2018年2月26日号(第600号)
今週のテーマ:二度目の香港
※同日(2/26)発行の号外があります。
こちらからご覧いただけます。 |
公開講演会のお知らせ
①3月10日(土)12時~13時半@横浜開港記念会館
テーマ「最高学府・インド工科大学の教壇からみたインド最新事情」
②3月23日(金)16時~17時@同志社大学東京サテライトキャンパス(京橋)
テーマ「インドの女子力」
※どちらも入場無料ですが、事前申し込みが必要です。
お申し込み・お問い合せは までお気軽にどうぞ♪ |
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※「週刊マミ自身 600号記念プレゼント」のお知らせは巻末にあります。どうぞお見逃しなく♪
約1か月のご無沙汰を平に、平にお許し下さい。
実は、雪深~い信州の書斎をあとにして1週間ほど香港へ行ってまいりました。
昨年に引き続き、今年も完全なヴァカンス。
22年来の友人であるメイ・チュンのお家(香港島)に泊めていただいて女子トークを炸裂させる、というのが旅のメインテーマです。
最近は旅=仕事(講演とか取材とか)のパターンが当たり前になっている私にとって、完全に仕事抜きの旅は、このところ香港だけ!(笑)
また今回の旅行中には、
・世界的に有名な夜景を見る。 ←昨年、見逃した。
・ゴンドラに乗ってランタオ島の大仏を見に行く。 ←昨年、時間がなかった。
・KOOKAI(クーカイ)ショップでショッピング。 ←昨年、何も買えなかった。
・熱帯でしか捕れないサニーゴを捕獲(ポケモンGO)。 ←昨年、捕り損なった。
……といった細々としたテーマもあったのですが、さてどうなりますことやら。
なお、メイ・チュンと私の不思議な出会いに関しましては拙著『マンゴーの木』第2章に詳しく書きました。彼女とはなんとマジック(魔法)つながりなんです。お暇な時にご笑覧くださいませ。 |

香港への出発直前、書斎のある長野県飯山市にて。
この季節限定の「かまくらレストラン」で撮影。

こちらは龍をかたどった雪像。
第36回「いいやま雪まつり」にて。

前から見たところ。力作です。 |
……というわけで出発!
ちなみに私、旅に出るときは必ず文庫本を1冊を携えてゆくのですが、今回の香港行きのお供は第三世天台宗座主となった圓仁の『入唐求法巡礼行記』。
旅のあいだ、当時の遣唐使の気持ちにぴたりと寄り添いながら読ませていただきました。 |

出発直前、羽田空港にて。

名作です。こんなにのめり込んで読んだ本は久しぶり。 |
あいにく気流が悪く、飛行機はかなり揺れましたが、約5時間で香港に到着。
22年来の友人・メイに出迎えられました。
メイと私は、かつてニューデリーのアメリカンスクールでママ友だったんですよ。
昨年に引き続き今年も、香港島にあるメイのおうちに泊めて頂きました。
あらかじめスケジュールを決めてあったわけではなく、前の夜に、
「明日はどこへ行こうか」
とふたりで話し合って決め、翌日出かけると行った感じで、わりと行き当たりばったり。
風の吹くまま気の向くままに過ごした1週間でした。 |

香港に着くなりサニーゴをゲット(ポケモンGO)。
なにしろ南国にしかいない、レア・ポケモンなんです。

テレビを見ていたら愛犬を抱いた西太后が登場!この犬はペキニーズのように
見えますが、実際の西太后は「シーズーLOVE」で有名ですね。字幕があるので
なんとな~く台詞の意味がわかり、最後まで見入ってしまいました(笑)。 |
〈香港1日目〉
まず、香港初日はバスでレパルスベイへGO!
ちなみにメイの家は、バス、トラム、メトロのすべての駅から徒歩1分という超絶便利な場所にあります。
レパルスベイは、去年スタンレーという別の海辺の街へ向かうバスの車窓から見て、
「この次はここで降りてみたい!」
と希望していた場所なんです。
風水の思想でど真ん中に大きな穴の開いたマンションで有名なのでは?
スタンレーの猥雑な活気とは一線を画した、ちょっと高級なイメージのリゾートのようでした。 |

こちらがレパルスベイ。香港有数のリゾートのようでした。
2月はまだ気温が低すぎて、泳ぐには早い感じ。

風水の思想に基づき「風穴」を開けたという高級マンション。 |
〈香港2日目〉
2日目はケーブルカーに乗ってランタオ島へ。
宝蓮寺の天壇大仏にお参りして来ました。
実はこちらのお寺も、昨年、時間がなくてどうしても行くことが叶わず、
「次回は絶対に行きたい!」
と心に決めていた目的地なんです(笑)。一年越しで夢が叶いました。
ちなみにこの大仏さま、1993年に開眼供養を済ませたばかりの比較的新しいものですが、台座を含めた高さは34メートルということですから、坐像としてはかなりの高さですよね。
ランタオ島には香港ディズニーランドもあるため、帰りの電車ではシンデレラやミニーマウスなどに仮装した子どもたちを複数見かけました。 |

頭の上にオレンジの飾りがたくさん下がっていますが、
オレンジ、つまり「柑」は、「金」と発音が同じため、
中国語圏ではたいへん縁起がよいのですって!

この巨大なお線香を見よ!

大仏さまを間近に拝見するためには、
この階段を登らなくてはなりません。

メイと私。ふたりとも普段から早歩き。
歩くことにかけては自信があります。階段は楽勝。

大仏さまのすぐ前の食堂(お寺さん直営)にて、
精進料理をいただきました。薄味で上品でした。 |
〈香港3日目〉
そのまた翌日は、ヴィクトリアパークという、おそらく香港で最も有名な公園で開かれていたフラワーマーケットへ。
というのも、香港ではこの日(2月15日)が旧暦の大晦日だったため、多くの人が家を飾るためのお花を買い求めにマーケットに殺到し、大変な賑わいだったんです。
ここへも当然メイとふたりで行ったのですが、メイは両手いっぱいの花を買い求めて身動きがとれなくなり、さらには香具師のお兄さんの口車に乗せられて要りもしない棚を「2個で100香港ドル」とかで買わされて大喜びしているし(それってもしや騙されているのでは)。
私は私で花には目もくれず、屋台で売っていたシーズー柄のバッグを衝動買したり、人混みの中で性懲りもなくポケモンGOに興じるうちに通算300匹目のピカチュウをゲットし狂喜乱舞したり。
メイと一緒だと、どうしても弥次喜多道中になってしまうんです、はい(笑)。
ちなみにメイが買わされた棚は、お兄さんが実演していたときは素晴らしい一品に見えたのですが、家に帰っていざ取り付けようとしたところにっちもさっちも行かないトンデモ商品でした。
まあ、これは大晦日の貴重な厄落としということで、むしろありがたく思ったほうがよいですね(笑)。 |
 シーズー柄のバッグ。こんなの買っちゃって、
一体どこで使おうというのでしょうか(爆)。

通算300匹目のピカチュウをゲットすると
贈られるメダル。ポケモンGOプレイヤーにしか
わからない話でスミマセン(汗)。 |
夜はメイと、メイの甥御さん(お兄さんの息子さん)、そのお友達と一緒に夕食。
レストランが九龍島の南端に位置していたため、対岸(香港島側)の夜景を堪能しながらの「借景」ディナーとなりました。 |

大晦日の香港。確かに綺麗でしたが、年末休業で休みのオフィスが
多いせいか、期待したほど明るくはないように感じました。

場所柄、当然のことながらカップルが多かったです。

メイの甥御さんが世情に詳しく、最近できたばかりの
「HEXA」という洒落たお店に連れて行ってくれました。
夢の「アワビとエビ」三昧!!! |
〈香港4日目〉
そのまた翌日、 2月16日は香港の新年(旧正月)でした。
この日は明治学院大学経済学部の2年後輩に当たる大村良幸さん・れい子さんご夫妻とランチの約束をしていましたので、メトロを使って繁華街のコーズウェイベイへ。
大村さんは香港在住30年目の大ベテラン。
名前の通った金融関係の企業の副社長さんでいらっしゃいます。
お目にかかるのは、実は今回が初めて(共通の友達からの紹介)だったのですが、お会いしてみると、
「あと30年はここで暮らします!」
と笑顔で断言なさる、実にまったく頼もしい後輩でした。
ご夫妻とは長いおつきあいになりそうな予感がします。 |

大村さんご夫妻と元日のランチ。
楽しかったです!(写真提供:大村良幸さん) |
大村さんたちとの楽しいおしゃべりと飲茶ランチのあとは、SOGOデパート(にあるはず)のKOOKAIショップへ。
KOOKAIは、日本ではあまり知られていませんけれど、フランスのファッションブランドです。
空海と同じ発音であるという単純な理由で、私は10年ほど前から贔屓にしているんですね。
その証拠は、下の写真でご覧ください(笑)。 |
↓↓↓過去の「週マ」に掲載した、
私が愛用するKOOKAIグッズの一例(笑)↓↓↓

バッグにも……。

胸元にもKOOKAIの文字……。

旅先ではショップに立ち寄ってお買い物……。 |
……このほかコート、スーツ、スカート、ブラウス、ハンカチ、時計その他もろもろエトセトラ、あらゆる機会に乗じてKOOKAIを愛用してきた私なのですが、ここからが悲報です。
昨年、香港へ来た際に公式サイトに載っていた3つの店舗を訪ねたところ、既に閉店して影も形もなくなっていたり、定刻になっても開店しなかったりといった残念な理由で、なんと一度もお店に辿り着けない(!)という憂き目に遭ったのですよ。
で、今回はいわば雪辱戦だったのですが、結論を申しますと、SOGO店は既に閉店しており(Permanently closedだそう)、今回もまた到達することが出来ませんでした。
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つまり、KOOKAIは香港から完全撤退したということでファイナル・アンサー?!
夜はメイと街へ繰り出し直し、かの有名な九龍の重慶大厦(チョンキン・マンション)の前の道路脇に立って新年のパレードを見物しました。 |

新年の魚の飾り。「魚」は、金銭に余裕があるという
意味の漢字「余」と発音が同じことから、おめでたい
とされて飾りに使われるんですって。

どこもかしこも赤い提灯で賑やかな香港の街。

香港名物のジャンク船。

ここにもやっぱり魚が。 |
〈香港5日目〉
お正月2日目の今日は、どこへ行っても凄い人出で大変な目に遭うということはわかっていたのです。
が、しかし。家の中でウダウダしていては時間が勿体ないので、意を決して、香港の超スタンダードな観光地であるヴィクトリア・ピークへ向かいました。
もちろん、メイも一緒です。
何も一年でいちばん人出の多い時に出かけなくてもいいのに、と自問自答。
でも今日しか行く日がないし。
行ってみたら案の定、行きのバスも帰りのバスも激混み。と言ってもカフェでは並ばなくても座れたし(その理由は「香港では相席が当たり前だから」)、まあ東京の混雑に比べれば何でもないレベルでしたけどね。
高いところから見下ろした香港島は、高層ビル群で覆われた要塞のように見えました。
なお、このあとブルース・リーの像や香港映画のスターたちの手形があることで有名なアベニュー・オブ・スターズへと足を伸ばしかったのですが、工事のため2018年末まで閉鎖していることが直前にわかり、やむなく断念しました。
まっ、これも次回ですね!(笑) |

ヴィクトリアピークの上に発つ建物のエレベータから
見た風景。高所恐怖症の人にはキツイかも!?

ピークからの風景。なかなかどうして空気が淀んでいます。
ここからくっきりクリアな景色を見ることは難しいとか。 |
〈香港6日目〉
今日は旅の最終日。まずは教会へ行ってきました。
というのも、メイのおうちにお母さまの代から何十年も住み込みで働いているフィリピン人のメイドさんが敬虔なクリスチャン。
彼女が、
「聖ヨゼフ教会へ行ってまいります」
と言って出かけようとしていたので、お願いして一緒に連れて行ってもらうことにしたのです。
朝9時からの礼拝には、全部で250~300人ほど参列していたでしょうか。
そのうちの95%以上がフィリピン女性だったのには驚きましたね。皆さん、香港でメイドさんとして働いている方達なのだとか。
この日はちょうど「受難節」の最初の日曜日。
これに先立つ2月14日は「灰の水曜日」でしたが、香港では新年の準備とぶつかってしまったため、遅れ馳せながら今日になって額に黒い灰で十字架を書いていただく儀式が執り行なわれていました(本来は灰の水曜日に実施)。
そういう儀式が存在することは知識として知っていたのですが(私自身はクリスチャンではありませんがキリスト教の大学で教えていますので……)、実際に額に黒い灰で十字架を書いてもらったことは一度もなく、今日は実に貴重な宗教儀式を体験させていただきました。
ちなみに写真に写っている円形の白いものは「御聖体」と呼ばれる一種のお菓子。
キリスト教の教会へ行けばいただけるもので、こちらは珍しいものではありません。 |

教会内部。このあと続々と信者さんが詰めかけ、ほぼ満席となりました。

今日のニューズレターと「御聖体」。

ちなみにこちらがメイのおうちのメイドさんが作ってくれる夕食。
毎晩、たくさんのお皿が並びます♪

どれも、とっても美味!

肉をいただかない私のために、毎晩、魚料理が並びました。多謝! |
午後からはメイとふたりで香港大学のキャンパスを探訪。
お目当ての博物館は残念ながら休館日でしたが、なかなか風格のある校舎が並び、キャンパスを歩くだけで今回は満足しました。 |

香港が誇る、その名も香港大学。

なんともエキゾティックな雰囲気ですね。

建物と建物のあいだにそびえる不思議な彫刻。 |
そのあとはメイと来年の再会を約束して別れ、バスで一路空港へ。
実はここで、意外な人との再会があったんです。
女友達のカイザード(エアインディア勤務)です。
この夜、たまたま彼女がフライトで香港へ来ることが直前に決まったため、急きょ空港で待ち合わせ、2時間だけガールズ・トークに花を咲かせることになったという次第。
そのあと私は羽田へ飛び、彼女は翌朝にはインドへとんぼ返りという強行軍でしたが、彼女が来てくれたお蔭で、最後の一瞬までわくわくと心躍る楽しい香港滞在となりました。
ちなみに彼女の娘さん達――魔法少女パール(姉)とジニア(妹)――は、かつて私が日本へ招聘したことのあるインドを代表する若手マジシャンなのですが、皆さん、覚えていらっしゃいますか? |

香港国際空港にて、インドから到着したばかりのカイザードと。 |
そんなこんなで、例によって分刻みのスケジュールで飛び回った香港。
楽しかったなあ……。
今回は交通機関もかなり使いこなせるようになったし、土地勘も芽生えてきましたので、次回はそろそろ娘&孫娘と一緒に遊びに行ってもいいんじゃないかな、などと早くも思い始めております(笑)。
ちなみに香港の公共交通機関は東京のそれに比べて非常~にシンプル。
香港初心者で方向音痴の私でさえ、すぐに覚えて乗りこなせるまでになりました。
なお、スイカやパスモに代わるカードは、ここではオクトパスと申します。
漢字で書くと「八達通」。広東語の読み方は「バッダートンッ」みたいな感じ。
いかにもタコっぽくて、あちこち痒い所に手の届きそうな万能性を感じさせてくれる字面ですが(笑)、実際に使ってみても、メトロ、バス、トラム、フェリーなどの乗り物で使えるのみならず、スーパー、コンビニ、ファストフード店などのお支払いも出来てかなり便利なカードでした。
というわけで、三回目の香港行きはそれほど遠い未来のことではないでしょう。
今からお土産話を楽しみにしていてくださいね。
……って、さすがに予告が早すぎ!?(笑)
とりあえず今日のところはこのへんで失礼いたします。
皆さまには、ステキな1週間を♪ |
★週刊マミ自身 600号記念プレゼント★
「週刊マミ自身」は、お蔭さまを持ちまして第600号を発行することが出来ました。これもひとえに皆さまのご贔屓の賜物と心から感謝申し上げます。
600号を記念いたしまして、今号から3号にわたって600号記念特集を組ませていただきます。以下の内容でメールをくださった方の中から3名さまに粗品を差し上げますので、どうぞ奮ってご応募ください。お待ちしています。
《以下、メールでご応募ください。》
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※当選発表は3月中旬を予定しております。 |
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▼・ェ・▼今週のクースケ∪・ω・∪

山奥までやって来るようになった
ポケモンと戯れる図。
(※前号までの写真はこちらからご覧ください) |
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