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2014年9月29日号(第519号)
今週のテーマ:
この1か月の出来事(モディ首相来日etc.)
論文「捕虜を生きる身体:第二次世界大戦期・カウラ第十二戦争捕虜収容所に於ける日本兵の日々」
『人間文化創成科学論叢第16巻』に掲載されました。こちらから全文をご覧いただけます。
キーワード: カウラ, 戦争捕虜, 身体, 男子同衾, ホモソーシャル 
 
 相変わらずバタバタしておりまして、ブログの更新がすっかり滞っておりました。
 申し訳ありません。

 大学院のほうは、その後、教授会やら代議員会やらを経て、お蔭さまでこのたび博士の学位を授与されることと相成りました。明日の学位授与式には、一生のうちに一度は着てみたかった黒いアカデミックガウンを着て臨んでまいります。

 その様子は近日中にお知らせするとして、今日は最近1か月の出来事を一挙に書き連ねておきたいと思います。

★息子と軽井沢散策

 夏休みで帰省していた息子が23歳の誕生日を迎え、その記念に軽井沢までドライブしてまいりました。前夜になって、「たまには軽井沢に行こうか」という軽いノリで決めたことでしたので、文字どおり行き当たりばったりのドライブだったのですが、かなり楽しかったです。

 まずは、たまたま通りかかったマンズワインの工場でワイナリー見学&ワインの試飲(但し運転手の私はジュースのみ)。

 そのあとは軽井沢駅の近くに車を停め、気の向くままにそのへんを散策したあと、石の教会と内村鑑三記念堂へ。教会には、私たちの他にも見学者が10数人いましたが、そのうちの半分ほどは、結婚式の下見に来たカップルのようでした。
※石の教会 http://www.stonechurch.jp/

 日没後には白糸の滝でプロジェクションマッピングがあるというので、興味津々で足を伸ばしてみました。昨今はどこへ行ってもプロジェクションマッピング流行りですが、流れ落ちる滝に動画を映写するというコンセプトは珍しいんじゃないでしょうか。難があるとすれば、滝の轟音が邪魔をして音響を全く生かせないことですが……これはこれで面白かったです。

 この日は、息子とずいぶんお喋りをしました。何の話をしたのか、詳しいことはもう忘れてしまいましたが、要は他愛もない話だったのでしょう。しかし楽しかったという記憶が残っていればそれで十分ですよね。齢をとったら理想的にボケて、人生の最後には、

「なんだかよく覚えていないけれど、なんだかとても楽しかったよ

と思えたら最高だな。ふと、そんな気がしました。



(左上)マンズワインのワイナリー敷地内にある日本庭園入口に立つ息子と私
(右上)日本庭園。このこの下がすべて「地下ワインセラー」だなんて、想像できますか?
(中央2枚)息子が誕生日ランチに選んだのは「りんごで育った信州牛」のすきやきでした
(下2枚)石の教会にて。右の「永遠に続く鏡の部屋(?)」は、石の教会の有名なトイレです♪



白糸の滝で行なわれたプロジェクションマッピングのパンフレット
★インド首相来日

 9月の第一週、インドのナレンドラ・モディ首相が来日なさり、7年ぶりにお目にかかってまいりました。

 7年前の2007年4月に初来日なさった時は、グジャラート州の州知事だったモディ氏。その頃から、悠久のインドにあって珍しくスピード感が半端じゃない政治家であると評判でしたし、「近いうちに首相になる最有力候補」と専らの噂でした。

 もっとも、2007年にお目にかかった時のことで私の印象に残っているのは、握手をした時のモディさんの握力がとびきり強かったということなのですが。

 思うに、一国一城の主になるような人に最も必要なのは、運の強さや直観力や体力であって、それ以外の細かいことは官僚や秘書やブレーンが優秀ならばそれで事足りるんじゃないでしょうか。モディ氏の人並み外れた強い握手は、やはり一国一城の主の握力なのだろうなと思います。これは単なる私の直観。

 下の写真はモディ首相と私のビフォア&アフターです。
(上がビフォア=2007年4月。下がアフター=2014年9月。どちらも東京で撮影)
 
 ちなみに、上の2枚の写真にはちょっとしたドラマがあったのです。

 2枚目の写真の中で、私が1枚目の写真を持っていることにお気づきでしょうか。今回、モディ首相と再会できた私は7年前のツーショット写真をお見せしました。首相は大いに喜んでくださった様子でした。私は写真をバッグにしまいましたが、その直後にマスコミ各社がやって来て写真を撮り始めると、首相は私に、

あの写真をお見せしたら?

とおっしゃったのです。
 その経緯を4コマ漫画風に表わすと、大体次のような感じになります(下の写真を合わせてご覧ください)。

1枚目: カメラの放列の前でポーズを取るモディ首相と私。
2枚目: モディ首相 「(7年前に撮った)あの写真はどこかね」
      私 「バッグの中です、首相閣下」
3枚目: モディ首相 「(皆さんに)お見せしたら?
      私 (バッグの中から写真を取りだす)
4枚目: 7年前の写真をお見せする私と、満足そうなモディ首相。

以上、インドのテレビ局が流したニュース映像からのキャプチャ画像
でした(解像度が悪くてごめんなさい!)
 モディ首相とは、次回は是非ともインドでお目にかかれたら……と願っております。

★インドのこと色々

 このほかにも9月はインド関係の仕事が山積みといった状態で、何度もインド大使館に通いましたし、何と申しますか、ここへ来て私の「人生モード」が再びインドに向かって大きく舵を切ったように思われます。

 近未来に東京で開催が計画されるインド文学シンポジウム(仮称)のコーディネートも含め、今月は色々なことが大きく前進した1か月だったかも知れません。
 
ディーパ・ワドワ駐日インド大使閣下と、九段下にあるインド大使館の大使執務室にて
 また「デング熱騒動」さなかの代々木公園で行なわれたナマステ・インディアでは、恒例の「インド神話」のレクチャーをさせていただいたのですが、この内容については近く「月刊インド」紙上でご報告いたします。

 しかしまあ、今回のデング熱には驚かされましたね。既にさんざん報道されましたからご存知の方も多いことと思いますが、デング熱は一度目よりも二度目の罹患時に症状が重篤化しやすく、命に関わることもあると言われます。

 実は、10数年前に既にデング熱を経験している私。今回の代々木では、何が何でも蚊に刺されぬよう、くるぶしまで届くロングコートで全身をプロテクトし、その下にも4枚の重ね着という信じられない超厳重装備で臨んだのです。言うまでもなく、蚊よけスプレーを全身に撒きながら。

 あいにくナマステ・インディア当日は夏のような日差しで、一人で汗だくになっていた私でしたが……デング禍がこのまま無事に終息することを切に願います。
 
今週のオマケ写真(童心に帰り、公園に置かれた消防自動車で遊ぶの巻)
 このほかにも、まだまだ色々と書きたいことはあるのですが、明日は学位授与式ですのでそろそろ眠らなくてはいけません。

 明日は、おそらく人生最後の学校生活のフィナーレになると思われますので、記念にたくさん写真を撮ってもらいますよ。もっとも、私の友人の中には、

「今はそんなこと言ってるけど、アナタのことだから暫くするとまたどこかの大学院に入るんじゃないかしら。2つ目の博士号を目指すために!」

というような預言をなさる方も一人や二人ではないのですが(汗)。

 まあ、そのようなことはおそらくないとは思いますが、とは言え「この世に絶対はない」とも「明日は明日の風が吹く」とも申しますから、すべては未知数です。未来のことは未来に任せることにして、今夜はおとなしく眠ることにいたしましょう。

 ともあれ明日は学生生活の有終の美を飾ってまいりたいと思います。
 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


仲良しのニワトリの「BOSS」と

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2014年9月29日
山田 真美
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