旅に出ていない限り毎週土曜日に更新します。
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2009年9月17日号(第353号)
今週のテーマ:
京都散策+マジシャンの来日
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日頃に更新予定)。第17回のテーマは「35年目の同級会」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
【 山 田 真 美 講 演 会 の お 知 ら せ 】
とき:9月26日(土)午後3:00〜4:30
ところ:たばこと塩の博物館(東京都渋谷区神南1-16-8 電話03-3476-2041)
テーマ:神々が選んだ国インド――面白すぎる超時空神話をたずねて
※インド関連のイベント「ナマステ・インディア2009」(共催/インド大使館・インド文化交流評議会、 後援/外務省・東京都・日印協会等)の講師として上記の演題で講演をします。博物館への入場料(100円)を払っていただければどなたでも聴講できます(定員80名)。詳しくはこちらをご覧ください♪


 この10日間ほど、とんでもなく忙しい日々が続いております。

 実際この世はムラだらけと申しましょうか、忙しいときは恐ろしく忙しく、ヒマなときは死ぬほどヒマで中間がない感じ……。

 もっとも私の場合は、高校の頃からヒマとは無縁の人生を常に送ってきたような気が、しないでもありませんが(笑)。

 まあ、そんなわけで、なかなか「週マ」を更新できずゴメンナサイ。

 先週は空海関係の調べ物のため、京都に行っていたのです。

 空海に関する基本的な調べ物は、これでほぼ終了しました。
 あとはただ一心不乱に原稿を書くだけ……のはず(希望的観測)。

 今回の旅では、806年に留学先の唐から帰朝した空海が、京の都で嵯峨天皇との友情を深めていった、その歴史のかけらを拾い集めて参りました。

 1200年を経ても色褪せずに残る友情があることを目の当たりにして、今更ながらに空海の懐の深さを思い知らされました。
  
(左)東寺・高野山に入る以前の空海が暮らした神護寺(旧名・高雄山寺)
(右)空海が最澄らに対して日本初の潅頂を行なうために掘った井戸


  
(左)空海は病床の嵯峨天皇にミカンを贈りました。そのミカンの木が現存する乙訓寺にて
(右)空海の身代わりとなって矢に射られたお坊さんが地蔵菩薩として祀られている矢取地蔵


  
(左)空海が嵯峨天皇の病気平癒を祈って聖天像を安置した雨宝院 (右)化野念仏寺も空海による創建


  
(左)雨乞いの儀式を行なった神泉苑 (右)空海と嵯峨天皇ゆかりの池では若い僧侶が読経していました
 例によって今回も、時間的にはあまり余裕のない駆け足の旅でした。

 とはいえ、お寺めぐりの合間には京都の初秋の風景を楽しんだり、少し足を伸ばして温泉に浸かったり、頭をからっぽにしてただただ田舎道を歩き回ったり。

 東京ではなかなか味わえないしっとりした情緒も味わいましたよ。
  
取材の合間には、嵯峨野の田舎道を散歩したり、日本最古のお茶畑(右写真)を訪ねたり……


    
……かと思えば“せんとくん”のミニフィギュアをゲットしたり、京都に来てまで
ペットショップへ犬を見に行ったり(爆)


  
少し遠出をして七福神神社を詣で、それから温泉にも入りました♪
 そして今回いちばんの贅沢は、鞍馬山の貴船で川床(かわどこ)料理をいただいたこと。

 ご存知のように、川床とは、屋外の川の近くに設営されたお座敷です。
 そのお座敷でいただく川床料理は、まさにこの季節の京都限定の風情。

 貴船は山間地ですから傾斜がきつく、川の流れが実に速いんです。

 その川の水面からほんの20〜30センチしか離れていない位置でお食事をいただく。これほどの野趣味は、ほかでは決して味わえないでしょう。

 夏の残りの蝉時雨を聞きながら川床でいただいた会席料理が、間違いなくこの夏いちばんの御馳走でした。
[貴船の料理屋にて。暗くてわかりづらいですが、畳のすぐ下には貴船川が流れています]


  


  


  


  


  


  


  


  
 こうして京都取材を終え、東京に戻ったのが深夜

 で、数時間だけ睡眠をとったあとは、ジャジャジャーン、なんとインドから来日したマジシャンのお世話という面白い仕事が待っていました。

 「京都」から「インドマジック」へ。
 こういう急激な切り替えは、私がヒジョーに得意とするところです(笑)。

 今回来日したマジシャンは、拙著『マンゴーの木』に登場するゴーピナート・ムトゥカドさん。

 彼は、インド初のマジックの学校をつくったことで知られ、過去10年のあいだに国際マジック大会を2度も主催しています(私は2度ともゲストとして招かれました)。

 先月はNHKの番組(『アジアン・スマイル』)でも彼の学校が取り上げられましたから、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

 今回のムトゥカドさんの来日は、いずれ日本で大きなマジックショーを開催するための「リサーチツァー」だったのですが、短い滞在の合間に新聞社に連れて行ったり、イベントプロモーターと引き合わせたり、マジック用品店を紹介したりと、1分1秒たりとも無駄にせず(笑)かなり精力的に都内を歩き回ることができました。

 ショーに関してはまだ詳細を発表できる段階ではありませんが、なるべく近いうちに実現したいと思い、ただいま企画立案中です。

 おそらく私はディレクターのような立場で関わることになろうかと思いますので、そのときは皆さまもぜひ会場に足を運んでくださいネ♪
  
(左)東京新聞で取材を受けるムトゥカド氏(※記事の内容は下欄をご覧ください)
(右)「どうしても新幹線に乗ってみたい」という可愛いリクエストに応え、東京から
小田原まで「こだま」に乗車。そこから本厚木まで小田急線で“戻る”という、通常
はありえないルートで移動しました(笑)


  
日印友好団体「Fuji Ganga」の主催により本厚木で開催されたミニ・マジックショーの会場にて


【ムトゥカド氏の来日を報じた新聞】

2009年9月19日 東京新聞 朝刊 (第3面「この人」)ならびに
9月23日 中日新聞 朝刊 (第3面「この人」)に掲載されました
 というわけで、またまた忙しくなりそうですよ〜。

 今日はこれからフランス語のレッスンに行って参ります。

 Ce sera la premiere classe francaise apres de longues vacances d'ete.
 J'espere que je peux me souvenir que j'ai appris avant les vacances!
 Bonne chance a moi. (rire)

 ではでは♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪



今日のおやつは松坂牛入りうさぎ型クッキーだ〜♪

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2009年9月17日
山田 真美
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