2008年6月16日号(第299号)
今週のテーマ:ハリスの茶道具とチベット巡礼 |
★ お し ら せ ★
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真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日更新)。第2回目は「お釈迦さまのお顔」。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。 |
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はじめに、先日来の岩手・宮城地震で被災なさった方々にお見舞い申し上げます。
このブログの読者さんの中にも、地震のため家が水浸しになるなどの被害に遭った方がいらっしゃいます。余震にはくれぐれもお気をつけて、大変でしょうが毎日を元気にお過ごしください。
無事をお祈りしています! |
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一昨日の夜は第4回民族記録映画を観る会が開催され、例によって私も主催者兼講師のひとりとして参加してまいりました。
第1回目の「バリ島の巡礼」、第2回・第3回目の「サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)の巡礼」につづく第4回目のテーマは「カイラス巡礼とチベットの生活文化」。
これまでの中野から両国の江戸東京博物館に場所を移しての開催です。
そして、それには深い理由があったのでした。
江戸東京博物館では現在、特別展「ペリーとハリス〜太平の眠りを覚ました男たち」が開催されているのですが、展示品のなかには日米修好通商条約の締結のために来日したタウンゼント・ハリス(初代駐日米国公使)をもてなすために江戸幕府が主催した茶会で使われ、ハリスに贈られた茶道具一式が含まれています。
この茶道具、ハリスの手に渡ったあと長きにわたって行方不明となっていたところを、今から2年前の2006年にひとりの茶人によって発見され、約150年ぶりに再び脚光を浴びるというドラマティックな運命をたどっているのですが……その「発見者の茶人」こそ、ほかでもない、民族記録映画を観る会の主催者で茶人の佃一可さん(茶道一茶菴14世)なのですよ。
佃さんは、150年ものあいだ行方不明になっていた茶道具一式について独自に調査をつづけ、2006年、ついに米国マサチューセッツ州のピーボディー・エセックス博物館に眠っているところを発見。
紆余曲折を経て、今回の江戸東京博物館での公開の運びと相成った次第です。
茶道具発見の顛末記は、当時の佃さんの日記をお読みください。
そんなわけで今回の「民族記録映画を観る会」は、ハリスに贈られた茶道具一式をこの目で拝見し、さらに発見者である佃さんのお話を伺う特別企画がセットになった豪華拡張版(笑)でした。
ハリスの茶道具を拝見したあとは、大森康宏先生(国立民族学博物館名誉教授・立命館大学映像学部長)の解説をまじえてドキュメンタリー映画「カイラス巡礼」の上映。
そのあとは「チベットの生活と仏教寺院」と題した私の講演。
さらにそのあとは大森先生、佃さん、私の3人によるトークショー。
そして最後の仕上げ(お約束♪)は錦糸町駅前のインド料理店に場所を移し、終電ギリギリまで有志による懇親会を楽しむという、実にまったく濃厚な1日でございました。
ちなみに今回はうちの母もわざわざ長野から上京し、映画を観る会に参加してくれたのですが、一昨日は偶然にも母のンンン歳の誕生日(笑)。それを知るや、皆さんインドビール片手にハッピーバースデー・ソングを大合唱してくださり、母は吃驚仰天しながら大感激。
歌ってくださった皆さま、本当にありがとうございました♪
母に成り代わりまして心より御礼申し上げます。 |
インド料理店での懇親会にて。画面いちばん右奥の眼鏡の紳士が大森康宏先生、
なにやら笑顔で電話中なのが佃さん、その向かって右隣のチベット民族衣装姿が私 |
さてさて、以前の「週刊マミ自身」にも書いたと思うのですが、少し前に脚本家の中園ミホさんから
「カウラ事件をテーマとしたテレビドラマの脚本を書きたいので、ぜひ相談に乗ってください」
というご連絡をいただいたことがありました。
ご存知の方が多いと思いますが、ミホさんは「ハケンの品格」「anego」「スタアの恋」「Age,
35 恋しくて」など数々のトレンディドラマを書いてこられた人気の脚本家さん。
そのミホさんが「カウラ」という非常に重いテーマを選ばれたのは少し意外な気もしますが、ミホさんの伯父さまはカウラ捕虜収容所に収容されていたことがあり、あの大脱走にも加わっていらっしゃるんですね。
ミホさんからのリクエストに答える形で、カウラ事件について私が知っている限りのことをお話し、番組スタッフの皆さんとも逢って意見交換をし、撮影現場では忌憚のない意見も言わせていただき、番組の完成を心待ちにしていた私だったのです。
その番組がこのたび完成。
明日、日本テレビの社内で試写会+記者発表会が行なわれる運びとなりました。
番組のタイトルは「あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった―カウラ戦争捕虜収容所からの大脱走」。
オンエアは7月8日の21:00からの2時間。
主人公の捕虜を演じるのは小泉孝太郎さんと大泉洋さんのおふたりです。
詳しくはこちらの番組公式サイトをご覧ください。
ちなみに下の写真は撮影現場での小泉孝太郎さんとのツーショットなのですが…… |
捕虜服を着た小泉孝太郎さんと
(ロケ中の風景) |
……実はこのとき私が着ていたコートというのが、(写真ではわかりにくいかも知れませんが)あちこちから糸は垂れているわ、布は切りっぱなしで端を縫ってないわ、裾のラインは地面と平行ではなくジグザグを描いているわの奇妙なデザイン。
もちろん意図的にそういうファッションなのですが、何人かのスタッフや役者さんからは
「山田さんのお召し物ってスゴイですよね。捕虜服以上に捕虜服っぽいって言うか何て言うか……(汗)。収容所シーンにピッタリで、さすがです!」
と褒められる(違)始末でしたよ(苦笑)。
今回は私も“協力”という形で微力ながら番組づくりに関わらせていただきましたので、番組のエンディング・ロールに名前が出るようです。
というわけで明日は試写会に行って来ます。その報告は次回また♪
なお、カウラ事件についてご存知ない方は「週刊マミ自身第142号 カウラの大脱走」をご参照くださいませ。
さて。そうこうしているうちに次回の「週刊マミ自身」は記念すべき第300号です。
時が経つのは早いですねえ(しみじみ)。
第300号には当然読者プレゼントをと考えておりますので、来週はどなたさまもお見逃しなく。
今週も素敵な1週間をお過ごしくださいませ。
ではでは♪ |
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪
一体何なんでしょうね、この顔は?
@歌っているA笑っているBその他
……皆さんはどう思われます?
(※前号までの写真はこちらからご覧ください) |
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