旅に出ていない限り毎週土曜日に更新します。
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2013年6月20日号(第481号
今週のテーマ:
御開帳+ビアガーデン+インド大使+ヘボンクラブ
★ 仏教エッセイ ★
言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中。第37回のテーマは「『智の器』としてのお寺の面白さ」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
 
 またしても「週マ」の更新が滞ってしまいましたが、皆さまお元気でしょうか。
 私は元気です。が、例によって論文の締め切りに追いまくられております(苦笑&汗)。

博士号に到達するまでの道のりは、恐ろしくタイム・コンシューミング(time consuming)だよ。べらぼーに時間がかかるよ

と諸先輩方からさんざん言われていましたが、いやはや本当にですね。たった1行の文章を書くために、それを裏付ける先行研究やら出典を探して丸1日かかってしまうこともザラですから。歩みの鈍い亀の気持ちが、最近少しわかるようになってきました。

 とは言え忙中閑あり。ビアガーデンや同窓会などの課外活動には積極的に足を運んでおりますのでご安心ください。なにしろ課外活動こそが最高のエネルギー源ですからネ、私の場合。よく遊び、よく学ぶ。要はバランスですよね。

 というわけで近況報告です。

★6月7日 築地の波除神社

 波除神社(なみよけじんじゃ)の弁天像が御開帳されるという噂を聞きつけ、こういうことに理解のある(というか興味津々な)インド人の友達2人を連れて行ってまいりました。

 波除神社は築地市場の真正面に建つ、330年の歴史を持つ神社ですが、ここの弁天さまはなんと雌獅子の頭頂の珠(たま)の中に鎮座するという、世にも珍しい形式をとります。

 330年で初の御開帳。しかも、たった1日で終了。この次に再び御開帳が実施されるのか、されないのか、実施されるとすればいつなのか、神主さんに伺ったところ「すべて未定」とのこと。
 この御開帳と巡り会えたという、その御縁が確率的に凄いですよね。われながら鳥肌。

初めて御開帳された弁天さまに逢い、茅の輪もくぐってまいりました!
左からチャイタンヤさん、私、シャンタヌさん。2人ともインド工科大学の
ご出身で、現在は東京大学博士課程で「地震」の研究をする24歳です



本殿に向かって左に鎮座する雌獅子。頭頂に弁天さまが見えています。
普段はさらにその上に金の珠が置かれ、弁天像は珠の中に隠れている由


  
(左)獅子の頭の上の弁天像。両手で水晶を抱えていらっしゃいます。尚、このアングルの写真は
一般人には撮れませんので、この1枚はポスターで紹介されていた弁天像をさらに写真に撮った
物です。あしからずご了承ください。 (右)雌獅子の向かい側には雄獅子。こちらの頭頂に弁天
さまはおられません。あくまでも雌獅子の頭頂だけにお住まいです♪


  
今年はボランティアで、東大の博士課程で学ぶインド人学生を関東一円の弁天神社に連れて
行く予定。今回は「ウィークデーのお試し版」ということで、いちばん気の置けない2人を連れて
行ってきましたが、築地のお寿司屋も含めて大好評でした。次回は江の島に行ってきます
 その夜は仲良しの亜由子さんと2人、今シーズン初ビアガーデンに行ってまいりました。場所は東京ヒルトンです。

 ご存知のように、都会のビアガーデンはどこも軒並み大人気。何週間も前から予約がいっぱいになってしまいます。昨年はそれでひどく苦戦しました。

 その反省をふまえて今年は少し日程を前倒しにし、さらに飲み会の開始時刻を早めに設定したところ、すんなり事が運び、都会の空の下でのびのび乾杯することが出来たじゃありませんか。

 予約を取ってくださった亜由子さ~ん、どうもありがとうございました~♪

 それにしても、こうして「標高」をほんの少し上げて屋根を取り除いただけで、なんて風通しのいいこと! 「普通」と「特別」の違いなんて、実はわずかなことで実現可能なんですよね。

「ビア」ガーデンですが私はモヒートで乾杯。亜由子さんとビアガーデンに
行かないと夏が始まりません!(年末のコスプレと並ぶ恒例の行事(笑))



ちなみにこちらは3~4年前の亜由子さんと私
@百貨店の屋上ビアガーデン



こちらは2年前の亜由子さんと私@百貨店の屋上ビアガーデン
★6月10日 インド大使との会談

 この日は、日頃からとてもよくしていただいているディーパ・ワドワ駐日インド大使閣下を訪ね、目下計画中のプロジェクトについて色々とご相談してまいりました。

 ワドワ大使は女性駐日インド大使第一号。外交官としての優秀さはもちろんのこと、一緒にいてとても楽しい方で、お話しているとすぐに1時や2時間は経ってしまいます。

 古い話で恐縮ですが、私が初めてI.C.C.R.(インド文化関係評議会)の招聘でインドを訪問した1989年、お世話をしてくださったのはシブシャンカル・メノン駐日インド公使(当時)でした。ご家族で信州の山小屋に遊びに来ていただくなど、メノン氏とは公私ともに大変親しくさせていただきました。

 その後、メノン氏は中国大使などの要職を経て、現在は首相補佐官(国家安全保障担当)という超重要ポジションにおられます。

 ワドワ大使とメノン氏は共にケララにルーツを持ち、家族ぐるみでお親しく、外交官としても直接の先輩後輩の御関係とか。そのような経緯があり、私もワドワ大使とはいわば「メノン氏の取り持つ御縁」で、まるで昔からの知り合いのように心安くお付き合いさせていただいております(深謝)。

 この日の会談の内容は、またそのうちに書かせていただきますね。

ディーパ・ワドワ駐日インド共和国大使閣下と、大使執務室にて
★6月14日 ヘボンクラブ(明治学院同窓会)

 さて私はこれまでに5つの大学に通ってきました(注:5つ目は現在進行形のお茶の水女子大学大学院博士後期課程)。
 そのうち学部(undergraduate)に通ったのは明治学院で、それ以降の4校は大学院(postgraduate)です。もしも誰かから、

「真美さんの母校はどこですか?

と問われれば、迷わず「明治学院大学です」と答えます。学部と大学院では意味も雰囲気も違いますし、友達とワイワイ騒いだのも、いわゆる「青春した」のも、全て学部時代ですから。

 そういえば2~3日前にもお茶大のお友達(と言っても皆さん20代)とのおしゃべりの中で、

「大学時代はみんな恋の話をするのに、大学院では何故か恋話をしない。そういう話をピタッとしなくなる。一体どうしてかしら」

と不思議がったばかりでした。まあ、そういう点でも大学院は大学ではないですね。基本的に大学院は研究に没頭する場所ですし。修士課程はまだちょっと大学っぽいけど、博士課程は別世界です。

 話が脱線しましたが、そういうわけで私の「母校」は明治学院です。
 で、ヘボンクラブは明治学院に多々ある同窓会のうちの、おそらく最大の組織。

 年に3回ほどメンバーで集まるのですが、と言っても食事をするだけではなく、必ず講師を招いて一つのテーマで講演をしていただきます。今回の集まりでは「戦時下の明治学院」をテーマに、当時を知る4人の講師がお話になりました。

 余談ながら、軍事にお詳しい及川昌彦さんの情報によると、明治学院メインキャンパス(港区白金台)は、もとは海軍の墓地だった場所に立地している由(注:「基地」ではなく「墓地=お墓」です。紛らわしいですが)。

 今でも年に1度、慰霊祭が営まれているとのことですので、次回は私も出席させていただこうと思います。

ヘボンクラブにて。左から経済学科同期の藤澤浩子さん(法政大学非常勤講師、学術博士)、
仏文出身で“海軍の生き字引”こと及川昌彦さん(及川古志郎大将の御子孫)、私@学士会館


 
私だけ魚料理でした♪
 このあと東京駅から新幹線に飛び乗って信州の山小屋に戻ってみると、トマトが実り始めていました。

 今夏はひどい空梅雨のため、既に水不足が深刻ですが、乾燥した土地を好むトマトはどうやら大豊作の予感。がんばれトマト!
 
好物のトマトを眺めるブースケ氏(10歳)。まだ食べられないことは理解している様子です



近所からいただいて来たヒヨコのベビーシッターもするブースケ氏。この次の瞬間、1匹の
ヒヨコがブースケの頭の上に駆け登って脱糞するなどと誰が予想し得たでしょうか!?(汗)
 少ない雨の中で、モリアオガエルが産卵し、ホタルも飛び交い始めました。
 というわけで山は元気です。皆さまも、今週も元気にお過ごしくださいネ。

 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


相変わらずのおしどり夫婦ぶり

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2013年6月20日
山田 真美
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