2010年5月23日号(第387号)
今週のテーマ:一客一亭@パラパラ漫画風
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★ 仏教エッセイ ★
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真言宗のお寺・金剛院さんのウェブ上で『仏教一年生』と題したエッセイを連載中です(毎月28日頃に更新)。第25回のテーマは「私の知らない私」です。左のロゴをクリックしてページに飛んでください。 |
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先週に引き続き、今週もお茶の話題です。
と書くと、「一体どれだけお茶が好きなんだ!?」と言われてしまうかも知れませんが、はい、私、本当にお茶が大好きなんです(笑)。
まずは下の写真をご覧くださいませ。
昨日、高輪のお教室で行なわれたお稽古の様子です。
最初に私メが荒井宗羅先生のためにお茶を点て、次に先生から「ご自服を」と勧められて一服させていただくまでのパラパラ漫画風お稽古レポートです。
「コマ送り」にて一客一亭(亭主がひとりの客人だけをもてなすお茶事のこと)のお点前の様子をご覧くださいませませ。
※実は、今までこういうふうに自分のお点前を客観的に見るというチャンスがなかったのですが、このたび新しく入門なさったアートディレクターで株式会社ツインズ代表の鈴木正英さんが、気を利かせて一部始終を連写してくださったんですよ。鈴木さん、どうもありがとうございました。非常に勉強になりました♪ |

お道具(棗と茶杓)を清め、茶碗を温めるためにお湯を汲み、

「お菓子をどうぞ」とお客様(荒井先生)に勧めた後に、茶筅を改め、茶碗を温めて、

お茶を点てます。本日のお茶の銘は「式部の昔」。お詰めは宇治の小山園でございます

先生がお菓子を召し上がり終えた頃、ちょうどお茶の
準備が整いました

ささ、熱いうちにお召し上がりください

先生の「大変結構なお服加減でございます」のご挨拶を合図に、2服目のお茶を点て始めます

このたびのお茶碗は、写真家の故・秋山正太郎先生が荒井
先生のために特別に焼かれたもの。大切に扱わなくては……

先生から「十分に頂戴いたしましたので、どうぞご自服を」と勧められ、「粗服で失礼
いたしました」と返礼しながらお茶を堪能。左端の写真は、ちょっとはしゃぎすぎ(笑)

このあとお道具を清め、水注ぎなどをしてお点前終了。
カメラを意識して笑いすぎです(苦笑) |
どうでしょう。
お稽古のおおよその様子がパラパラッと(笑)おわかりいただけましたでしょうか。
「週マ」にもしじゅう書いておりますので、皆さま既にお気づきのことと思いますが、そんなわけで私の人生は、お茶によって一層「幸福」に満ち溢れたものとなっています。
たかがお茶。されどお茶。お茶のない人生なんて……。
と、その際に忘れてならないのは、お茶の種子を日本に紹介してくれた空海、最澄、永忠といった留学生(るがくしょう)たちの存在です。
なにしろ彼らは遣唐使船という、生きて戻れるかさっぱりわからない、ほとんど一発勝負の国営バクチのような船に乗り込んで、まさに命がけで、唐からお茶をはじめとする世界最高のテクノロジー(当時)を運んで来てくれたのですからね。
そして1,200年後に生きる私が日々の生活のなかで彼らの恩恵を被っているんですから、歴史ってやつは、本当に奥が深いものです。Viva
人類史!
さて、今日の東京は雨降り。
外に出られないので、今日は1日執筆に専念いたします。
皆さん「雨はイヤだ」っておっしゃいますけどね、雨の日の執筆って最高に楽しいんですよ、これが(笑)。
そう言えばこの頃は私、ほんの些細なことでも、何をやっても楽しくて仕方ないのですが、ひょっとしてこれはいい感じに年を取ってきたということではありますまいか(笑)。
ではでは♪ |
▼・ェ・▼今週のブースケ&パンダ∪・ω・∪

僕の特等席
(※前号までの写真はこちらからご覧ください) |
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