旅に出ていない限り毎週土曜日に更新します。
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2009年10月18日号(第358号)
今週のテーマ:
韓国へGO
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日頃に更新予定)。第18回のテーマは「子離れの季節」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
【 10 〜 11 月 の イ ベ ン ト の お 知 ら せ 】
10月23日(金)@20:00〜21:30
 SBC信越放送 ラジオ番組「ベストナイト」にゲスト出演します。
11月3日(火)文化の日@14:00〜17:00
 明治学院同窓会千葉支部の年次総会にて、基調講演をいたします。
 講演テーマ:カウラ捕虜収容所における松原俊二
 ※同窓会メンバーの皆さまはぜひご参加ください。
11月6日(金)14:00〜15:30 長野県立上田染谷丘高校で講演をいたします。
 テーマ:国際教養 ※在校生の皆さまはぜひご参加ください。
11月7日(土)9:40〜12:20(講演自体は10:50〜12:20の90分間)
 長野市立長野高校(旧・皐月高校)創立90周年式典にて、記念講演をいたします。
 講演テーマ:夢見る力私はこうして小学生時代の夢を実現した
 ※同窓生/関係者の皆さまはぜひご参加ください。
11月9日(月)@終日@長野市内
 長野市の一日消防長を務めます。 ※街で見かけましたら手を振ってください。
第11月10日(火)@13:00〜@パシフィコ横浜特設A会場
 11回図書館総合展にて開催のプログラム「財政危機をチャンスに変える思考と戦略」の
 パネリストを務め、さらに30分ほどの講演もいたします。
 講演テーマ:「オタク」の時代の図書館経営(仮)
 参加料1,000円。詳しくはこちらをご覧ください。
※イベントに関するお問い合わせはmami@yamadamami.comまで、お気軽にどうぞ♪
 宇宙作家クラブのメンバーでもある私メ、ちょうど第60回IAC(国際宇宙会議)を開催中の韓国はテジョン(漢字で書くと「大田」、ローマ字綴りは「Daejeon」)に行って参りました。

 思えば、韓国へ行くのは8年ぶりです。

 今回の行き先であるテジョンは、首都ソウルの南南東約138km

 先端科学観光都市の異名を持ち、天文研究院、原子力研究院、電子通信研究院などがひきしめき合う、いわば韓国版のつくば市のようなところです。

 しかも! ここには儒城温泉(ユソンオンチョン)という名の温泉があり、さらに一歩郊外に出れば、百済時代や統一新羅時代に創建された仏教寺も残されているよう。

 ……というわけで今回の「週刊マミ自身」は、珍しく韓国紀行をお届けします。
 写真を中心に、サクサクッと参りますよ。


【その1】 料理編

 韓国には、メインディッシュを一品頼むとキムチと小皿料理3〜4品(またはそれ以上)がもれなくオマケについて来る(!)というスバラシイ伝統があります。

 まずは、このおトク感がたまりません(笑)。

 下にズラズラッと並べた写真に写っているのは、すべて、今回の滞在中に私の血となり肉となってくれた食事ばかり。ハズレはひとつもなく、実に美味しかったですよ♪

 お値段はだいたい日本の半分ぐらいでしょうか。

 ……宇宙の勉強をするために韓国へ行ったはずが、まずは食べ物の話からスタートとは。
 我ながら例によって煩悩のカタマリですネ(苦笑)。
  
↑この日の食事の場合、イカ焼きがメインディッシュで、それ以外はすべてオマケです


  
↑左がメインディッシュで、右はオマケ
↓左がオマケで、右はメインディッシュ
  


  
↑これはハサミで切らなければ食べられないほど長い冷麺。事前に切ってあればいいのに、
なぜか自分で切るのが伝統のようです。長いまま食べるのが好きな人もいるからかな?


  
↑鍋料理(チゲ)は本当に美味しかった。オマケの小皿もたくさん付いて、ひとり1,000円ぐらい


↓この日は単品のフグ鍋(+おまけの小皿)を堪能
  


↓そしてこの日は、奮発してフグのフルコースをいただきましたよ(むふふふ)♪
  


  
↑フグコースにも、例によってオマケの小皿と、なぜかタコとホタテのお刺身まで混ざっていました


  


  


  
フグを食べるようなトンデモナイ命知らずは、日本人と韓国人と中国人と
……他には誰がいましたっけ? 果てしなき煩悩に乾杯!
【その2】 宇宙編

 さて、これだけ食べ物の写真を見せられて、この段階で皆さんすっかり脱力してしまったことと思いますが、書いている私のほうも、これだけでもう今日の日記はおしまいというような満腹気分になりつつあります(笑)。

 が、最初に申しあげたとおり、テジョンでは宇宙関係の大きな会議が開かれていたのです。

 宇宙作家クラブのメンバーといたしましては、ここはしっかりと宇宙の勉強をしなければイカン!と思いまして、関係者に頼んでまずはバッヂ(いわゆるID)を取っていただきました。

 ……と、ここまでは良かったのですが、出来あがってきたバッヂをよく見ると、ミスプリントで私の所属が

NASA(アメリカ航空宇宙局)のJPL(ジェット推進研究所)

となっているではありませんか!
 NASA/JPL所属のMami Yamadaって……どこの国際スパイ!?(爆)

 なんだか物凄いミスプリントのようなので、このバッヂは記念に永久保存しようと思います(笑)。

 なお、宇宙に関して学んだことの内容は、多岐にわたりますのでここでは割愛させていただきます。
 悪しからずご了承くださいマセ。m(_ _)m
  
左がIACの会場、右は今年8月に打ち上げられた韓国のロケット「羅老(ナロ)」の模型


  
すぐ横の広場には、楽しそうにお花畑を駆ける
宇宙飛行士(しかもペア)のオブジェもあります


  
初日に行なわれたオープニング・レセプションのステージショーと花火
【その3】 文化編
 
 さてさて、韓国と言えば、やはり伝統文化です。

 個人的には、やはりここがいちばん興味のある分野なので、お茶から民族衣装まで、時間が許す限り色々と挑戦してきました。
  
韓国のお茶は、日本の茶道とはだいぶ違うよう。お茶を点てているあいだも
私語が多く、かなり気楽というか、フリーダム(笑)な感じがしました


  
こちらはチマチョゴリの試着。こうして見るとブータンやチベットの民族衣装と似ていますネ


  
(左)韓国と言えば、オンドルと呼ばれる床下暖房。都会ではもう見られなくなり
つつあるようですが…… (右)足湯。入浴の作法について口うるさいほど懇切
丁寧に指導してくれる、“鍋奉行”ならぬ“温泉奉行”のオジサンもいました(笑)


  
こちらは郊外にある国立墓地です。この、一糸乱れぬ墓石配列を見よ!


  
墓石のデザインは1種類のみ。献花はすべて造花。食べ物や飲み物のお供えも禁止。
唯一許されているオプションは「国旗」のようでした



統一新羅時代に創建された鶏龍山東鶴寺へも
足を伸ばしてみました。密教系の尼寺です


  

ふう〜。やはりお寺は落ち着きます。仏像のお顔の、なんとまあ美しいこと……
【その4】 犬編
 
 さて話が飛びますが、私は犬が、もとい、鼻ペチャ犬が大好きです。
 それ以外の犬(つまり鼻の高い犬)は、実はそれほど好きではありません。

 おそらくこれは自分の鼻が低いことと関係しているのではないか。つまり、人は自分と似たものを愛する生き物であるということの証左ではないかと思われますが、定かではありません(苦笑)。

 まあそれはともかくとして、旅先で見かけた可愛い犬は片端から写真に撮るのが私の趣味。

 今回の韓国では、不思議なことに、見かけた犬はなぜか鼻ペチャ犬ばかり
 鼻の高い犬なんて、とんと見かけませんでした。

 もしや韓国って、鼻ペチャ犬種が好まれるお国柄なのでしょうか(もしそうだとしたら、スバラシイ〜(笑))。
  
前述した東鶴寺(尼寺)を訪ねたところ、女子寮(尼寺だから女子寮に決まってますが)の中から
ヘンな生物が出てきました。うわぁあぁあぁ〜〜〜、鼻ペチャ犬だ〜!(パグ? ペキニーズ?)


  
「おなかペコペコで死にそうデス」という哀れな顔をしていたので、犬にもOKなお菓子を少しあげました


  
それにしても、このオレンジ色の毛! 尼寺で飼われているようですが、尼僧
さんたちは、自分たちの頭には髪が1本もない→とは言え若い女の子だから
オシャレをしてみたい→それで代わりにこの子を染めた……ということなので
しょうか。でも、こういうことは本来NGですけどね。特にこの子は、肌が弱い
犬種のはずだし。こんなにされちゃって、気の毒です!



こちらはホテルの近所の食料品店で飼われて
いたシーズーたち。散歩時もなぜかノーリード
でした(汗)


  
こちらは首都ソウルの忠武路(チュンムロ)にある「愛犬通り」。道の両側にペットショップが
15〜16店舗もひしめいています。最盛期の2001年には、約50店舗もあったのだとか……


  


  
うるうるうる。見ているだけで癒されます……
【その5】 顔ハメ看板編
 
 さてさて。韓国の観光地にも、やはり顔ハメ看板はありました。
 ハングル文字が書かれている以外は日本と変わらぬ風景ですね。

 ところで、この「顔ハメ」文化の発祥は、一体どこの国なんでしょうか。
 そもそも「顔ハメ」は英語で何と言うのか。

 ……気になるので、今からジャパン・タイムズの友人にメールして聞いてみようと思います。

 それにしても、韓国に来てまで顔ハメ看板を見つけ、そのへんを歩いている見知らぬ人に向かって、

「すみません、ちょっとシャッターを押していただけますか?」

と頼んでいる私って一体(笑)。


【後日談】 その後、いろいろと調べた結果、「顔ハメ」に相当する英語の固有名詞はないものの、顔ハメはアメリカ合衆国が発祥の地で、生みの親は19世紀から20世紀に活躍した漫画家のクーリッジ(Cassius Marcellus Coolidge)であることが判明しました。彼はこれをComic Foregrounds(マンガの前景)と命名したそうです。ただしこの言葉を知っているアメリカ人は今では殆どいないため、“picture-taking panels with holes in the face place(顔を入れるための穴が付いた写真撮影用パネル)”などの表現をした方がわかってもらえそうです。
    
(左)韓国の超特急(但しこれを顔ハメと呼んで良いかは謎) (右)鶏龍山のクマさん顔ハメ


    
テジョンのエキスポパークにて、ロケット顔ハメと、宇宙飛行士顔ハメ
【その6】 おかしなモノ+珍しいモノ編
 
 そのほか、旅行中に見て個人的にツボだったモノや、ボツにしてしまうには惜しい写真などを、ランダムに掲載しておきます。
  
郊外の動物園にあった「ペリカンに飲まれるコグマ」のオブジェ(笑)。角度を変えて、もう1枚(再び笑)


    
ちょっと怖いピカチュー(高速のPAにいました)と、マジンガーZ風の立像


    
(左)韓国のバスの“飲み物ホルダー”は、なぜか上下逆さまに付いています。こうすることに
どんなメリットがあるのかは謎 (右)ホテルの横で交通事故が発生。追突された女性はブチ
切れていました。語気の荒さ(というか怒りの迫力)が日本人の比ではありませんでした(汗)
 とまあ、あれやこれやのイベント三昧を通じて、少しだけ韓国が身近に感じられたテジョンへの旅でした。

 とは言え言葉がまるで通じないのは、正直ツラかったなあ。
(まさか、あそこまで英語が通じないとは思ってもいませんでしたから……)

 次回は少し韓国語を勉強してから出かけたいと思います。
 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


パンダとニセパンダ
(って、どっちが“ニセ”なんだか?)

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2009年10月18日
山田 真美
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