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2012年10月16日号(第465号
今週のテーマ:
「エミリの会」北海道ツアー2012
★ 仏教エッセイ ★
言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中。第37回のテーマは「『智の器』としてのお寺の面白さ」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
【インタビュー記事掲載のお知らせ】
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  ご高覧ください♪
 
 母の傘寿のお祝いに、娘と3人で北海道に行ってまいりました。

 今回の日記のタイトルにある「エミリの会」というのは、母(たか)、私(ま)、娘(あ)の名前からそれぞれ1文字ずつとって付けたユニット名(笑)です。

 何も今さらユニット名なんて付けなくても……と思われた方もいらっしゃるでしょうが、実は1晩目に泊まった宿というのがいわゆる山の家でして、ネットでの申し込み時には団体名を記入しなければ予約を完了できないシステムだったのです。

 要は「〇〇高校スキー部御一行様」のように団体名を玄関に張り出す都合上だと思うのですが……。

 いろいろ考えている暇はなかったので、咄嗟に「エミリの会」と答えてしまいました。17歳ぐらいの金髪の可愛い女の子達を期待されていたらどうしようかしらん、という一抹の不安はさておき、ともあれ親子三代、北海道旅行のはじまり、はじまり。

 ちなみに道内での移動は全てレンタカー(コンパクトで低燃費と噂のホンダのFitを借りました)。
 運転手は私です♪


[1日目] 成田空港(集合)→新千歳空港→支笏湖→小樽(運河・ガラス工芸)→天狗山

※1日目のポイントは「小樽」: 北海道へ行くに当たって母が出した要望は「私を小樽と富良野へ連れてって!」。この乙女チックな願い、聞き届けてあげましょう♪
 
これが「エミリの会」の正体だっ!(笑)
日本で最も透明度が高いと言われる湖・支笏湖(しこつこ)にて


 
「小樽でガラス工芸品を見たい」という母の希望を叶えるべく、湖のあとは小樽へ直行。小腹が
減って立ち寄ったお店の海の幸ラーメンはでっかいどう〜(とても食べきれませんでした)


 
小樽運河をバックに。母はこの場所が気に入ったらしく、メモ帳にいくつも俳句を書きとめていました
[2日目] ニッカウヰスキー余市蒸留所→丸加高原コスモス広場→芦別(ライフ・ステージ・ホテル天都)

※2日目のポイントは「工場見学」と「変わったホテル」: 基本的には、今回の旅程はすべて私一人で組んだのです。母は最初から「小樽と富良野へ行ければ、あとはお任せします」と言っていたし、娘はパーティーの準備で忙しかったし。スケジュール管理を任された私は、2日目は思いっきり趣味に走ってみました。娘と私は昔から工場見学系のイベントが大好き。そしてライフ・ステージ・ホテル天都(旧:北の京・芦別)は、娘と私が何年も前から「1度は泊まってみたいよね」と願っていたカルト的な人気を誇るホテルです。

こちらは1晩目に泊まった天狗山の麓に建つ山の家。すぐ目の前はスキー場。出発前に記念撮影♪



本日第一の目的地はニッカウヰスキー余市蒸留所。朝一で行ったので貸切状態で見学が出来ました♪


 
色々なお酒を試飲できるコーナーもあります。母はアップルワインが痛く気に入った模様でした。
運転手の私はじっとガマン(今回は母孝行が目的なので、母がハッピーならそれでいいのです)



「しかし次回はタクシーで来て試飲するぞ」とダンディーな倉庫の前で誓うの巻



ニッカからそう遠くないところにある海!!! 海なし長野県で育った私には、もうそれだけで堪りません。海!!!


 
こちらの瞳までブルーに染まってしまうかと思われるほど真っ青な海と空



さらに内陸部へとドライブして、丸加高原(滝川市)のコスマス畑へ。後方の黒い物は牛さんです


 
2晩目に泊まったライフ・ステージ・ホテル天都(芦別市)は変わったホテルです。建物の外も中もユニーク!
廊下には12人の武将(全員、干支が異なる)が着ていた甲冑のレプリカが並び、おどろおどろしい雰囲気…


 
しかもホテルの庭には巨大な観音様……お約束の「手乗り仏像写真」を撮っておりました。
庭には十二支を祭った12の鳥居と12のお宮もあるのですが、巨大すぎて写真に収まらず!



 さらにこの大浴場を見よ。映画『テルマエ・ロマエ』なら阿部寛さんがオールヌードで現われる場面です。
ざっと見て200〜300人は収容可能なのでは? 古代ローマ人もびっくり!


 
ホテルでのお食事タイム(モデル:母)左が夕食、右が朝食。
建物は何から何までユニーク、でも食事はしごく真っ当でした(ほっ……)
[3日目] 富良野チーズ工場(チーズ作り体験)→ファーム富田→(占冠経由)→新千歳空港→成田空港(解散)

※3日目のポイントは「富良野」: 最終日は、母がずっと前から行きたがっていた富良野。ようやく連れて行くことが出来ました(ホッと安堵)。しかも10月上旬だと言うのに、まるでお花好きの母を歓迎してくれるようにラベンダーをはじめ色とりどりの花が繚乱で、最高のおもてなしでした。
 
まずはチーズ工房でチーズ作りを体験。親子三代おしゃべりしながらのチーズ作りは楽しくて、あっ
という間に完成♪ ふたりのエプロンが牛柄なのに対し、私のだけダルメシアン柄なのが笑えます



生まれて初めてのチーズ作り、大成功の巻〜♪(蓋のイラストも自作です)



こちらはファーム富田。10月上旬だというのにラベンダーが咲いていてくれました。母の幸せそうな顔♪
 母を北海道へ連れて行ってあげたいな、と最初に思ったのは、私が小学生高学年のときでした。

 つまり今回は、なんと40年がかりで目標達成することが出来たわけです。
 そのあたりの経緯については、次の『仏教一年生』に詳しく書きたいと思います。

 母は、赤ちゃんのときは栄養失調で、2歳になっても首が座らず、お医者さまから「10歳までは生きられないでしょう」と言われていた人。

 お蔭さまでその後は健康優良児そのもの(笑)に育ってくれましたが、とはいえ青春期は両親(私の祖父母)の世話、そのあとは2人の子ども達(私と弟)の育児に仕事、そして老後は夫(私の父)の介護と次から次へ忙しいこと続きだった母ですので、これからはなるべく色々なところへ連れて行ってあげられたらいいなと思います。

 温泉など近い場所へは、何度も連れて行っているのですけど……ネ。遠方への旅行をプレゼントしたのは、1993年のフランスと今回の北海道の2回だけかも。これからはもっと遠出をしたいと思います。

(娘に子どもが生まれたら、ぜひ親子四代ツァーも実現したいなあ)

 それにしても、母が健康でいてくれてよかった! したいときに親孝行できる幸運に心から感謝しつつ、以上で「北海道ツァー2012」の報告を終えたいと思います♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


ブースケとパンダにおやつをあげる母@実家。
(この2匹に出逢う前の母は犬が大の苦手でした)

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2012年10月16日
山田 真美
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