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2020年3月27日(第640号

今週のテーマ:
女友達との永遠のお別れ
 女友達が重い病気にかかり、遠方にある病院の緩和病棟にいることは1月18日の週マにも書きました。

 その彼女が今朝早く息を引き取ったと、ご家族からご連絡がありました。

 彼女を失った喪失感と、彼女がもう苦しまなくてよいのだという安堵感
 色々な想いが、今、私の心に溢れています。

 彼女と初めて会ったのは、まだ私が23歳か24歳の頃でした。
 共通の友達である作家のニコルさんのお宅でお目にかかったのです。

 私が彼女に抱いた第一印象は「妖精のような人」。

 年齢不詳で、生身の人間ではないような、普段はシャツの下に隠している羽を広げてどこへでも飛んで行ってしまいそうな、不思議な雰囲気を身にまとった人でした。

 決してお喋りではないのに、それでいて意見はハッキリ言う、毅然として美しい人でもありました。

 初めて会ってから2~3年が経った頃、某ファッションビルが彼女を春のイメージウーマンに、次いで私を夏のイメージウーマンに選んだことで、ご縁はますます深まったように思います。

 以来、付かず離れず、適度な距離を保った大人の友情を育むことができたのは正に僥倖であったと言う他はありません。

 会うとピンポイントで深い話はするけれど、私生活に立ち入った話はほとんどしないし、お互いに興味もない。

 思えばそれは、およそ「女子っぽくない」付き合いだったと言えるかも知れません。

 彼女は私が書いた本を読んで、感想を言ってくださり、応援してくれました(とりわけ『夜明けの晩に』を絶賛してくださいました)。

 のみならず、私のために講演会を主催してくださったこともありました。

 亡くなる前は毎日のようにメールで連絡を取り合い、『チベットの死者の書』の中に説かれている光の意味や、般若心経について意見を交わし合うなど、死に近づけば近づくほど、本質的で深い交流ができたことは、ほとんど奇跡のようであったと、今更ながらに思っています。

 今朝、訃報を受けたあとで、私は2匹の愛犬を連れて山の中を散歩しました。
 
 空を見上げ、流れる雲に向かって大声で、

恵子さん、『光』を見つけることはできましたか?

と問いかけてみました。

 もちろんお返事は聞こえませんでしたが、この世から別の次元へと歩み去ってゆくその瞬間、彼女はきっと光と出会えたに違いない。

 ……雲のきらめきの中に、一瞬、彼女の微笑みを見たような気がします。

 恵子さんとこの世で出会えたことに心から感謝しています。
 ご冥福を心からお祈りいたします。

 合掌。
 
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空と雲とピアノ(その1)

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2020年3月27日
山田 真美
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