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2006年5月21日号(第219号)
今週のテーマ:
ロンドンで「あの人」と密会

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【 お知らせ 】
●5月13日発売予定の『NHK英語でしゃべらナイト』6月号(P.62〜63)に、「パーティーに招かれてもビクビクしないふるまいとは? 〜 各国大使とのパーティーの常連・山田真美さんに聞く!」と題した2ページの記事が掲載されています。「マナーブックには載っていないルール」などが紹介されますので、ご興味のある方は是非ご一読ください。
●国内のインターナショナルスクール発行の会員誌“The Ambassador”春号に、私の英文エッセイ(Planting the Seeds of Bilingualism)が掲載されています。Check it out!
●7月22日(土)〜30日(日)までの9日間、都内某所でヒマラヤ関係の大きな文化イベントを開催いたします。近日中に詳細を正式発表いたしますので、「ヒマラヤ・ファン」の皆さんは、今からカレンダーにチェックを入れておいてくださいネ。
 ロンドンでの仕事を終え、無事に帰国いたしました。

 向こうでは仕事、仕事、仕事……と、24時間戦い続ける伝説のジャパニーズ・ビジネスマンさながらにワーカホリックな毎日だったのですが(笑)、仕事の内容に関しましてはまだ発表出来ないことが多々ありますゆえ、今日のところはそれ以外の話題でお許しください。

 たとえば、そう、ロンドンで密会した「あの人」の話など如何でしょうか。

This is ロンドン(笑)!
 私は子どもの頃から「あの人」が大好きでしたが、この世で「あの人」に逢うなんてことは、所詮は叶わぬ夢だと思っていました。

 さて、私がロンドンで密会した「あの人」とは誰でしょう?

 ここからいくつかヒントを差し上げますので、私が逢ってきた「あの人」の名前を当ててください。推理力を働かせ、なるべく少ないヒントで早く当てましょうネ。

 ヒント@
 「あの人」は男性で、英国はヨークシャー州生まれです。

 ヒントA
 「あの人」はかなりのスポーツマンで、特にボクシングとフェンシングの腕前はプロ級です。

 ヒントB
 「あの人」の出身大学は、オックスフォード大学またはケンブリッジ大学と言われています(あるいは、これら両方の大学で学んだらしいという噂もあります)。植物学や化学にべらぼうに詳しい、いわゆる理系頭脳の持ち主であることは間違いありません。
 
「あの人」が学んだといわれる名門オックスフォード大学の図書館(左)と食堂(右)。このうちの図書館
は、映画『ハリー・ポッター』の撮影に実際に使われた建物なんですって♪
 ……さて、いかがでしょう。「あの人」が誰であるか、上の3つのヒントで既にお分かりになりましたか?
 まだお分かりにならない方のために、もう少しヒントを出しましょうネ。

 ヒントC
 「あの人」の趣味はヴァイオリン演奏で、時折り真夜中にストラディバリを奏でているそうです。
 (注/ストラディバリ=アントニオ・ストラディバリという名のイタリアの名匠が18世紀に作ったヴァイオリンの総称。現在は世界に約620挺ほどしか残っていないと言われます。最近では4億円近い値段が付けられたものもある、超高級ヴァイオリン)

 ヒントD
 一般的にはあまり知られていないようですが、「あの人」は2年間ほどチベットを放浪し、その間に現地でラマ僧に謁見したと言われています。
 但し、ダライ・ラマ法王にお会いになれたかどうかは定かでありませんが。

 ヒントE
 「あの人」の生年月日は、1854年1月6日であると信じられています。1957年1月6日に103歳で死んだという噂もありますが、いまだに生きていると信じている人もおり、本当のところはわかっていません。
 もし生きていれば今年で152歳になっているはずですネ(驚)。

 ……え? まだ全然わからない? 困りましたねえ。それではここで、スペシャル・ヒントを差し上げましょう。

 ヒントF
 ここが「あの人」の家の入り口です。ロンドン市内にあります。

番地(221B)に注目。この番地だけ
で、わかる人にはわかるはず!
 ヒントG
 家の玄関を入ったところは、こんな感じ。彼の部屋は、この狭い階段を昇った2階にありますよ。

右上のシルクハットに見覚えはあり
ませんか?
 ヒントH
 ここが「あの人」のお部屋です。お留守みたいですから、ここで暫く彼の帰りを待つことにしましょうか。

テーブルの上に置かれたパイプとルーペは大き
なヒント!



こちらのサイドテーブルの上には、
化学の実験道具がいっぱい。それ
に怪しげな注射器も……
 ヒントI
 待てど暮らせど「あの人」が帰って来ないので、退屈になった私は隣の部屋を覗いてみました。するとそこには、「あの人」の敵が数人、忍び込んでいたではありませんか!
 やっぱり探偵という職業柄、「あの人」には敵が多いようですネ。

 私、思わず回し蹴りをくらわせて、ヤツらを根こそぎ退治してやりましたわ。ほほほ♪

あらら。ちょっとやり過ぎちゃったかしら



「あの人」の生涯最大のライバルで、
犯罪組織の首領であり大学教授で
もあるジェームズ・モリアーティ
 皆さんも、そろそろ正解がわかった頃ではないでしょうか。
 あ、噂をすれば影。「あの人」のご帰還です。

「お帰りなさい、シャーロック♪」
って言うか、後ろのオバサン誰?!
 ……というわけで正解はシャーロック・ホームズでした!

 え? そんな架空の人物じゃ正解できるはずがない? まあまあ、そう仰らないでくださいよ(汗)。

 なにしろロンドンのベーカー街221B番地には、実際にシャーロック・ホームズ博物館があって、そこにはコナン・ドイルが描写したとおりのホームズのアパートが再現されているのですから。

 上の写真に写っているホームズやモリアーティは、もちろん蝋人形ですが……なかなか精巧に出来ているでしょ? ホームズが想像以上にハンサムで、感激いたしました(笑)。

 小学生の頃、名探偵シャーロック・ホームズのシリーズを貪り読んだシャーロキアン(シャーロック・ホームズの大ファン・研究家のこと)である私にとって、ホームズは単なる架空の人物を超えた大きな存在。
 今回ロンドンで「あの人(の蝋人形(笑))」と逢えたことは、生涯忘れない素敵な想い出となることでしょう。

 なお、シャーロック・ホームズ博物館のウェブサイト(日本語版)はこちらからご覧になれますよ。ファンの方は是非ご覧ください。

 今日の帰朝報告は、とりあえずこのぐらいにしておきますネ。
 なにしろ、日本に帰って来るなり再び仕事のミーティングが連日のように続き、まるで休む暇がなかったので、今日は1日ゆっくりお休みしたいと思います。

 お約束していたイギリス土産は、今回はシャーロック・ホームズ博物館から……とも思ったのですが、実は私、今回のイギリス滞在中にどうにか1日だけオフ日をつくりまして、ロンドンから車で2時間半ほどのストラトフォード・アポン・エイボン(Stratford-upon-Avon)という田舎町にあるシェークスピアの生家にも行って来たのですよ。

 ですから今回のお土産は、シェークスピアの故郷から。

お土産その@シェークスピア型ボー
ルペン。面白いぐらい直立不動です。
それに、織田信長に似てる(笑)!?
インク色は青。5名様に



お土産そのA花のイラストが入ったトランプ。1枚
1枚にシェークスピア作品からの引用も印刷され
ていますから、英語の勉強にも◎。2名様に



お土産そのBシェークスピアが生まれ育った地
方の田舎料理の作り方が載ったレシピーブック
(但し英語です)。1名様に
 今回は、せっかくですからお土産のほうもクイズに答えて頂き、正解した方の中から抽選で差し上げるということにいたしましょう。
 すみません。シャーロック・ホームズに影響されたのか、今日の私はちょっとした謎解きフリークになっております(笑)。

 ★イギリス土産クイズ★
 次のうち、シェークスピアの「四大悲劇」に含まれない作品はどれでしょう。

 (A)マクベス
 (B)ロミオとジュリエット
 (C)オセロ

 お土産をご希望の方は、件名に「イギリス土産希望」と書いて、

@ハンドルネーム
Aご本名
Bご住所(当選した場合のお土産の郵送先になりますので、郵便番号も書き添えてください)
C希望の品名
Dイギリス土産クイズの答え

を、boosuke@badboy.co.jp宛てにメールでご応募ください。
 締め切りは5月26日、当選者は5月27日更新の「週刊マミ自身」で発表いたします。奮ってご応募ください。

 ではでは♪

※上の写真に写っている「後ろのオバサン」の正体は!?
正解は、『フランシス・カーファックス姫の失踪(The Disappearance of Lady Frances Carfax)』の作中に登場する「棺桶に入れられた老婆」でした。わかった人は、かなりのホームズ通。
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


ブースケお得意の大あくび(笑)

※前号までの写真はこちらからご覧ください
事事如意
2006年5月21日
山田 真美