offers some basic knowledge of Japanese language, culture and subculture including Otaku and Akihabara.
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


ママが留守の1か月のあいだ、
いい子にしているんですよ♪

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2015年1月17日
山田 真美
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