2010年11月7日号(第403号)
今週のテーマ:信州の秋[3]戸隠NINJA見参! |
★ 仏教エッセイ ★
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真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です。第29回のテーマは「縁の下をささえる人々」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。 |
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信州の秋[2]を書いてから2週間以上も間が空いてしまいましたことを、まずはお詫び申し上げます。
この間に私が何をしていたかと申しますと、第23回東京国際映画祭なるものに参加しておりました。
実は私、このたび生まれて初めて映画製作に携わることになったのです。
映画のタイトルは『イエロー・アース Yellow Earth』(仮)。
テーマはカウラ事件。
プロジェクトはまだ始まったばかりですが、プロセスが進み次第、少しずつ詳細をご報告申し上げたいと思います。東京国際映画祭公式ウェブ上にも簡単な映画の紹介文がありますので、何卒ご覧ください(下から2番目の作品がそれです)。
今年末から来年にかけては空海小説との二足のわらじとなるため、かなりのハードスケジュールが予想されますが、とはいえ私は土壇場に追い詰められるほど闘争本能がメラメラ燃え上がる炎の女(笑)。ハードボイルドに頑張らせていただきますので、御贔屓にどうぞ!
前置きはこれぐらいにして、今日の本題は戸隠忍法でござるニンニン♪ |

いきなり上から参上! |
戸隠といえば神社、忍法、修験道、蕎麦、スキー&キャンプ場などでつとに有名ですが、最近はいわゆるパワースポットとしても、ひときわ注目を集めているんだそうですよ。
私自身にとっての戸隠は、子どもの頃から毎年1度や2度は必ず訪れている――つまりこれまでに100回近く通っているかも知れない(!)――いわば家からいちばん近いところにある天空の霊場なのです。 |

戸隠山[標高1,904m](左)と、その近くにある私が大好きなピクニックスポット(右) |
戸隠神社は創建2000年を超える古い神社。戸隠山のふもとにあって、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の5社から成ります。
オススメは奥社へと通じる約2キロの参道(杉並木のゆるい上り坂で、最後は結構急な石の階段)を小1時間かけて歩くことなのですが、今回は寒さが厳しかったのと、適切なウォーキングシューズを履いて行かなかったことからパス。
その代わりに忍者からくり屋敷のあたりでまったり遊ぶことにしました(笑)。 |

奥社参道の入口にある忍者からくり屋敷、戸隠流忍法資料館、戸隠民俗館 |
まずは(当然のことながら)お約束の顔ハメからスタート! |

戸隠くのいち(くノ一)参上! |
↓女忍者を横から見たところ。
正面から見たときに自分の身体が顔ハメボードの外にハミ出さないよう、アクロバティックな努力をしております(今回の場合は、左腕がハミ出さないようにするのが一苦労でした)。
一見能天気そうに見える顔ハメも、実態はなかなか大変だってことがおわかり頂けたでしょうか。
見ず知らずの他人が見ている前でこれを平気でやってのけることの出来る人だけが、顔ハメの達人になれるのですゾ(爆)。 |

横から見るとかなりマヌケですね(苦笑) |
顔ハメ写真も撮れたので、いよいよ忍者からくり屋敷のなかへ……。
これまで10回以上来たことのある場所なのに、入口を前にすると未だにわくわくします。
これってもしや忍者のDNAのなせる業では!? |

忍者からくり屋敷の入口。玄関にもからくりが
あって、入るときと出るときで靴の位置が変わ
っています! |
屋敷のなかは、最初から最後までどんでん返しの連続。
たとえば、こ〜んなところが抜け道になっていたり……、 |

自宅にも欲しいね、こんな地下通路(笑) |
……いきなり牢屋から出られなくなったりと、楽しさ満点! |

出られないよ〜、助けて〜! |
↓そうかと思えば、こ〜んな不思議体験だって出来ちゃいます。 |
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これ以上秘密を暴くと刺客を送られる危険があるので、からくり屋敷の紹介はこれにておしまい!
コドモはもちろんオトナも楽しめる楽しいスポットですから、忍者の皆さんはもちろん、忍者ではない皆さんも一度は遊びに行ってみてくださいネ。 |

実際に体験できる手裏剣道場もあります |
ところで皆さんは戸隠山の名前の由来をご存知ですか。
その昔、スサノオの乱暴狼藉に怒った天照大神(アマテラスオオミカミ)が天の岩戸(あまのいわと)という岩の洞窟に閉じこもり、それゆえに世界が闇に閉ざされたという神話はご存知ですネ。
このとき、天照大神を岩戸の外へ引っ張り出すためにアマノウズメという女神が胸をはだけて裸踊りをしたところ、それを見た神々は大笑い。笑い声を聞いた天照大神は、
「最高神である私が岩に閉じ籠ってしまったのに、みんななんであんなに楽しそうなの?」
といぶかりながら、ほんの少しだけ岩戸を開けて外を覗き見なさるんですねえ。
その、わずかに開いた岩戸の隙間に手をかけて、力任せにこれを投げ飛ばしたのが手力雄命(たぢからおのみこと)という日本一マッチョな神様。
投げ飛ばされた岩戸は空を飛んで、やがて戸隠に落ちたと言われているんですよ。
面白いでしょ。 |

戸隠のふもとのほうにある里山の風景(私の山小屋もこの近くにあります) |
ちなみに、「岩戸が落ちてきた」という伝説がある場所としては、戸隠のほかに奈良市の天石立神社や岐阜県郡上市の戸隠神社、それに千葉県袖ケ浦市の坂戸神社などがあります。
飛んでくる途中で岩が空中で4つに割れて、それぞれの土地に落ちたのでしょうか。
話を丸く収めるためにも、ま、そういうことにしておきましょう(笑)。
なお、戸隠では今月5日から30日まで戸隠そば祭りを開催中です。
新蕎麦のハシゴができる「半ざる食べ歩き」というコースがオススメのようですので、蕎麦好きな方はぜひこの機会に戸隠へGO!
行き方は、東京駅から長野新幹線で約1時間半。終点の長野駅で降りたら、駅前から戸隠行きのバスに乗って約1時間です。
簡単に日帰りが可能ですから、思いたったらすぐにでも行ってみてください。
以上、信濃の女忍者からのお知らせでした(笑)。
ではでは♪ |
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪

このヒトは神出鬼没。忍者の要素があります
(※前号までの写真はこちらからご覧ください) |
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