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2014年3月11日号(第507号)
今週のテーマ:
東日本大震災3周年に想う
★ 仏教エッセイ ★
『仏教一年生』は『仏教二年生』と改題し、近々(博士論文が仕上がり次第)新スタートの予定です。暫くお待ちくださいませ♪
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★ラジオ番組出演のお知らせ★
エフエム戸塚(83.7MHz)「モナオの歌う門には福来る」 再放送:3月15日(土)夜10時~
http://www.fm-totsuka.com/ にアクセスし、トップページの「Simul Radio パソコンでラジオを聴く」と書かれたバナーをクリックして番組をお聞きください。
 
 3年前の3月11日14時46分、大震災が日本を襲いました。それから2時間14分後の17時00分、お茶大から私宛てに大学院入試合格の知らせが(ネット上に)届きました。

 目の前では、付けっぱなしのテレビ画面の中を、家やトラックや自家用車やありとあらゆるものが押し流されていた。その光景は、目に焼きついたまま今も忘れられません。

 ……私が合格通知を受け取ったのは、そんな、ある意味最悪のタイミングでした。

 いま思い返せば、あの瞬間ほど痛烈に、真摯に、「学びたい」と心の底から思ったことは、かつてありませんでした。学べることの幸わせを、学べるという環境が決して当たり前のことではないのだということを、あの時ほど強烈に胸に刻んだことは、かつてありませんでした。

 いまにして思えば、あの日、あの瞬間、私は私自身と固く約束したのです。
 「この先たとえ何があっても、カウラ事件をテーマに博士論文を書き上げる」と。

 その約束を一瞬も忘れることなく、約束に忠実に、今日までの3年間を歩いて来ることが出来ました。
 長かったような短かったような、無我夢中の、それでいて実にディープ心豊かな3年間でした。

 博論執筆を登山に譬えるなら、今は「9合目」あたりでしょう。そろそろ最後のいちばん厳しいアタックに向かいます。こうして今日も生かされていることに感謝しながら。
 
3年前の今日、震災発生から2時間14分後に届いた合格通知
 それから、自分の博士論文のこととは別に、今年は海上自衛隊横須賀地方総監(震災当時)を務められた高嶋博視さんがお書きになった、当時の克明な記録を世に出すためのお手伝いをすることができました。

 高嶋さんから、
お目汚しかも知れませんが
のお言葉と共に玉稿を渡されたのは、昨年秋のことでした。

 高嶋さんは、東日本大震災で被災者の捜索・救援に当たり、福島第一原子力発電所冷却のオペレーションに身を投じられた指揮官です。

 渡された玉稿を一読した私は、「これは直ちに一般書籍として世に出すべき貴重な内容だ」と直感。友人で出版プロデューサーの久本勢津子さんにご相談したところ、幸い久本さんもすぐに共感してくださり、その後はとんとん拍子に話が進んで、玉稿はこのたび講談社から『武人の本懐』のタイトルで出版されました。

 たいへん優れた内容だと思いますので、是非ご一読ください。
 
高嶋博視著『武人の本懐』 アマゾンのページはこちらから。



ご丁寧に、巻末に謝辞を入れていただきました



出版の打ち合わせをする高嶋さん(中央)・久本さん(左)と私(右)。都内にて
 それでは皆さま。私はそろそろ「博論9合目のアタック」に向かいますね。

 もっとも、博論を書く合間にも、ときどき手を休めては思い出したように『週マ』を更新する予定ですので、その間ものんびりお付き合いいただければ幸いです。

 「9合目」は酸素ボンベが必要なほど過酷な道のりなんじゃないかな、とは思いますが、ここは一つ持ち前の「ケ・セラ・セラ」的ポジティブ思考で攻めてゆきたいと思います。

 今日もこうして生かされていることに心から感謝しながら。
 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


春眠暁を……(毎年のことなので、以下略)

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2014年3月11日
山田 真美
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