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2014年11月17日号(第524号)
今週のテーマ:
秋の終わり[インド文化大臣来日・インド大使来長]
論文「捕虜を生きる身体:第二次世界大戦期・カウラ第十二戦争捕虜収容所に於ける日本兵の日々」
『人間文化創成科学論叢第16巻』に掲載されました。こちらから全文をご覧いただけます。
キーワード: カウラ, 戦争捕虜, 身体, 男子同衾, ホモソーシャル 
 
 早いもので、今年も山小屋周辺の雪囲いを急ぐ季節となりました。
 もう少し秋が続いてくれればいいのにと願うのですが、本当に、自然は待ってくれませんね。
 
暑がりブースケも寒がりパンダも、秋が大好きです♪
 そんななか、インド関係の二つの大きなイベントが続きました。

 一つは文化観光大臣閣下の来日。
 もう一つは駐日インド大使閣下の長野県公式訪問です。

 インド政府は現在、日本に於けるインド祭2014-15と銘打ったイベントを開催しており、文化観光大臣閣下はそのオープニング・セレモニーのために来日されたのです。

(左から)来日なさったナイク文化観光大臣閣下、公益財団法人在日インド商工協会理事長で
日印協会でもご一緒の比良竜虎氏、私(駐日インド大使公邸にて)




当日のランチ。前菜に「輪」をデザインした揚げ物が登場したのがいかにもインド的ですね。
(輪=チャクラはインドで最も重要なシンボルの一つです)
 話は少し横にそれますが、今回の「日本に於けるインド祭」にまつわる事柄のなかで、私が個人的にいちばん興味深いのは、祭りのロゴマークがサラスヴァティと弁才天をモティーフにしていることなんです。

 この点について少し説明しますと、日本では七福神の紅一点として絶大な人気を誇る弁才天は、インド由来で、もとの名前はサラスヴァティ(語義的には「水を持つ者」の意味)と申します。

 中国や日本では弁才天と呼ばれますが、それはこの女神が言語(弁)と学問全般(才)をつかさどる神だから。今では弁「財」天の字を当てて財テクの神としての役割をも担わされることが多いのですが……本来は学業をつかさどる神なのです。

 インド神話には全部で3億3000万柱(!)の神々がおられますが、そのなかでサラスヴァティ(弁才天)は、文章を書く人間にとって最も意味深い存在。私自身、来年の年頭にインドの複数の大学で「日本に於ける弁才天信仰」をテーマに連続講演をすることになっておりまして、そんなことも重なり、インド祭のロゴが気になっているわけです。
 
こちらが「日本に於けるインド祭2014-15」のロゴ(日印両国の弁才天の姿が見えます)
 ナイク大臣来日の直後には、ディーパ・ワドワ駐日インド大使閣下が長野を初公式訪問なさり、県知事、長野市長、信濃毎日新聞社社長、経営者協会メンバーらとお会いになられましたので、そのアテンドを仰せつかりました。

 大使閣下とは年齢が近いこともあって日頃から親しくお付き合いさせていただいておりますが、このたびは私の生まれ故郷をお見せすることができ、本当に嬉しく思います。

新幹線あさまにて長野に到着なさったワドワ大使閣下をお出迎え♪



長野県庁にて、阿部守一県知事と会談中の大使閣下と秘書官のプニート氏(右)。残念ながら
県知事が一緒に写った写真が手元にありません。入手でき次第、アップさせていただきます!
(長野市長との写真も)



信濃毎日新聞社にて、小坂壮太郎社長(左)と長野の歴史文化について語る
ワドワ大使閣下(私は通訳を務めています)



公式訪問後にお連れした信州渋温泉・地獄谷にて



同じく地獄谷の噴泉(天然記念物指定)
 このほかにも、栗で有名な小布施町や、源泉かけ流しの野澤温泉、それに拙宅にまでも足を運んでいただきました。

 そうそう。小布施町で昼食をとるために立ち寄った小布施堂さん(社長の市村次夫さんとは30年来のお友達)では、なんと安倍首相の御母堂さまに遭遇するというハプニングもあったんです。

 大使閣下には、駆け足ながら信州の秋を幅広く堪能していただけたのではないかと思います。
 
秋の公園にたたずむブースケ
 その数日後には高校のクラスメートたちとのプチ同窓会がありました。
 卒業から数えて……えーと、36年ですか!?(計算しながら自分でビックリ)

 しかし同級生というものは、久しぶりに会っても昔と変わっていないような気がするものですね。これは一体いかなる心理なのでしょうね。同級会で久々に会って恋に落ちるという話をたまに聞きますけれど、その人たちは、やはりこの心理にひっかかっているのでしょうか。うちは女子校ですから、その心配はありませんけどね(苦笑)。

 今度、心理学者の友達の見解を聞いてみよう。

昔の女子高生たち。本当に、みんな変わっていない!(と私の目には見えています)
 このほかにも、先日は蚤の市で掘り出し物を見つけ……

この古いランプを蚤の市で見つけました(ちゃんと使えます)



値札を見たところ、なんと「100円」の文字が!



目を疑いながらお店の主人に確かめたら「うん、いいよ、100円で」と
おっしゃるので、遠慮なく買わせていただきました。ラッキーすぎ♪
……さらにその数日後には、ちょっと覗いた骨董品屋さんで、私の書斎にいかにも合いそうな古い桐の箪笥を見つけ、こちらも部屋に持って帰りました。

 蚤の市でゲットしたランプの格安さとは比較になりませんが(笑)、こちらもなかなかの掘り出し物だったんですよ。縁があるときは、探さなくても向こうから来てくれるものですね。
 
骨董品屋で見つけた桐の箪笥。手前味噌ですが私の部屋によく似合います(ブースケにも)
 少し前に始めた編み物も、予定どおり着々と進んでおります。

最近は、東京~長野を往復する新幹線の中ではひたすら編み物……



1枚目と2枚目は完成し、これは3枚目の編みかけ。これが終わったら4枚目に取りかかります



来年3月完成予定。一体私は何を編んでいるのでしょうか?(答えは3月までお待ちください)
 このほかにも、11月の前半は秘境・秋山郷へドライブしたり、明治学院大学の授業の一環として東京証券取引所を訪問したり、お茶大を同時に修了した仲間たちと教授を招いて謝恩会を催したり、仕事の打ち合わせで東京都庁へ行ったり……と色々ありまして、あっという間に過ぎた半月強でした。

 明日は人生初オランダ大使館に行ってまいります。戦争中の捕虜問題に関係したイベントに参加するためなのですが……その話はまたいつかということで。

 日ごとに寒さが増してまいりました。風邪も流行しているようですので、何卒ご自愛くださいね。
 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪



ディーパ・ワドワ駐日インド大使閣下に
抱っこされるブースケ:信州の拙宅で
(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2014年11月17日
山田 真美
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