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2011年1月21日号(第411号)
今週のテーマ:
脱出戦隊 デルンジャー!
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
 先日、生まれて初めてリアル脱出ゲームに挑戦してきました。
 そして、あまりの面白さに一発でフォーリン・ラブしてしまいました(笑)。

 今日は簡単にそのレポートを……。

 皆さん、コンピュータの「脱出ゲーム」はご存知ですよね。密室の中に閉じ込められ、制限時間内にさまざまなヒントをもとに謎解きをしながら出口を探して脱出する、定番のゲーム。

 あれを現実の空間で、実際に自分のカラダを使って行なうのが「リアル脱出ゲーム」です。

 実は私、昨年の1月頃からリアル脱出ゲームをやってみたくてうずうずしてたんですよ。
 ところが人気がありすぎてチケットが入手困難のため、やろうにもやれない。

 そんな状況だったのですが、つい先日インターネットの某サイトを眺めるともなしに眺めていたところ、なんとリアル脱出ゲームのデバッグ公演モニター募集のお知らせが出ていたじゃありませんか。

 あわてて応募したところ、運良くチケットを4枚ゲット!

 娘、息子、娘の友達のHちゃんを連れて行ってまいりました。このうち娘はリアル脱出ゲーム1回経験あり(ただし脱出失敗)、残りの3人は今回が初めてです。

 ちなみにデバッグ(debug)とは、プログラムの欠陥(バグ)を修正すること。デバッグ公演とは、商品として発表する前のゲームの欠陥部分を探し、改良するためにとりあえずモニターに試させてみる公演です。

 正式発表前ですから、当然、ブログに書くなどのネタバレ行為は厳禁
(※デバッグ公演に限らず、基本的にリアル脱出ゲームではネタバレ禁止です。答えをバラしてしまったら次にプレイする人の楽しみが激減ですからネ♪)

 ですから、今回どんな場所でどんな脱出劇が繰り広げられたか、その詳細は口外できないのです。

 ただ、これまでに行なわれたリアル脱出ゲームがよみうりランドを貸し切った夜の遊園地からの脱出明治神宮球場を貸し切ったあるスタジアムからの脱出など、大スケールなイベント揃いだったことからもおわかりいただけるように、今回のデバッグ公演も期待どおりの大迫力でしたよ!
↓デバッグ公演は写真撮影も禁止されていたので、今週は別の写真を代用します(笑)↓
  
思えばコレもリアル脱出ゲームだった!(「週マ」第403号より〜忍者屋敷からの脱出)
 ってなわけで、今週はネタバレしないギリギリの線で当日の様子を書かせていただきます(笑)。

 脱出ゲーム当日、指定された都内某所に行ってみると、何故か建物の門が固く閉ざされていました。その日は恐ろしく寒い日で、表に立っていると木枯らしが吹きまくり。

「えっ何これ? 脱出しようにも、それ以前に中に入れないんですけど?」
「もしやこれはリアル脱出ゲームならぬリアル侵入ゲームか?」

 建物の周囲をぐるぐる回って必死で入り口を探すも、それらしき扉は見当たらず。

 そうこうしているうちに係の方がやって来て、何故か正面玄関がすんなり開門しました。何のことはない、要はわれわれが早く到着しすぎていただけのことだったんですねえ(爆)。

 入り口で参加登録を済ませます。われわれのチーム番号は「34」。
 周囲をざっと見たところ、参加者は200〜300人といったところ。そのほとんどが20代と30代という感じでした。

「この分だと、僕ちゃんが今日の最長老に違いないのう。ふぉっふぉっふぉ……」

と、いきなり威張りはじめる私(苦笑)。そこへ、

「この封筒は、開けてくださいという合図があるまで絶対に開けないでください」

というインストラクションと共に、係の人から大きな封筒が渡されました。この中には、建物から脱出するためのヒントが印刷された紙が入っているのです。

 その直後、20代後半と思われる知らない男性が駆けてきました。

「はじめまして。皆さんと同じ番号みたいなので、よろしくお願いします!」

 見ると彼の胸にも「34」の番号札が下がっています。どうやら今日はこうやって知らない人同志がチームを組んでプレイするみたい。ということで、初対面の男性Aさん(仮名)がわれわれのチームに入りました。

 聞けばAさんは既にリアル脱出ゲームを5回も体験しているとのこと。

「とは言え、5回のうち脱出に成功できたのは1回だけで、残り4回は失敗でしたけど」

 どうやらリアル脱出ゲームは、そう簡単に脱出できるわけじゃないみたいです。
 そのあと主催者からの挨拶と注意事項の説明があって、

「それでは封筒を開けてください」

の合図と共に、いよいよゲームがスタートしました。

 封筒の中に入っていたのはパズルわけのわからない言葉がたくさん印刷された1枚の紙。

 どうやらわれわれの使命は、広い建物のあちこちに散らばったキーワードを集め、それらを組み立てることのようです。そうすることによって第一の脱出口を発見し、さらにその先にある第二、第三の脱出口を見つける。

 そうやってすべての謎をクリアした人が建物から脱出できる……というのがゲームの趣旨のようでした。

 〜★〜★〜★ このあと60分間の出来事は、残念ながらマル秘です ★〜★〜★〜

 で、結論を言いますと、われわれのチームは制限時間「のこり5秒」というところで文字どおりのぎりぎり滑り込みセーフ!
 ほかの成功者の皆さんと一緒にステージに昇り、拍手喝采を浴びたのでした(ふぅ〜危ない危ない!)。

 ゲームは一瞬一瞬がスリルの連続で、そのなかでも謎解きの最後の10分間は、まさに手に汗握る大迫力だったのですが……あぁ〜、詳細を話せないのがツライ(爆)。

 すべてが終わったときには、ひとり残らず全身汗だく&髪はぼさぼさでした。なにしろ一定時間内に膨大な量の謎を解かなければならないので、ヒントを探してひたすら走っていましたから。

 ちなみに、今回のイベントの脱出成功率は約18%だったそうです。

 さて、ここで今回のわれわれのチームの勝因を分析してみますと、ズバリ、ひとりひとりが異なる得意分野を持っていたこと。これに尽きるでしょう。

 例えば、既に5回も同様のゲームを体験しているAさんは、ゲーム全体の流れをよく掴んでいました。それによって、ムダな時間を費やさずに済んだ功績は大きい!

 娘は他の人が気づかないようなことに気づく名人なので、会場のあちこちに散らばっている忘れられがちなキーワードを細心かつ的確に集めてきてくれました。

 息子が超速で方程式を解いてくれたのも助かりました。実は、今回はパズルの中に数学の計算式が入っていたのです。数学が苦手な人ばかりだったら、ここでかなり時間を取られてしまったでしょう。

 Hちゃんは言葉の感覚が鋭い人なので、パズルを解くのがメッチャ速かったうえに、細かな間違いを瞬時に訂正する才能も抜群でした。

 私自身は普段から野生の勘を頼りに生きている人ですから(笑)、みんなで考えてもどうしても解けなかったパズルの最後の空白部分を直感で解きました。結果的にはこの「直感」がわれわれを勝利へと導いてくれたんです。

 というわけで、今回の勝利はまさに5人の個性とチームワークの賜物!

 この5人で「脱出戦隊 デルンジャー」(爆)を結成したいと思うほど素晴らしいチームでしたよ。
(その場合、私はもちろん紫レンジャーを務めさせていただきます)

 今年は仕事と学業と家事の傍ら、リアル脱出ゲームに燃えるんじゃ〜!(笑)
 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


運動神経抜群なパンダは、脱出も
侵入も得意そうです

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2011年1月21日
山田 真美
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