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2011年3月7日号(第413号)
今週のテーマ:
誕生日には命の洗濯@香川
★ 仏教エッセイ ★
真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。
 人生が始まって以来一番目かニ番目ぐらいに忙しかった1月と2月が終わったのも束の間、3月はさらに鬼のように忙しく過ごしております。

 でも今、人生がとても充実しています。
 忙しさもすごく楽しい。そう思えるのは、これはいわゆる年の功なのでしょうか(笑)。

 そんななか、なんとか時間をやり繰りして誕生日(2月27日)に空海の生地・香川県へ行ってまいりました。

 今回は特に差し迫った取材があったわけではないのですが、自分の誕生日に空海が歩いた砂浜を歩き、空海が登った山に登り、空海が吸った空気を吸いたいと、ふと思ったからです。

 今週の「週マ」はそのときの旅写真ダイアリーです。
 私には珍しくゆっくりした旅でしたので、今日の日記には最低限の解説しか入れないことにします。

 やきんあんたも、なんぼも香川げなのんびりした雰囲気を堪能してなあ
(訳:だから貴方も、いかにも香川らしいのんびりした雰囲気を堪能してくださいね)
   
空海の母君の実家があった多度津から旅はスタート


  
空海が見たものと基本的には同じに違いない梅の花と、空海の頃にはなかったパンダの遊具(笑)


  
幼い日の空海が遊んだであろう多度津の海岸(当時とは地形が変わっていますが……海は海)


  
こちらは空海の父君の家があった善通寺。今も四国八十八ケ所霊場第七十五番札所として栄えています


  
讃岐うどんも堪能。ちなみに私は腰のあるアルデンテ風が好みです


  
高松港からフェリーに乗って7年ぶりに直島へ渡りました。直島は相変わらず青かった。
ちなみに前回の直島行きはジェームズ・タレル氏のインタビューでした(「週マ」第132号


  
直島には犬より猫が似合うと思う



直島の猫カフェ「にゃおしま」にて、猫に遊んでもらっているマミリンの図


  
しかしコイツはちょっとブースケっぽい猫だったけど


  
直島のブースケとパンダ(爆)


  
直島はまるごとアートの島です。左は「かえると猫」(アペル・作)、右は詳細不明



カボチャ(草間彌生・作)


  
思わず足を止めたくなるカラフルな銭湯と、銭湯の前庭で飼われている金魚


  
「007『赤い刺青の男』記念館」ではジェームズ・ボンド顔ハメ



鏡の中で増殖したウルトラマンとウルトラセブン(と私)





誕生日ディナー(↑蓮根饅頭の具材を移動させ、ヒヨコの顔を作ってみました。これまたアート(笑))


  
こちらは誕生日のロゼシャンパン。空海ビール、もとい、般若湯も美味しかった


  
大きな石の上に寝転んで、暮れてゆく瀬戸内海の空をただ眺めているシアワセ……
 ところで今回の旅の途中、思いがけない出来事がありました。

 海岸寺(空海の母君の実家)への道を尋ねるために多度津駅前の警察署に寄ったところ、たまたま居合わせた親切な年輩の女性が、

「それなら私の車に乗ったらええわ。ついでがあるから、遠慮せんで乗っとっていたあ」

と言って、“ついで”でないことは一目瞭然な辺鄙な場所まで車を出してくださり、半日を費やしてほうぼうへ連れて行ってくださったんです。

 都会ではまずあり得ない出来事。
 見知らぬ相手にあそこまで自然体でやさしく接することのできる、心の透明さ。

 ああいう人に私もなりたいと、強く思いましたよ。
 きっとこれは今後の私に課せられた「宿題」なのかも知れないなぁ。

 誕生日にそういう宿題を与えられたことに感謝。そして、ますます香川が大好きになった私です♪
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪


ブースケはテーブルの下のラグが大好き

(※前号までの写真はこちらからご覧ください)
事事如意
2011年3月7日
山田 真美
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