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2006年6月26日号(第224号)
今週のテーマ:
「現代インド絵画展2007」開催へ

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●7月22日(土)〜30日(日)まで、大本山護国寺「チベット砂曼荼羅ライブパフォーマンス ― ギュト寺院僧侶による砂曼荼羅とバター彫刻の製作展」を開催いたします(主催/ダライ・ラマ法王日本代表部事務所、後援/大本山護国寺、日印芸術研究所)。詳しくは右の画像をクリック!
●「TIPA チベット舞台芸術団東京公演」の司会をすることになりました(友情出演)。詳しくは左の画像をクリック!
●現在発売中の『NHK英語でしゃべらナイト』6月号(P.62〜63)にインタビュー記事が掲載されています。何卒ご高覧ください。

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 オーストラリアの美大に留学中の娘LiAが冬休みで一時帰国(ヒント=南半球はこれから真冬)。一段と賑やかさを増した今週の山田家です。

 さて先週は、インド十大財閥のひとつモディ財閥より、サティッシュ・クマル・モディ氏が来日されました。

 モディ氏は、モディ・ファイバー、モディ海外投資、モディ・ルフト(現スパイス・ジェット)、モディ紡績織物工場、インド製糸工場連盟などなど20社以上のインドの大手企業や連盟の会長・社長をつとめる大実業家ですが、それと同時に、文化や教育の支援者としてもつとに有名です。

 実は、来年(2007年)は日印両国政府が取り決めた「日本におけるインド年」であり「インドにおける日本年」。すなわち、両国にとっての文化交流の年に当たります。

 ご存知のように、日本とインドは主に仏教文化を通じて古くから深い縁(えにし)で結ばれておりますが、残念ながらその交流は「古いもの」ばかりに寄りかかるところが多く、「現代のインド」「現代の日本」に関しては、お互いにほとんど何も知らないという現状があります。

 今から約100年前には、「アジアはひとつ」の名言で知られる岡倉天心というインターナショナルな文化人が現われて、日本とインドの文化交流の重要性を説きましたが、彼の高邁な理想は、残念ながら日本という排他的な土壌の中にいつしか埋もれてしまいました。

 昨今の日印関係に目を移しますと、経済の結びつきに関しては次第に成長しつつあるものの、より深遠な次元で人と人とを結びつける文化面での理解は、まだまだ立ち遅れていると言わねばならないでしょう。

 そこで来年は、まずは日本の皆さんにインドの現代アート(コンテンポラリー・アート)を気楽に楽しんでいただこうという趣旨のもと、インド最大の美大である国際芸術大学(International Institute of Fine Arts)の主催により、「インド現代絵画展2007」を開催の運びとなりました(会期・2007年7月18日より、於・上野の森美術館)。

 その準備のために、先週は国際芸術大学の創設者であり総長であるモディ氏を東京にお迎えし、同展覧会の実行委員会発足レセプションを開催。私も実行委員のひとりとして、パーティーを主催して参りました。

「インド現代絵画展2007」実行委員
会発足レセプション受付。芳名録
には特注の“巻物”を用意しました



スピーチするサティッシュ・クマル・モディ氏



東京藝術大学邦楽科の学生さん(インドからの
留学生を含む)による日印両国の国歌演奏



パーティー会場の風景
 インドを代表する現代画家の作品がまとめて日本で展覧されるのは、日印の歴史を通して今回が初めてのことであり、来年の展覧会には外務省、駐日インド大使館、ユネスコ等からの後援も予定されています。

 展覧会はまだ1年先のことではありますが、とは言え、実行委員会の準備は既に着々と始まっております。皆さんも来年の夏は、ぜひとも上野公園へ足をお運びくださいネ。

 ……というわけで、このところ文化関係のイベントの主催が続き、なかなか落ち着いて執筆する時間がないことが玉に瑕なのですが(苦笑)。

 まあ、長い人生の中にはこういう時期もあるでしょうし、作家の仕事は単に「書く」ことではなく「紡(つむ)ぐ」ことであるというのが、私の信条であり生き方ですから。

 今回のように文化を発信し人と人との間を紡ぐという形で社会貢献できることは、私にとって大きな喜びなのです。

 そのような次第ですので、この夏は腰を据えていくつかのイベントの準備に取り組みたいと思います。
 ではでは♪

※書く=文字・記号を記すこと。ある思想内容を文章にすること。
  紡(つむ)ぐ=綿や繭から繊維を引き出し、よりをかけて糸にすること。(三省堂「大辞林」参照)

※モディ氏が総長をつとめる国際芸術大学については、こちらの公式サイト(英文)をご覧ください。

※明日から暫く山小屋に行って参りますので、この次の「週刊マミ自身」更新は7月9日(日)を予定しています。何卒ご了承ください。
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


東京の蒸し暑さに早くもバテ気味。
「早く山小屋へ連れてって〜」

※前号までの写真はこちらからご覧ください
事事如意
2006年6月26日
山田 真美